【5】はんか通骨董市
江戸の商人となって、骨董品を集めていくカードゲーム。
切り分けゲーム。日本人デザイナー作。
一列に並べられた骨董品カードを1人のプレイヤーが2つのグループに切り分け、どちらのグループが欲しいかを全プレイヤー同時投票。誰とも被らなければ、選んだグループのカード全てがもらえる。もし他プレイヤーと被った場合は、選んで被ったグループのカードをさらに2つに分け同様に投票する。これを繰り返し、最後まで被り続けた場合は、最初に誰とも被らなかったプレイヤーが全ての骨董品カードを受け取る。
骨董品カードは持っている枚数によって価値が決まり、最終的に多く持っている骨董品カードは偽物とみなされ減点されてしまう。このルールがすごい効いてた。
切り分けゲームは「もっとホイップを」が代表作だが、このゲームも決して負けていない。「もっとホイップを」では要らないカードがあまりないためほとんどの場合等分されてしまう。しかし、このゲームは欲しいカードと要らないカードがはっきりしているため、極端を言えば1枚と7枚のような究極的な切り方ができる。また、欲しいカードが必ずもらえるわけではなく、他プレイヤーと被らない方を選ばなくてはならないという駆け引きも見事。心理戦も加わっていながら、全体的によくまとまっている印象だった。
「もっとホイップを」はアートワークがいいから映えるのは分かるけど、こういうボードゲームのゲーム性としての魅力を持った作品にもスポットを当ててほしい。
個人的には「もっとホイップを」よりも本作の方が好き。
評価は【5】点。
(運8:2戦略)
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