音と腱鞘炎。

腱鞘炎になっても楽しくて、何度も何度もギターに訴えかけたら、それ以上に鳴いてくれるのが嬉しくて、そしたら割れた爪の上に乗せたジェルネイルが飛んだ。
それでハッとしたけど、
もう少しだけ…。

そして気絶して今に至る。

腱鞘炎はもう元通りにならないくらい痛い。
でも不思議と鳴らしている時は全く痛みが無いんだ。

やりたいスコアのハッピーセットが届いたのに、
音が楽しいだけで全然開けてない…
いつかはやります…
そもそもエフェクターとギターだけで何年も籠っていたから今更感。

頑丈な爪でありたい…。

マルチエフェクターさんが偉いねぇ、賢いねぇ。
取り敢えず知らない音も、なんやろこれどうやって使うねんな音も、
組み合わせたら色んなひらめきをくれるね。
ありがてぇなぁこの時代。

或る意味高校や大学時代にバンドしなくて良かったなぁとか思ってる、正直。
マルチさんは取り敢えずを叶えてくれるし、

TKさんのONE CONTROL TORNADO Fx/TORNADO Driveの出会いは幸運だ。
華やかさがある繊細な歪みとｶｯｶｯｶｯと無理やり出した時の高音が凄く気に入っている。
文字通り鳴いてくれる。
どうやって、どれでもない音だって表現すればいいのか分からないけど、
どんな音も笑顔になれるよ。
爆音で音と2人だけになったら幸福ナ。

勿論廉価版の方なので、本当は色々あるんだろうけど、
今はもう大変丁度良い歪みだ。
永遠に自分の好きな音になるのを確信している。
需要と供給。

何か全く同じ曲を弾きたい欲がどんどん遠ざかっていく。
この音とそのまま永遠に墜ちて行ければそれでいいんじゃないかって。
深淵がまた顔を覗く。

そうやって思ってしまうから、多分外に出た方がいいと思って、いる。
まだ知らない世界が沢山広がっているはずだから。
やっぱり楽しみなんだ世界との出会いが。
新しい自分のお気に入りを沢山作りたい。
そしてその永久の残響に永眠したい…。

すぐ眠ろうとする。
やっぱり引き摺り出してくれる人が居た方が良さそうだ…。
つい厭々して、自分の詩と音を作って画を作って、満足して、
何度も何度も聞き返して終わりそうな気がしている…。
自分の作品で終わらないリフレイン。
残響を追いかけて、残響を作って、残響を追いかける。
既にそうなんだから、まぁ…そうなんだ。

ART-SCHOOLが少し励ましてくれる。
滑らかな舌触りがする、音がする。
フジファブリックの最初のCDが、ちょっと混雑しすぎて、
不器用で、また少し浮上する。
そしてRazorlightのIn the morningで少し楽観的になれるまで落ち着く。

曲に目を閉じると、その景色が刻まれているのを感じる。
それは音の景色と本当の景色と幻影が混じっていて、
ぐちゃぐちゃな統一性のない夢の様。
でも温度も、匂いも、手触りも、風も光も壁の模様も、くゆる煙も、味もする。
実際には感じた事が無いのに。

必ずしも全てが心地良いものではないのだけど、
身体が音に反応する。
残響に全てが持っていかれる感覚。

そういう意味で実は長く、否、今でもPVを嫌がる。
私の世界と違い過ぎて。
でも少しは、前よりは、多少マシになったかな。
そういう味もするんだって、匂いもするんだなって。

まぁ取り敢えず今は、
もう暫くは腱鞘炎を労わります…。
痛み止め飲み過ぎてやっと寝れているくらいなので。

なのでその間は別の事をしてやり過ごしたいと思います…。