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#7 ダイニングテーブルを買った話

生活の質、最近では「QOL」なんて言ったりする。昨日ぼくのQOLは爆上がりした。ダイニングテーブルを買ったのである。

ダイニングテーブル。いままであまり意識してこなかった品物だった。というのも、今までは基本的にワンルーム、もしくは1Kの部屋に住むことが多かったからだ。ちっちゃい一部屋であればテレビの前にちゃぶ台みたいなテーブルを置いて、それで完結してた。

だがこの6月から住み始めた物件は違う。なんて言っても1LDKである。押しも押されぬ1LDK。リビングとダイニングキッチンはしっかりと分けられているのだ。間仕切りがあるわけではないので、リビングとダイニングは完全に地続きなんだけども、気持ち的には分かれているのだ。

この部屋に越してきてから自分と、一緒に住んでいる彼女に課したルールは「ご飯はなるべくダイニングで食べよう」というルールだった。ワンルーム生活を送っていた頃は、ご飯を食べながらテレビをだらだら見るような生活だったのだが、一応ご飯の時間はご飯の時間として独立させたかった。リビングからちょっと距離があるダイニングキッチンなので、必然的にテレビを見ながらだらだらご飯を食べる、ということは回避することが出来る。

ただ、一つ問題があった。ダイニングに置かれているのは、黒い長方形のこたつである。もうこの時期なので毛布は取り払ってしまっており、ちゃぶ台然としてるのだが、ダイニングキッチンにちゃぶ台っていうのはなぁ…というのをずっと気にしていた。

ということでダイニングテーブル&チェアー探しを始めたのだが、理想の家具を見つけるのって本当に至難の業だなぁと強く感じた。

デザイン、使い勝手、サイズ、予算。これらの要素が自分の理想とぴったりマッチするなんてなかなか無い。一緒に使う人がいるのであれば、その人の意見とも突き合わせて一致するものを決定しないといけない。そして何より、実物で判断しないといけないため、時間がかかって肉体疲労が溜まる。

ネットで上手に家具を買っている人を見かけたりするが、実際のサイズ感とか質感とかどうやって判断してるんだろうと不思議に思う。習熟すればとっても便利なんだろうけど、ぼくは未だにネットで家具を買えないでいる。

もし、「一生使える家具」として探しているのであればさらに、「見つけた時のインスピレーション」も大事になると思っているのはぼくだけだろうか。なんかアレだ。飼うペットを決める時のような。

そうなってくるといよいよ一つの家具を選び抜くなんてことは出来ず、結局「一生もんの家具はまた縁があったら探そう」「とりあえずは必要を満たせればいいから、IKEAかニトリで安く済まそう」という気持ちになるのだろうなぁと勝手に想像する。

ぼくはまさしくこの思考回路をたどった。数えきれないほどの家具屋さんを見て回ったが「これだぁぁぁ」となるものはなくて、へとへとになりながら「も、もう…もうIKEAでいいか…」となったクチである。

そんなこんなで昨日、IKEA鶴浜に行ってみた。

そしたらびっくりだ。理想のダイニングテーブルセットが置いてあった。

デザイン、使い勝手、サイズ、値段の全てがバッチリの最高のダイニングテーブルである。すぐに買って帰ってきた。

こいつがあるだけでちょっとこじゃれたカフェに来たかのような錯覚に陥る。ちゃぶ台生活はオサラバ。このダイニングテーブルとともに意識の高い生活を繰り広げるのだ。

値段が安いのは耐久性の部分だろうか。そうなるとさすがに「一生使える」とまではいかないだろうが、出来る限り長く使ってやりたいなぁと思う。

この記事は、そのダイニングテーブルの上で書いている。その向かいでは彼女がお菓子を作っている。なんとQOLの高い休日だろうか。大概こういう「家具が来て生活が変わった!!」というのは数週間も経つとすぅっと無くなってしまうが、いつまでもつのだろうか…。QOL爆上げ魔法が解けたらまた記事にすることにしよう。

もし「サポートしてやってもいい」という方がいらっしゃいましたら是非宜しくお願いいたします。サポート費用で大阪の街の取材等を重ね、記事をよりパワーアップさせていきたいと思います。