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SDカードの歴史

2000年1月に発足した「SD アソシエーション」(https://www.sdcard.org)が今年2020年1月に20周年を迎えました。

そのプレスリリースが、以下。

https://www.sdcard.org/jp/press/whatsnew/jp_SD_microSDMemoryCardsTheWorldsFirstChoiceInMemoryCards_20YearsOfinnovation.pdf

SDカードの20年の技術革新の歴史を1枚にまとめたものが、以下のInfographicにあります。

主な点を列記しますと、

<カード仕様>

①  2000年 SDカード登場 最大2GB(当時は2GBは大容量だった)
②  2005年 microSDカード登場 (SD Ver.1.20) 
③  2006年 SDHC (High Capacity)  (SD Ver 2.00) 最大 32GB
④  2009/2010年 SDXC (Extra High Capacity)   (SD Ver.3.0) 最大 2TB
⑤  2018/2019年 SDUC (Ultra Capacity)  (SD Ver 7.00) 最大 128TB

もう直ぐ④SDXCの最大2TBの製品が出てきますかね。
⑤のSDUCが製品化されるのはいつのことか。ましてや128TBが出るのは…

磁気ディスク 2.5/3.5インチHDDだったものが、フラッシュメモリーになるとSDカード1枚になるとは世の中の進化も著しい。

<転送速度>  
UHS (Ultra High Speed)

①  2004年 UHS (SD Ver 1.20)    25MB/s
②  2009/2010年 UHS-I  104MB/s
③  2011年 UHS-II  312MB/s(製品見かけるがUHS-Iと比較すると高価…)
④  2017年 UHS-III  624MB/s(規格はあるが製品を見たことがない)
⑤  2018/2019年 SD Express/ microSD Express (PCle/NVMe)  985MB/s

以前は転送速度の理由でデジタル一眼に主に使用された「コンパクトフラッシュ」や、毎度独自規格で市場囲い込みを挑戦するSONY独自の「メモリースティック」などデジカメ向けにメモリーカード戦争もあったが、少しずつ淘汰されSDカードが残った形。中でもmicroSDカードは、Android携帯やアクションカム用途では不動の地位を築いた。

静止画に関しては、「画素数が多ければ高画質」というイメージからしばらく継続したセンサーの画素数競争も一服したのか、1枚あたりのファイル容量の増加スピードは落ち着きつつある。

一方で動画については、2Kが4K/8Kになり単純に情報量が飛躍的に増加、コーデックはH.264が多いので、ビットレートが下がらずファイルサイズは巨大化する一方である。転送速度の増加・SDカードの容量増加は動画撮影者には有難いところか。





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