SとMと東京喰種の金木君とTKさんと私。
性癖のSとMの間には絶対的に越えられない壁が存在する事を痛感したという話。
SとMの話。
私の親友がもうすぐ結婚するので択日法で良い結婚の日を選んだら、まだ彼からプロポーズを受けていないのに、その日の内に彼女は結婚日を伝えていた…。
でも前々から結婚前提で話は進んでいたし、ほとんど予定は決まっていたようなものではあったが…。
まぁそんな微笑ましいカップルの親友からいろんな出来事を聞くのは大変嬉しいし幸せな気持ちになる。
でも聞けば聞くほど親友の無自覚なサディスティックが発現しているのを感じるのだ。
無意識に相手の身体を作り変えている…。
何という事だ。素晴らしい…。
それを聞いて、性癖というものは生まれついて決まっているんだなぁと。
どうやってもそうなれないという絶対的な差を感じた。
そしてSとMは相対的でもあるんだなぁと。
私の過去の経歴上、何故か周りにMの異性ばかり寄って来る。
多分だが、身長が178cmもあってガタイも大きいし、髪は短いし、性格も芯が強くて臆しないし、意見がハッキリしている。
そして女性か男性か分からないくらいの低い地声でハッキリと諭す様に助言をする。
だからMの異性にばかり好かれてしまうのかもしれない。
そしてSの異性からはいつも振られる。
だから付き合えるのはいつもMの異性で。
そして優しさ故に相手に合わせてしまう。
でも変えようと努力してもどこか満たされないのだ。
どうしても何か足りない感じが残る。
それを親友の話を聞く事で満たされてしまうから、お相手が羨ましいな…。
と思うのだ。
私は自分が変態なのを自覚しているので、彼女がつい無自覚でSを発揮するのを聞くと、素晴らしい事ですね…。と感嘆する。
自称Sとは全く違う。何とも言い難い良さがある。
そしてその需要と供給が合っているという事が大変良かった事だなぁと思う。
東京喰種の金木君と私。
私は東京喰種の金木君が好きだ、異様に。(RE:は違う)
”推し”という感覚とは違う。
その好きは、「金木君という存在は私だ。」と分かった。
私は人間の姿を保てなくなる狂気を自覚している。
自分の中にある狂気は混乱から発生する。
でも昔からずっとその元凶は変わらない。
『私の守りたいものを壊すものは許さない』
『守る為なら人間の姿を棄ててでも、自分の身を幾ら犠牲にしても良い』
自分の蟹座火星逆行にピタリと付いた蠍冥王の攻撃力の強さが自分の身も滅ぼさんとするのを感じる。
がむしゃらな狂気と云うより、絶対に許さない狂気。
それがどうしようも出来ない時、混乱して人間の姿を保てなくなる。
私は自分で言うのもなんだが、今まで、
「私の助言について真剣に考え、導き出した答えを行動出来る人」
つまり、特に、元彼さんの運命を良くして来た。
性格も周囲の状況もその先の運勢も成り易い運命でさえ的確に分かるのだから、
問題点を洗い出し、それを分析し、対策を講じ、そうできない場合は別の対策も用意する。
そして時には私の立場も利用しながら、適切な努力の方向へ導くのだから、
本人にそのやる気と行動力さえあれば、上手くいくのだ。
まぁ当然の結果だ。
だからこそ最初はお金も仕事も全てが無く、良い未来さえ全く見えず、自信も人格も全て崩壊していた状態から、
自立心も自尊心も育ち、そして周りの環境も自分にとって良い状態へと変化していく事で、更に自信をつけていく。
「自分の努力でのし上がった。努力は裏切らない。」
そして悲しいかな、そうやって自信が付いた彼は突如モテ始める。
当たり前だ。自信があり自立心も自尊心も高まった男性なのだから。
そして視野が広がった彼は私を振って別の女性へ行ってしまう。
いつも振られる理由はそれだ。
だから幸せになるならそれで良いのではあるけど、
置いていかれる側は、どんな気持ちになるか。
愛おしい、狂おしい、美味しそう、噛みたい、食べたい。
心が離れるくらいなら、二度と消えない傷を相手の身体に刻み付けたい。
その身体の傷で何度も思い出させたい。
どれだけ愛されていたか思い知らしめたい。
そして出来るなら、その消えない噛み跡を、傷跡を自分にも欲しい。
それだけ執着されたという事を、愛されたという事を、消えない傷跡を触る度に感じて安心するから。
だから"猟奇的"では言い表せない。これ以外に言い表せない。
でもそんな事は出来ないなと分かっている。
そしてまた心が離れていくんだ。
毎度そればかりで。
だからもう疲れたんだ。
仕事やお金なんて何とでもなるし、そもそも私が何とでもする底力もあるし、知識も経験もある。
ただ、相手が「互いを理解し、尊重し、また助言について真剣に考え、導き出した答えを行動出来る人」である方がよっぽど重要だ。
信頼。
前のPCの画像を整理していた時に、金木君の画像が出てきてそんな事を思った。
そして親友から、
「昔からもし結婚するような相手がいたら、一筆書いて貰って、一部食べさせて貰いたいって言ってたよ。」
と言われて、そういう所は何も変わってないんだなと思った。
人間と喰種の間で彷徨う姿、渇望する姿が自分と重なるだけだと思っていた。
ひたすら拷問を受けて覚醒する姿は、深刻な鬱病になっても己の一番底にある生命力だけで生き残って、喰種として覚醒する姿と重なるだけだと思っていた。
どうしても守りたいものの為なら、喰種を超えた怪物になってもいいという姿が重なるだけだと思っていた。
TKさんの「ゆれる」と出会った時、
『自分なのか、自分じゃないのか』
という、自分以外が入ってくる感覚をまさか追体験する事になるとは思っていなくて。
いつかあのエンディングの様に、誰か介錯してくれるのだろうか。
だから今は大変思い入れが深い作品になった。
主題歌は言うまでもなく。
今は周りが幸せになるために、私の分析力と攻撃力が使えている事がとても幸せだ。
初めて辛くならない、役に立つ使い方が出来て嬉しい。
自分がどうしても完成させたいものを作りながら、
幸せになっていく彼らを見る。
それでいい。
こんな場所で出会えたご縁に感謝します。貴方に幸せの雨が降り注ぎますように。