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五感をめぐる冒険、あるいはアナログの逆襲 第1話

能動的に触れるということ

世の中にはたくさんの情報があって、わたしたちはその渦の中にいる。なんにもしないで生きていても、色々なことがわたしたちを振り回す。

何の気なしにのぞいたスマホからは、カスタマイズされた情報が日々流れてくる。画面は、自分にとって都合のよいもので埋め尽くされる。

でも、それって本当に心地よいのか。何も考えないようになってはいないか。



本当に大切なことは、自分の五感で確かめること。目に焼きついて離れない形、指先に伝わる手ざわり、体の奥で鳴り響く低音、口いっぱいに広がる味、忘れられない匂い。そういうことを、からだで感じ続けること。

アナログな世界では、ひとは能動的になる。自分から世界につながり、世界に触れる。


つづく



長いのに読んでくれてありがとうございます。