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敏感になった私

あからさまにヘルシーな食生活を始めて早1ヶ月が経とうとしている。まあヘルシーと言っても完全に自炊をするってだけの話なんですがね。それでも自分が食べるものの中に「何が」入っているか、完全に把握している方は少ないのでは?

僕のヘルシーは自分が何を食べているか「完全把握」出来るものしか食べないという前提です。だから自炊じゃないとまず無理。出来合いのものや、販売されているソースなどの味付けを使うことは不可能、全て1から作る必要があるわけです。

緩いところもありますが意識する・しないでは大きな違いがあります。ただね、そんなもん毎日は無理なんですよ。いくら家と会社の往復とはいえ無理無理。料理するのが好きだとはいえ無理無理。

他ごとと並行しながらやってる方は本当すごいすね。ええ、そんなわけで僕は毎日同じものを食べてるわけです。一応プロテイン(タンパク質)・ファット(脂質)・カーボ(炭水化物)のバランスと必須栄養素なんかは適当に計算しながら調理してます。

まあ毎日パスタになりますわな。楽ですもん。だってパスタは小麦粉・水・塩で基本出来てますから、自分が何食べてるか簡単にわかる。それでいて色んな形、太さがあって、ソース次第で飽きることなく楽しめますでしょ。

そこでソースにこだわりだすと思考回路をオンにしなきゃいけないので、ソースも決まったものを3日置きに作ります。オリーブオイルにニンニクと鷹の爪をこれでもか!!と入れて、その上からカットトマト缶をぶちまけて水分を少し飛ばしたら完成ですから。

え?それを1ヶ月も??って。そうなりますよね、飽きるでしょって。だけど楽には勝てないんですよ、飽きる前に楽だから続けられるんですね。そんなんで体に不調はないのか?気になる方もいらっしゃるかもしれないけど

今のところ絶好調です。そこまでバカでもないんで足りない栄養素はサプリで補いはしますけど、この食生活に入る前までの食事に比べたら格段に生活の質が高まりました。

あ、誤解なきように念のため書いておきますが「ポテチ」は別ですよ?あれは何が入ってるとか、そういう細かいこと言ってはダメですからね?自分の好きなタイミングで逢瀬を重ねていますよ。

でね、そんなルーティンイートが出来上がっていたんですが、もっと楽したくね?ってことでトマト缶抜いたらどうだろう?って考えたんですよ。だから今までのがアラビアータみたいなもんとすれば、そっからトマト抜いたら・・・

ただのペペロンチーノじゃねえか!!ってことで。オレ、ペペロン大好きだし!!たまにはやってみるかで買い物行ったんすよ。そしたらね「茹でたパスタに混ぜるだけ」ソース見つけてしまったんすよ・・・

そりゃそういう存在は知っていましたけど「何を食べてるか完全把握」がテーマの食生活には不必要だったわけで。ただ崩れちゃったんすよね・・・。もっと楽しようでペペロン作ろうの選択がね、それならもうソース使っちゃえば?たまにはもっともっと楽しようやってさ。

で買っちゃったんですよ。某メーカーさんのペペロンチーノソースを。昨日の夜はワクワクして眠れなかったですよ。罪悪感?え?そんなもんねえですよ。人間は時として怠惰に生きるのが健康的なんですから。

そして今朝、期待に胸躍らせながらパスタ茹でて、ソースかけて・・・って「なんやこれは」真っ黒い液体が出てきたんです。もうまさにあれなんすよ、熊本ラーメンの入ってることの多いマー油。焦がしニンニクみたいな。悪い意味で悪魔的な匂いがしてんですよ。

綺麗な薄いベージュに茹で上がったパスタに、おどろおどろしい真っ黒いソースを混ぜると、もうそこにあったのは明らかに体に害悪なエグミちゃんパスタそのものでした。

ま、とはいえ大事なのは味。これで美味けりゃ文句ないわけです。

一口食べて、フォークで皿割りそうになりましたわ・・・。もうね、キーンって口の中に科学的な味がキンキンに広がる。まるで口内で黒板を爪で引っ掻いているような感覚。味わいとかそんなもんゼロなんですよ。

僕はかなりの早食いなんですが今日に限っては一口ごとに残そうかな?どうしようかな?と悩みながらダラダラ20分くらいかけて食べきりました。いつもは10分とかかりません・・・。

その時気づいたんです。

あ、私超敏感になってるって。人工的なものを批判するつもりは毛頭ありませんが、こんなもん食べ続けてたら早死にするわと思いました。ポテチはそんなことないんだけどな。やっぱ彼女は次元が違うんだなということにも気づきましたね。

あと3食分買ってたんですが、もう食べる勇気は持てません。やっぱ楽したらあかんということです。ただでさえ楽してるんだから、これ以上はあかんのや。今夜は帰って定番のソースを作ろうと思います。

自分の身体を作る、いわば今後の人生を作るための食事ですから何を食べてるかは出来る限り把握しておきたいものです。


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