自己分析ノススメ⑮(英語の語源から見るそれぞれの教育の違い)
こんにちは。
自己分析理論協会の森です。
最近、語学に長けた方とお話をする機会があったのがきっかけで、日本で使われている言葉が英語圏でどのように伝わるのか気になりました。
今回は日本で使われている教育の用語の語源から、それらが本来どういうものなのか考えてみたいと思います。
最終的には自己分析が最強という流れに持っていきます笑
Counsel(カウンセリング)
◇意味:
相談,助言,忠告
◆語源:
ラテン語 consulo (助言を求める)→ con- (一緒に)+ sel- (取る)が語源。
カウンセリングについてはイメージ通りの語源でしたね。
カウンセラーは助言をくれる人なので、助言を与えられる相手が限られますね。なので、産業カウンセラーや心理カウンセラーなど様々なジャンルの相談や助言に特化したカウンセラーが存在するんですね。
カウンセリングを受ける人は自分が困っていることや相談したい内容を明確にして相談しないと欲しい助言は得られないかも知れませんね。
Consult(コンサルタント)
◇意味:
意見を聞く、助言を求める、かかる、診察してもらう、調べる
◆語源:
con-(ともに)sult-(集まる)(座る)
カウンセリングと意味が若干似ている気がしますが、語源を見ると共に(集まる)(座る)という言葉が入っているので、コンサルティングを受ける方に寄り添って走っているようなイメージがあります。
以前お話をした経営コンサルタントの方は「経営コンサルは差し違える覚悟で、自分がその会社を経営しなくてはいけない」と仰っていました。
実際にコンサルティングに入っていた会社の経営者が夜逃げをして、社長として経営を代行したり、従業員の人間教育までやるコンサルタントもおられるそうです。
コンサルタントの仕事は大変そうですが、コンサルティングを受ける側は一緒に走ってるわけですから、「自分もがんばって走らなきゃ」と気合が入りますね。
Coach(コーチング)
◇意味:
四輪大型馬車、(長距離用)バス、コーチ、普通客車、客車、(競技・演技などの)コーチ、指導員
◆語源:
ハンガリーの町の名「Kocs」に由来する。「Kocs」で四輪馬車が最初に造られたことから、町の名にちなみ「kocsi」と呼ばれ、「kocsi」が英語に入って「coach」となった。
コーチと聞くとどうしてもスポーツのイメージが強いですね。
語源を見ると、え?馬車?
コーチは目的の場所に運ぶミッションを持った人のことなんですね。コーチングを受ける人を目的の場所まで連れていくために技術やトレーニングを課すんですね。
スポーツやビジネスの世界では選手とコーチの目的地の違いで、結果や心身に影響を及ぼします。馬車に乗る人が目的地を分からなくても馬車は走り出してしまうのです。
Instruct(インストラクター)
◇意味:
教える、教育する、教える、(細かな点まではっきり)指図する、命じる、知らせる、通告する、報告する
◆語源:
中に(in-)組み立てる(struo)
インストラクターもスポーツ指導のイメージがありますが、語源を見るとコーチに比べて教育の要素が多く感じられますね。
中に組み立てるという語源もまさに教育の本質です。その人が自走していけるように技術を構築してあげるのがインストラクターです。
Analyse(分析)
◇意味:
分析する、解析する
◆語源:
~を(ana-)ばらばらに分解して(luo)調べること
はい。お待ちかねのAnalyse(分析)でございます。
が、そのままですね笑。分解して調べることでした。
意味はそのままでしたが、他の教育の単語と明らかに使い方が異なります。
すべての単語が「与える側」が主語になっているのに対して、「受ける側」の情報は一切入っていないのです。
教える、相談する、目標達成させる。それらは「受ける側」が何のために、何をするために、何を解決するためにというニーズが明確になっていないと、思ってもいない場所へ向かって走ることになり、時間とお金を浪費することになります。
実際に教育サービスを受ける際には目的地やその理由を明らかにして、自分の特性に合わせて自己投資をしてみてはいかがでしょうか。
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