昨シーズンの振り返り 続き

今回はプレー面での振り返りをしていきたいと思います。
昨シーズンの結果は

・天皇杯
1位名古屋 2位堺 3位東レ・JT
・Vリーグ
1位SUNTORY 2位名古屋 3位パナソニック
・黒鷲旗
1位SUNTORY 2位ジェイテクト 3位東レ・パナソニック

でした。やはり強いのは二冠達成したSUNTORYですね。名古屋も黒鷲旗以外は好成績です。そこに東レ・パナソニックが続くという構図だったのが昨シーズンではないでしょうか。

ではチームスタイルのトレンドはどういったものだったのでしょうか。今回は上位2チームについて考察します。(Vリーグ公式記録より)

4月10日 決勝第一戦
SUN 31/76本 (40.7%-61.3%) WDN 28/71本 (39.4%-67.9%)
4月17日 決勝第二戦
SUN 22/55本 (40.0%-63.6%) WDN 34/76本 (44.7%-66.7%)
4月17日 決勝ゴールデンセット
SUN 19/28本 (67.8%-36.8%) WDN 13/21本 (61.9%-61.5%)

これは外国人オポジットの全体スパイク数における打数割合と決定率です。どの試合も約40%の打数を打っているにも関わらず決定率は60%オーバーをキープしています。MBは後衛に参加しないことを考えて半分の計算でも均等に打数を分けるのであれば通常25%程度、MBがパスによって攻撃参加できないことを考慮しても30%~35%程が妥当な数字ではないでしょうか。そんな中、常に約40%、ゴールデンセットに関しては60%以上を一人で打つというのは中高生に多いワンマンチームに似ているように感じます。総括すると日本人ブロックが何枚来ようと関係のないレベルの外国人を連れてきてその選手を中心とするワンマンチームを形成出来たチームが今年は強かったのではないかと感じます。実際ゴールデンセットは見ていてもムセルスキー選手とクレク選手にほとんどのトスが上がっている印象でした。

ここからは印象中心ですがその他の上位チームの特徴も考察してみます。
パナソニック:正確なコンビによるサイドアウトとブレイク
東レ:強力なサーブ&ブロックによるブレイク
堺:大型OP&MB経験者WSによるブロック力&代表Lや移籍Sによるディグ力

ブレイクに工夫を凝らしたチームが上位に食い込んできていますが外国人ワンマンチームの力には通用させきれなかった構図だと考察されます。

来シーズン以降の外国人もちょこちょこ噂も出てきてチームが見えてきましたが今年のトレンドである外国人ワンマンチームを超えるトレンドやサントリーや名古屋を上回る外国人ワンマンチームは生まれるのでしょうか。今から楽しみですね。

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