【6】Cat in the box
「シュレディンガーの猫」をモチーフとしたカードゲーム。日本人デザイナー。
トリックテイキング、タイル配置。
自分の番では、数字しか書かれていないカードを出していく。このとき、出したカードが赤、黄色、緑、青のスートのうち「何色」なのかを宣言する。つまりはスートを自分で宣言するトリックテイキングである。出した数字は目印として共通のボードに記録していく。最終的には自分がゲームを始める前に宣告したトリック数を勝つことができれば勝利となる。
ゲームの詳細な説明が難しいため割愛するが、このゲームにはトリックテイキングとタイル配置の2要素が含まれている。一見交わらなそうな2要素なのだが、これが見事に調和していてこのゲームの面白さを演出している。
カードの色を宣言するという変則トリックテイキングのアイデアも見事。このアイデアによって発生するゲームの落とし穴をうまくゲームのルールに組み込んでいる。すごい。
トリックテイキングの傑作は「ボトルインプ」の一強だと個人的に感じていたが、本作も負けてはいない。どんな手札でも勝つ可能性を見出してくれる本作のゲームシステムはトリックテイキングではなかなか見られない偉業。
トリテ好きなら是非遊んで欲しい。
評価は【6】点。
(運5:5戦略)
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