うちの猫

その昔、我が家には3匹の猫が居りました。

2匹は中学時代にお寺を営む友達から貰ってきた兄弟猫。もう1匹は私が成人した後に母の職場で母猫に置き去りにされた生後間もない2匹のうちの1匹でした。

今一緒に暮らしているのは今月でちょうど20歳になる次男坊1匹です。

三男坊、一番若くて暴君で食欲の権化みたいだったなんちゃってボンベイな黒猫は、ごはんの支度中にテンションが上がり過ぎた際に私の脚と踵にガチの猫キックで全治数週間の傷を負わせ、ネオロマライブの大阪に包帯ぐるぐる巻きで遠征する羽目になったことを思い出させる強烈な存在です。ごはんが足りないと猫砂まで食うやつだったな...。生後10日も経ってないベイビーの頃に置いてきぼり兄弟2匹一緒に保護してミルクから育てたら立派な室内野生児に成長、片割れのしらたまチャンは母の同僚が引き取ったけど3歳くらいで交通事故で亡くなったそうな。後ろ足があんまり丈夫じゃなかったみたいで何かする時はいつも前足だったな。動物病院で大暴れしてブラインド登った時は捕獲が大変だった。普段あんまり鳴かないんだけど、はじめて寝床をバスケットからケージに移した時はめちゃくちゃウニャウニャ文句言ってたな。基本ピンチにならないと大泣きしないタイプ。一番最初にコロリと死んで私を大泣きさせた享年6歳。しんど過ぎたけど火葬は時間帯が合わなくて仕事休めんくて親父殿が行ったらしい。(慌てて帰宅した母上が出発に間に合わなくてブチギレてた)

三男坊の死因がエアコン切れによる凍死か落下事故か判らなかったので、雪の日にはエアコンとヒーターと湯たんぽを装備するようになりました。

長男坊、食べるか寝てるかみたいなでけえ茶色ぶちのハチワレ牛猫。どうして長男かというと4匹生まれた中で一番身体がでかかったらしいから。人の頭かじったり湿布のフィルムにテンションが上がるタイプで、次男坊にちょっかいだされると迷惑そうに鳴いてた。キレイ好きで砂かけが長い。トイレ掃除してると横でじーーーーっと待ってて、膝にあごのせてくるから忠犬って呼ばれてた。撫でられると溶ける。でかいせいか抱っこは好きじゃなかった模様。お風呂で洗うとこの世の終わりみたいな鳴き声出すくせに縮こまるだけで暴れなかった。基本的にどんくさい。ブチギレたのを見たのは次男坊が何かやらかしてケージ内で取っ組み合いになった時位か。うっかり猫部屋から出てもじーーーーっと扉開くの待ってるやつで縄張り意識はたぶん強い方。晩年はときどき謎のケガを作ってて下顎の歯が一本抜けてた。生まれてから逝くまで一度も脱走したことがないやつだったな。朝起きたらコロリパターンで翌日の子どもの日に火葬したからGWになると思い出す享年18歳。

うちはカリカリと煮干しと削り節がメインのごはんなのですが、カリカリは次男坊の好き嫌いが激し過ぎて食べないものは全部長男坊が美味しくいただいていました。(頂き物のシーバとか)寝床兼お留守番用にケージを分けたのは喧嘩がきっかけだけど普段は次男坊が長男坊にべったりだったなー。

そして今尚健在の次男坊。20歳。なんちゃって三毛の白黒ハチワレ猫でうなぎのように伸びる。神経質でビビりで甘えん坊に育ったので引っ越し前は2回、引っ越し後は早々に1回脱走をぶちかまし潜伏先の新車の持ち主であるご近所に菓子折りを持って謝罪に行く羽目になったことは色褪せない記憶である。今は猫部屋から廊下までを散歩する位で自発的には歩き回らないんだけども、若い頃は天井に上がって降りられなくなってギャン泣きとか風呂場から逃走とかよく弾丸みたいに走り回ってたな。うんちが出れば臭いと鳴き、雨が降れば音が怖いと鳴き、寂しくなれば鳴き、ごはんが気にくわなければ食器をひっくり返すが噛んだり引っ掻いたりしないタイプ。煮干しをバリバリ食う。お風呂ではビビり過ぎてよく人の背中の上によじ登ってギャン鳴きしてた。抱っこするとちゅぱちゅぱしてすややかに寝るタイプ。今は赤ちゃん用のお尻ふきで身体拭いてます。

うちは母が元々猫好きで独身時代に22歳まで生きた猫と暮らしていたらしいので、遠征時のごはんは母上が担当しています。二人とも居なくてどうしようもない時は弟を金で召喚スタイルなので、うちのこが食いっぱぐれることはないのですが、あとどれくらい一緒に暮らしていただけるのかいつもドキドキしています。311の時はケージでお留守番していたから3匹とも無事だったけど、生き別れにはなりたくないからなぁ。

先立った2匹のケージを未だに片付けられないのですが、節目がきたらまた日記しようと思います。

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