見出し画像

パパはファミリーファンドマネージャー

息子にドラえもんの歌を聴かせたら、気に入った様です。

え〜、ところで、最近10万円程度からの少額株式投資を始めました。まともに投資はやったことがありません。初心者です。

投資といえば、昔、たこ焼き屋開業に投資した事ありますが、見事に失敗しました。学園祭のノリで凄く楽しかったけど。油絵具と大判キャンバスを使ってタコの看板を描いたりしていました。

ちなみに私は海外在住なので例の給付金もらえていません。妻の方も、ポルトガルでは日本みたいに大盤振る舞いはなかった様です。

あ、本業ですか?もちろんうまく行ってるわけないじゃ無いですか。

さてさて、それでは、今回のお話は、ポルトガル人と国際結婚して海外で投資を始めたでござるの巻。

さあ、パパも投資で一発儲けてみるぞ!

今、株式市場が熱い。(*ただし一寸先は闇)

コロナでどこも景気が悪いはずなのに。前代未聞の倒産ラッシュと失業率増加は待ったなし。なのに最近の株の上がり方が異常なのはどう言う事なのでしょう。よほど外さない限りは適当に選んでもほっとけば、どんどん上がっていく。銘柄によっては、数週間待つだけで、手数料分取り戻した上でお金が約10%程度簡単に増えるとかやばい。(*ただし海外株投資には為替リスクがございます)

コロナ復興・景気刺激策の名目で、世界の国から大金が宙に舞う様なイメージ。EUでもなんかやってます気候変動対策や経済のデジタル化への投資を名目として謳っております。この欧州復興基金の合意が改めて好感されてユーロが急上昇しているそうです。ポルトガルでは、コロナにより観光が大打撃を受けて凄く困っているアルガルヴェと言う南部の観光リゾート地域に資金の一部を振り分ける事が既に決まっております・・・それでも足りないと現地の観光業界団体からは不満が出ている様ですが。

なお、日本のコロナ経済支援は世界でも上位に入るくらいに手厚い模様。

市中に解き放されたお金が、どんどん市場に流れ込んでいるらしい。

また、今回のコロナショックの傾向として、スポーツ賭博出来なくなったので仕方なく株式投資始めた人、失業保険を余分にもらって使い道ないから株投資してる人。ロビンフッドと言うアプリでゲーム感覚で気軽に少額でも流行の大型株に投資できるのがあって、若者が給付金と持て余した暇を使って投資に興じている。そう言うのも今の市場を作っているらしいです。

「今度ばかりは違う」

これは全世界を巻き込んだ有史以来最大のバブルに違いない。

今回違うのは始めから多くの人がバブルだと気づいている件。

いつかは必ず宴の終わりが来るだろうけど、当分の間バブルが続くんではないでしょうか。それともまた別の展開が待っている?今度はばらまいた金を回収するために増税が来るなんて話もあります。

将来の事は誰にも分かりません。

両学長と言う方のYoutubeで「不景気到来」の件について取り上げられていました。これ見て気を引き締めないといけないなと思いました。

ポルトガルの金融リテラシーの現状とは

ポルトガル人の妻とお金の話をするとき、必ず拒否反応を示されていたので困っていました。

妻のご家庭では、日本円で百円程度の少額でもお金の話をすると必ず喧嘩になります。家庭環境は大事だなと。

さて、この国では、お金にアレルギーがあるのは普通の様です。この国でお金にアレルギーが無い人は大体金持ちか外国人。なので、生粋のポルトガル人の妻に説明しても、すんなりといかないのは当然。

ポルトガル人の9割は投資をしない

これは今回投資を始めると言う事で、投資についてネットで色々調べ始めた妻が教えてくれてんですけど、ある調査によるとポルトガルでは2015年の時点で89.9%の人が投資をしていなかったそうです。

また、去年のニュースで衝撃的なのは、今年2020年度はポルトガルの家庭で収入から貯金する率が2%を少し超える程度になると予測されています。あの、このニュースはコロナ前なんですけど。なので、これは今やばいことになってるんじゃ無いでしょうか。まだ分からないだけで。

上の同記事によると、一般的に収入の範囲内で生活できているポルトガルの家庭は僅かに35%。ポルトガルの20%を占める底辺層の生活費は、収入の147%を支出に使っているとのこと。素朴な疑問ですが、足りない47%はどこから捻出するんでしょうか。

こちらの記事によると、5年前のデータですが、ポルトガルで計画的に貯金をしている家庭は全体のわずか3割程度だそうです。

家庭でお金のことを話しているかどうかも子供の将来に影響していくはず。まずは両親がお金の事を知っていないと、どうにもこうにも出来ません。

投資の基本

投資に関してもネットには色んな情報が溢れてます。有益なものがあれば、テキトーなものもある。とにかく観まくりました。

頭ごなしに「貧乏人は所詮貧乏人。おまえらの端金はクズみたいなもんだ。貧乏人は投資なんてものに夢を見ないで諦めて労働しろ!」とか、「100万投資して年3万とかwwww割りに合わねえ。なんで投資なんかすんの?www投資ってもんはな、億程度の金をど〜んとやって投資って言うんだ!」とか、それでも「株やりたいなら所持金を株一銘柄に全部突っ込んで一攫千金を狙え!どうせおまいらいつも一文無しだろ?この世の中儲かると官軍!」「お金を儲けるなんて邪悪な事をとんでもない!清貧の思想を勉強しなさい!」とか、そういった有難い御高説も拝見させて頂きました。

一番手堅いのは金融庁が公開している「投資の基本」だと思いました。

金融庁のアドバイスは、人生設計から投資を考える凄く堅実な投資に関する解説です。金融庁のページは、あれから読み始めていたら、かなり時間節約出来たかなと思います。

Youtubeにも凄く勉強になる情報を公開してくださっている人が大勢います。例えば「ぽんちょ」さんの動画とか。バフェット太郎さんのチャンネルも好きです。いずれも前提の基本が分かっていると頭に入りやすい。両学長のチャンネルもすごく勉強になります。お金だけじゃなくて、人生のプランとか健康とか幸せだとか、バランスよく考えるのが大事だそうです。

健全な投資の目的

妻には色々複雑な事は求めないものの、せめて最低限関心を持っておいて欲しい家計の事情。

もう少し妻にも家計がどうなっているのか興味を持ってもらって人生の目的意識を持った生活をして貰うと思ったのも、投資を始めた理由です。また、全部現金で持っておくのも勿体ないのもあります。投資する株を選ぶ際、妻と一緒に話し合って決めています。そのうち、息子にも参加してもらおうと思っています。ポルトガルには相続税が無いので我々があちらに逝ったらそっくりそのまま全部息子のもの。

楽しく生きるには、教養とかお金の知識が必要。なので、これから何をしたいのか、どういった人間になりたいのか、お金の使い方使い道の計画とかも合わせて、家族みんなで話し合う必要があります。

その土台作りとして、妻とは、幾ら現金を持っていて、幾ら投資をしているのか、どのくらい余裕があって、どの程度休暇に費やせるのか、今後やりたい事などを話し合う機会を持っています。

その甲斐あってか、最近は、妻も支出の際に考える様になってきました。

資産の管理

家計や資産の管理は私が全部やってます。

メインはJumsoftのMoneyと言うアプリを使い、収支計画や資産管理はグーグルの表計算を使っています。

そもそも扱う額が少ないので一般的にはジャポニカ学習帳の小遣い帳に記録を付けておく程度で良いんだとは思いますが、妻の口座の生活費と生活費準備金、私の口座の生活費と生活費準備金および社会保障費支払いの準備金、投資用資金、翌年の税金の支払いのための貯金を、目的別に分けて管理をしています。

投資用の表計算シートについては、これまでの投資の成績と税引き後の資産見積もり額、現在の資産配分、資産価値や、必要に応じて引き出して使っても良い余剰金の現在額などが、誰が見ても簡単に把握できる様に作っています。

ここまでやるのはどうしてかと言うと、少額でもお金の管理をいいかげんにやってると、間違いなく後で揉め事や争いや不幸が起きていたから。なのでしっかり管理して、妻にはステークホルダーとして機会がある毎に確認してもらっています。

グーグル表計算は機能が凄いです。もちろん家計管理のシートなど全てを妻と共有しています。

なお、株管理の表計算シートでは、株価はグーグル表計算の機能を使って随時自動的に更新されてます。

暴落してもパニクらない様に、株価が暴落時に株の総資産額がどの程度まで下がるかも常に表示してあります。

投資先を決める基準

分散投資と割と長く保有する前提で、現在しっかりしていて、配当額と将来的に有望かどうか、倫理に反していないか、事業内容を理解できるかどうかで決めています。ダメな案件や会社や人間には面白そうでも一切手を出しません。たこ焼き屋の投資で下手に金を出して散々な目にあったので。

例えば、最近買った株でジボダンと言う会社の株があります。この会社は香水や食品などの香料などを専門に扱う会社です。最近、人工肉を本物に近づける製品作りに協力をしていました。

人工肉や人工魚は、道徳的、宗教的、環境的にも避けられない技術になっていく様な気がしています。人工のお肉を普及させる上で、風味は凄く重要な要素になっていくはず。

最近ジボダン社には借金が増えていますが、同社が公開している最近の四半期決算報告書を辿って読んでみると、会社買収によるものだと判明。買収した会社も中途半端な会社ではなく、ジボダン社と相性が良さそうだったので問題がないだろうと判断しました。

妻には同社がYoutubeで公開している数分ほどの沿革紹介ムービーをタブレット端末で見せながら、概要を説明しました。一歳になる息子も黙って動画を見ていたので、多分気に入ってくれたんでしょう。雰囲気でつまらなかったら文句を言うはずですし。家族の同意を得られたので早速同社の株を買いました。

投資の資金から寄付

投資のための貯金を支出として使う際、妻とよく話し合うルールを定めています。

妻と話し合って、凄くお世話になった近所の病院の産婦人科へ寄付をしました。なお、ポルトガルでは税務署が定める方法に従って寄附すると寄付額の25%が来年の税金の控除として使えます。

こちらの病院はどこもギリギリで施設もボロボロ。ポルトガルではホームドクター制度を採用していますが、近所のクリニックでお医者さんが足りていないため、私は妻の家族のホームドクターに拒否されました。代わりのクリニックが家から遠くて、まだ医療番号さえ頂いておりません。

普通の医療機関があんな感じですから、産婦人科の実情は想像に難くありません。スタッフはいつも忙しく、施設の方も天井が突然落ちてきたりとか言ったお話を聞きました。

本業がうまく行かない様に見える理由

新しい本業の方は、4つあります。どれもビジネスパートナーと一緒にやっていて、最近新たに始めたばかりなので、いきなり全部うまく行ったら逆に怖い。前にすんなり行きすぎて大失敗した事があるので。あれで関わった人全員不幸になりました。みんな一文無しになりました。今の毎日手堅く学んでいる感がある仕事の進み方が好きです。

また無理に急ごうとすると、無理して体壊したり、ビジネスパートナーとの仲が悪くなり結果損するので。私のハゲ進行を少しでも食い止めるために、ビジネスパートナーを急かさない焦せない様にしております。

その新しい商売の一つがこれなんですけど、期待を全くせずに酔狂で付き合っているプロジェクト。あまり悩むとハゲが大進行しそうなので気にしない事にしました。そのうち花開くと良いですね。早いとこ誰か買ってくれないかな。

自分らで商売やっていて良い点は、家で仕事できるため、家族みんなずっと一緒です。これも、家族やビジネスパートナーとの互いの協力があってこその事。感謝です。

全く予測不能な今後の景気動向

将来の事は誰にもわかりません。

CITIグループのCEOマイケル・コルバットがアナリストに伝えた事によると「我々は、当てはめる事のできる経済モデルや景気サイクルが無い様な全く予測できない環境にいる」(ブルームバーグ)との事。

著名なヘッジファンドの運用者クリスピン・オデイ氏は、同氏のファンド「オデイ・ウエルス」のニュースレター「オポチュニティ・ファンド」の今年6月号で以下の様に述べています。

「世界経済は恐慌を免れたかもしれないが、とても深刻な景気後退に直面している。」
・・・直近のデータを見ると回復しつつある兆しがあり、励みになるものの、消費者と民間会社の気分の影響が大きいためモデリングして予測する事はほぼ不可能。・・・「政府の介入と銀行の寛大さが需要を支えて確実性を与えてくれるものの、(今後の)経済全体のおおまかな動向は、ケインズによるところの【アニマルスピリッツ】が強く作用する乗数効果を免れないだろう。この事が、今後数ヶ月間予測をほぼ不可能にするだろう。」
・・・今後の経済見通しに関する明確さの極端な欠如は、先の景気後退や景気回復の例と比較する事も無意味だと証明することになるかもしれない理由の一つである。・・・

同氏によると、1930年代の大恐慌、2007年の世界金融危機も、時代背景、事情や前提などが違うため、今回のパニックの比較の対象にならないそうです。

そんなオデイ氏が運営するファンドもインフレリスクに対応するため5%を金にしているとのこと。と言いつつも、今年の5月には、この様な事を言われておりました。

投資のプロや銀行のトップでさえ、前代未聞で予測できないと言っているんですから、一般人にも当然予測不可能。

今後の展望

将来の事は誰にもわかりません。しかし、思い描く事は誰にでもできます。

今の問題は政府だけで対処するには大きすぎる。

この問題の解決には、最適化されたリソースの配分、人やアイディアのマッチメイキング、民主的な仕組みが必要だと思う。

専門家の意見を違った方向から素人が勝手に解釈させて頂きますと、政府がしっかりと土台は守ってくれているので、あとは一般消費者と民間の会社の意思に任せたと解釈します。

今回のコロナ騒動は、我々一人一人の個人の協力が無いと解決できない問題で、社会的な性格を帯びています。解決策を見つけるのも一般消費者と民間の会社次第。

そもそも決定的な解決策なんて誰も知らない。みんな協力しないとおそらく永久に解決しない。

解決策と言っても、国境や貧富の差を超えて提供される必要があるし、みんなが理解して決まり事に従う必要がある。ワクチンとか薬だけじゃなく、新しい日常に最適化された物やサービスも必要だし、ルールに従ったり、助けたり助けられたり。知恵やアイディア、仕組みも必要。

株式投資は、公平な取引ルールが維持されている限り、民主的な投票とマッチメイキング、リソースの最適化された分配を人間の頭脳を使って有機的にやっている様に見える。

大勢の一般の民衆の多くに与えられた価値の裏付けがある通貨で投票して、何らかの理由で選ばれた会社の株価が上昇する事で、その時に世の中に広く最も求められる物事を開発できる費用を捻出できるようにする。正しい投票をしたら報酬として自分が投資した株があがり利益を得て、得た利益で自分の好きな事をして価値をさらに生み出す事もできるし、再投資したり寄付したり、自分のために使う事もできる。自分が投票した事に反する様な事をすると自分の損になるから、害となる行動の抑制効果がある。感情が入らないAI任せじゃなくて、アナログな人間の意思が参加することで、民主主義的な投票システムと資本主義の良い点を合わせたアプローチになってきている。

パンデミックが当面の問題だけど、そのうちコロナの以外の問題、例えば、食料問題、環境問題と、色々と解決しなければならない問題が控えている。でもなかなか問題が解決されない。大多数が納得しなかったりすれば協力なんて得られるはずがない。利益がなければ協力なんてしたがらない。何事も暴力的に強制しても、長期的にはうまく行った試しが無い。

そのうち、投資(または寄付)と言うのが、その民主的に何か(食糧、コンピュータの演算能力やリソースなど)を最適化された配分で決めたり必要とされるところに辿り着く様にしたり、それまで出会う可能性すらなかった人やアイディアを結び付けて、世界が必要とする解決策を必要な時に生み出す様にできる、誰にでも権利として使う事が許された媒体となるかもしれない。今のままの仕組みでは効率が悪いので、今の時代に必要とされる特徴と機能を持ったブロックチェインおよびスマートコントラクト技術等を使った通貨へ移行するかもしれない。

技術に人間が干渉すると面倒な事が増えるけど、使う人たちの間には自分で選んでいる感覚と責任感が生まれ、感情が入り、ストーリーが生まれ、また別の新しい価値が出てくる。今生まれてくる新しい価値が、魅力あるストーリーを産み出し、将来の人を動かし、また新しい価値を生み出す力となる。人間が人間である間は。