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ダイエットで自分は変わる(4)雰囲気低糖質から始める

農耕が始まったのはおよそ1万年前とされる。
類人猿との分岐が700万年前なので、ヒトになってからもなお699万年ほどはその辺に落ちてるもの、ぶらさがっているもの、ガサガサいってるものなどを適当に口に入れていたことになる。たいそう気色の悪いことである。

気色は悪いものの、そうやってありもので済ませている利点は身近な動植物の組成平均値を摂取できることにある。また、供給量が限られているためロース肉だけ食べるといった偏食をせずに生き血を吸い革を纏った。甘い果実に出会った時には祈りを捧げずにおれなかった。いずれにしろ、食べたものが自分の身体となり、通り過ぎていく感覚には鮮明な実感を伴っていたはずだ。このビビットな感じを取り戻したい(ただし、それが現代的な意味で健康といえるのかはまだ分からない)。

朝晩の体重チェックが習慣化したら以下へ進む。

セカンドステップ
(1)分かりやすい糖質を摂るのを止める:きっぱりやめる必要はない。分かりにくい糖質、すなわち玄米、二八蕎麦などステルス性の高い食品に置き換えるだけでも当面は構わない。「それって白くないですか」と直ちに指摘を受けてしまうような露骨な炭水化物はとりあえず避ける。まずは見た目からファッショナブルに、次第に量を減らしていく。

(2)減らした分の糖質をタンパク質や脂質に置き換える:ふつうの食生活をしていたとすると、おおよそ半分は白米やパスタなどの糖質であるはずだ。これらを減らすと入力エネルギーが減り空腹を感じるため、その分をタンパク質や脂質で埋め合わせをする。セブンのジャンボフランクや町中華の八宝菜(単品)などアンヘルシーなものを狩りにいくのでも構わない。糖質の塊を一時的に(たとえ有害であっても)何かしら別のものに置き換える習慣を身につけることを優先する。

なお、現在の僕は週に数回は「もちろん白いですよ」と居直ることにしている。棚に佇むまんじゅうに出くわして捕獲することも稀ではない。ワイルドライフ。それは神の恵みなのだ。罪悪感を持つことでよい人にはなれないし、懺悔も無駄である。糖質に感謝。隣人に分け与えること。

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