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発達障害じゃなくてそういう感じの世代らしい

ようやく姑が認知症認定され、正しいお薬が処方され始めてから早くも一ヶ月。今では普通な感じのお婆ちゃんになってきた。

今度は長男がワイルドになってきて困ってる。

とりあえず、長男は愛着障害の気配もあるし、家族でどこそこ遊びに行くみたいな事をはじめてみた。

長男はまだ4歳ということもあり、すぐにも改善の効果が現れてきた。ただ、基本的に、短気で少々被害妄想的なところは変わらない。妻と話し合った結果、こういうのは元々の気性に加えて、脳の関係している部分が発達していないからだろうということで、思考力と読解力を付けてもらうべく、今度は本を読む様に働きかけてみることにした。

街に遊びに行った帰りに、子供の本コーナーに連れて行き、好きな本を長男次男に一冊ずつ選ばせてみた。本人らに選ばせるのがコツなんだと思う。当然ながら、興味や関心がない事は全くやりたがらないから。

姑が暴れて長男のトラウマの原因にもなったのは確実。我々の教育にも問題がある。もともと遺伝で気難しい正確だったのは間違いない。うちの子に限ってというか、うちの子限定でと思っていたところ、どうやら違う様だ。

アルファ世代

最近幼稚園に入学してきた子らが、クラスで暴れすぎ騒ぎすぎ叫びすぎで、先生らが困っている、こんな事は今までなかった、という話を妻から聞いた。少しググってみたところ「アルファ世代」というキーワードを見つけた。アメリカでは発達障害のある小さな子供が多すぎて、学校の先生は悩んでいるという。どうやらポルトガルだけの問題ではなさそうだ。日本ではどうなんだろうか。

昨日の晩は、ポルトガルの伝統的なフォークダンスを学ぶ会みたいなのを見学しに行った。長男次男ともに、地元の人たちと交流してもらい、社会性を身につけてもらうのが狙い。

ポルトガルでは、週末になると、スポーツやダンスなどの集いが催されている様だ。こういうのは、公民館、学校などで開かれている様だ。こういった草の根サークル活動は、市民が地域社会に溶け込む社会の仕組みみたいな役割を担っているんだろうと思う。

そこでは、参加者の子供らも集まってくるわけで、なんという事でしょう。なんか、うちの子と変わらないじゃない。ほとんど全員がアルファ世代。注意欠如・多動症の見本市みたいな感じで、目の前を走り回ってた。

安心した。

いや、そこは安心する所じゃない。

彼らに共通してるのは、スマホ、タブレットにYoutube。

思考停止で彼らの玩具を叩くのは、ファミコン禁止、ドリフ禁止、子供が大好きなものならなんでも禁止してしまう某団体となんら変わりがないのではなかろうか。

iPadやスマホにYoutubeが戦犯なのだろうか

長男は、生まれた当日から、元々独特な感じの気配を醸し出していたので、iPadやYoutubeのせいにするってのは違う。でもiPadやらYoutube等はかなり精神面で影響を与えてると思う。特にRoblox。Robloxには子供の欲望がつまっている。Youtubeの子供に人気のある動画は、揃ってナンセンスを極めた感じの際どいというか理解不能なものばかり。こんなもの一日中見てたら、精神的にどうにかなる。

かと言って、Youtubeを禁止にしたところで、本当に寝るだけのためのベッドタウンの小さなアパート住まいで娯楽が他にない。住まいはリスボン都市近郊の癖に中途半端な車社会。公園には時々子供連れの親が集ってるけど、住んでいるところから少し離れていてアクセスが悪い。近所で外で遊んでいる子供は皆無。近所に子供がいるとは噂には聞いてるけど、一体どこにいるんだろうと妻と不思議がってる。ゴーストタウンみたい。昭和時代みたいに、外に出て夕方に帰ってくる頃には友達が2~3人できてたなんて、ここではあり得ない。Youtubeやゲーム以外に何をするの?って感じ。興味ないのに勉強させたり本読ませると、却って嫌いになるだろうし。強制すると、確実に色々歪む。

Youtubeにもいいところがある。どうやら、英語、ポルトガル語、その他の知識は全てYoutubeで勝手に学んでいるらしい。親の間違った英語を普通に訂正してくるし。教えてないのに文字を読める様になってる。数字も、二ヶ月前までは30以上が読めなかったのに、英語・ポルトガル語両方言える様になってた。

学んでいるのは語学や数字だけではなさそうだ。発言を注意深く聞いていると、言わないだけで、確実に色々調べている様だ。当然ながら、大人がもっともらしい顔しながらアホやってるのはお見通しだろうと思う。アルファ世代が大人を裁く日は近い。

上から目線でアルファ世代を酷評してみるのは結構なことだけれども、大人が大人を批評してみると、ボロボロと不正と矛盾のオンパレードになるだろうし。アルファ世代には、まずは自分らの袖正してから文句言えと言われてしまいそうだ。

なので、Youtubeは、使用状況は観察するけど禁止しないことにした。他の子がみてるんだから、自分だけ知らないと、社交的にかなりハンデだろうし。iPadで遊べるのは空手教室から帰ってきた晩に就寝するまで好きなだけ遊んで良いことにした。

但し、次男には少々違うアプローチを考えている

次男に対しては、iPadやパソコン使い始める前に、金がかからない趣味を教え込もうと思う。歌とか音楽とか。

本当はスマホ、タブレット、パソコンの使用は、10歳超えるあたりまで一切禁止にしようと思っていたけど、現代でテクノロジーの使用を禁止するのは、却ってハンデになると思う。

アルファ世代が成人する頃には、仕事のあり方など、我々の予想の範囲を遥かに超えて世界が大きく変わっているはずで、なるべく早めに時代の流れを掴むコツを習得させた方が良い。

公民館で行われたポルトガルの伝統的なフォークダンスを学ぶ会の様子