詩「Evergreen」
この曲は、僕がやってるNPO法人LES WORLDの海外の孤児院やスラムで子ども達とミュージカルやミュージックビデオを共創するプロジェクトの2024年春のテーマソングとして書いた曲。
今回は、タイ、インド、ネパール、ルワンダでこのプロジェクトをするので、この曲はお互いの顔を知らないその4カ国の子ども達をつなぐ曲になる。
毎回テーマソングを書かせてもらうたびに思うのは、シンプルにすごいことだよなってこと。自分が作った曲がそうやって顔を知らない子どもたち同士を繋ぎ、言語の通じない日本人と子ども達をつなぐものになるって、すごい。何だか曲がしてることと自分のフェーズが合ってない気がして歯痒いけど。
僕はテーマソングを書くときは子どもに向けて書かないと決めている。
というよりそもそも僕は曲を書く時にほとんど自分に向けて書いている。
だからこの曲も言ってしまえば僕に向けているし、僕と同じような人にむけている。
子ども達と創る作品を見る人が僕と同じような人であれば、きっとこの曲はその人に届くものになるんだと思う。
さて、この曲のテーマはズバリ「自分を生かしているものを持ち続ける」だ。
よく
「人生やりたいことやったもんがち」とか
「人生短いから、若いうちにやりたいことやりな」とか
「いつかじゃなくて今やろう」とか
そんな言葉が高らかに言われることがあるけれど、
正直そんな簡単にできたら苦労しない。
本人のやる気次第ってのももちろんものによっちゃあるけれど、お金がなかったり、一人では立ち向かえない世間の目があったり、愛する人が鎖になったりして、やれないことだってある。
だけど、そんな簡単にはやりたいことをやれない人生をそれでも生きなければならない。生きなければならないというか現状生きていると思う。
そこで僕は僕に、あなたに問いたい。
一体何が自分を生かしているのか?
消極的な理由から、積極的な理由まであると思う。
ただ死ねないだけとか、死ぬのが怖いからとか。
夢とか希望とか憧れとか理想とか願いとか。
またはそこまでたいそうなものではないかもしれない。
例えば、誰かからふともらった言葉かもしれない。
例えば、誰かが求めてくれるからかもしれない。
例えば、いつか感じた風の温もりなんてものかもしれない。
一見人生に不必要なものが人を生かしてることも往々にしてあると思う。
まあ生きてるんなら何だっていいんだけど、多分人生長いし、その人生どうせ生きるんなら、より良く生きていたいじゃない。
なかなかうまく行かない人生だったとしても。
それでも何か自分の魂が少しでも喜ぶような、そんな素敵な方へ歩んでいきたいじゃない。
僕はそう思うんです。僕はみんな少なくとも悪く生きたいと思ってる人はいないと思ってるから。
何も今夢やら希望やら憧れやらを掴もうとしなくていい。
でもこの長い人生をしんどいだけで終わらせないように、自分の魂が喜ぶような、そんな自分を生かすものをちゃんと胸に宿して生きていけたら、
きっと人生ってより良くなっていくし、色褪せないエバーグリーンなものになっていくと思うんです。
この曲はそんな曲です。
大事に歌っていきたいなって思います。
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