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ファイアーエムブレム エンゲージ 邪竜の章を終えて

 ついにDLCも出揃いました、ファイアーエムブレム エンゲージ。
 プレイアブルキャラも増え、またクリア後の要素もお楽しみに取っておいたので、再度ルナティックをプレイ。
 やはり何度やっても面白かった。今回は連戦の試練50までクリアしたので、その最終パーティを残しておきます。


歩兵

リュール&ロイ

前回とほぼ同じ

 2射程剣の便利さに抗えずロイ続投。
 シナリオ上、ロイが離脱している期間は勇将+の継承も見据えてアイクを相方にしていた(同じく2射程剣のラグネル持ち)のですが、これは本当に相性が悪かった。神竜様の支援を生かした回避能力を不動が完全に腐らせていました。もうやりません。
 クリア後は全ステータス水準の高さを活かしたメインアタッカーに。ヴィレグランツを入手して2射程剣の呪いからは解放されたのですが、封印の剣と超越が普通に強い。エンゲージ武器の強化で速さを1段階伸ばすと+2されるため、超越のステータスボーナスと合わせて50に。これはカンスト帯グリフォンナイト(49)より速いため全ての敵に追撃を取られないラインになり、このまま使うことにしました。
 体力が減れば減るほど強くなるよう継承スキルをセットしたこともあり、常に前線に立っていました。封印の剣に重装特攻も付与したため、カンストパラディンなんかも軽々と焼けるように。マジでこのエンゲージ武器は性能ぶっ飛んでると思います。


セリーヌ&ベレト

拳で

 希少な希少な速い魔道。本作は後衛ポジションが前衛を張ることを徹底的に許さない節があり、魔道職最上級クラスであるセイジの速さ上限はほぼ全ての敵に追撃される紙きれ装甲。その中でフロラージュの速さと耐久力は群を抜いたものでした。
 とはいえ言うほど早くないし言うほど固くもないのですが、ベレトと組んだときの実数値45は前述のカンストグリフォンナイトよりも遅い、つまり全ての敵に追撃を取られないラインでもあります。このラインに乗るかどうかが最終メンバー選定において決定的でした。
 攻撃性能も圧巻で、ローレンツ家の家宝を持ち出すことで4射程ボルガノンや華炎2度乗せ天帝の剣、日月の腕輪と蒼穹4度乗せヴァジュラなどめちゃくちゃやってました。そして持ち前の幸運と天刻ですべての攻撃は必中。単体性能では最強じゃないですかね。
 4射程の重要さは対異形竜で真価を発揮し、防御無視の3射程インチキ重装絶対殺すアタックを一方的に上から殴れます。火力面は微妙に足りないように見えてだいたい華炎が出て1ゲージを安全に割れるのは本当にえらかったです。これに4人再行動の女神の舞がついでみたいに付いてくるんだからどうかしてる。


ヴェイル&セネリオ

お高い邪竜様

 こちらも魔道ですが、フロラージュとの差異はテュルソスを持てないことと、何より速さの上限が32ということ。言わずもがなグリフォンにタコ殴りにされるため、陽光地雷以外の選択肢はありませんでした。
 セネリオを渡した瞬間覚醒するのはまあどの魔導師も同じですが、その中でも必殺による確定ワンパンが出せるヴェイルのセネリオ適正は非常に高かったです。他のキャラでやると食べ残しが出て余計なチェインアタックになったりするので。
 いちおうセリカを渡して重唱竜呪速さの吸収とかも試しました。悪くはなかったですが、スロースターターの割に対集団戦の能力に欠け、単独で戦線に立つのは厳しい。それではエンドコンテンツの連戦の試練でやっていけないため、桃色魔法少女は今回もお蔵入りに。
 ノヴァ+5はめちゃくちゃ高かったですが大して使いませんでした。命中不安と必殺不安を天秤にかけ続ける感じなので頼り過ぎはよくないです。


シトリニカ&ヴェロニカ

拳は使わない

 魔道その3。見ての通りの速さであるため、こちらは血讐待ち伏せ地雷です。前回アンナさんでやってた役割ですね。
 ハイプリーストで同じことをやると、最大HPの高さだけ血讐の効果が上がり、さらにシトリニカはアンナさんより魔力の最大値補正が高いため、セイジとの兵種上限の差も埋めて全体的な火力増となります。ハイプリーストは本来魔道書Bなのですが天性資質でAになり上級魔道書を持てるシトリニカが唯一かつ最適解でした。
 火力の方はと言うとカンスト帯はウォーリア以外全部トロンでワンパンできます。ウォーリアも応援+や隣接リュールで届きます。つまり最強ということです。
 また地雷役の特性として、相手ターンに掃討するため自分ターンには攻撃以外のやりたいことができます。英雄召喚でデコイ出してもよし、契約で隣接させたリュールやアンナさんに再行動をかけてもよし。リザーブの回復量もえぐい。エンゲージすら使わずにこれらの役割をこなせるので本当に便利でした。もうセイジでお腹出さなくていいけど常にHP1で瀕死をキープすることになるので五十歩百歩か。


飛兵

アンナ&クロム・ルフレ

このきずなはうんめいよりつよい!

 性能の前に一回この戦闘ボイスを聞いておいてください。脳が溶けます。
 先述の理由で魔道職では速さ上限の問題がありただでさえ脆いアンナさんはボッコボコにされてしまいます。そのため、上限補正値の優秀さを加味して剣グリフォンナイトでいかづちの剣を振ることにしました。
 使用感とかは色んな人が試して説明しているので特に言うことは無いですが、やはりセイジと比べると火力がないです。このため、魔力+10の異常ドーピングがエンゲージでついてくるクロムルフレを採用。継承スキルもこれといって付けたいものもなく高いところを振り切る形にしました。結果は驚異の技65速さ63。こんなに要らないので再移動+とか優風+とかでいいと思います。
 いかづちの剣はエンゲージ中ならほぼ全ての敵をワンパンし、連戦の試練でも十分に一線級アタッカーを張れました。エンゲージ切れてもこの速さなら全ての敵に追撃が出るので適当に殴ってればすぐたまります。
 あと地味に七色の叫び+が強い。基礎スペックの高いキャラだけで固めているため、2射程全周囲のバフによる底上げは相当なものです。自ターンで相手を倒せても一体ですが、味方に火力速度バフを乗せることで反撃で倒せる数が一気に増えます。


ラピス&エイリーク

竜骨

 エイリーク渡したら誰でも強い。
 それはそうなんですが、ラピスは技と速さの上限値に補正が乗り、これが本当に優秀でした。相手のカンストグリフォンに対してアンナさんの七色の叫びバフが入っていると速さ55となり追撃が出せます。
 エイリークの弱点として受けターンが弱い(月の腕輪が発動しないため物理火力が落ちる)ことがあるのですが、剣グリフォンは魔法攻撃メインで動くので問題なし。蒼穹は常に発動するためかぜの剣を持つことで反撃の特効追撃で相手の飛行を片っ端から切り落とし、自分ターンでは4回攻撃の勇者の剣にスキルが全部乗る(武器シンクロ、日月の腕輪、蒼穹)ため何であろうと微塵切りにするヤバいキャラでした。
 地味にこの子のエンゲージ状態を維持することが重要で、というのはエンゲージ状態では味方に継承した月の腕輪と優風をそれぞれ進化させることができ、特に進化後の日月の腕輪はアタッカー勢のメイン回復手段となっていました。その点でも攻撃回数によるエンゲージ値蓄積を加速できる勇者武器との相性が非常に良かったです。
 ていうかエイリークなんなんですかね。エンゲージ武器全部特攻持ちで継承スキルは鬼強で、紋章刻印も命中必殺を大きく上げるためシトリニカのトロンに付けています。捨てるところがないじゃん。


クロエ&シグルド

絵になる二人

 実はストーリー中にスタメン落ちしています。理由は力があまりにもヘタレてしまいグリフォンナイト一周時点で力が16しかなかったためです。
 しかし本編後のカンスト前提では持ち前の速さを存分に活かし、また天性槍素質のおかげでおそらく本作最強武器の一つブリューナク(2射程槍)を振り回しました。
 ずっと2射程を強調しているのは、1射程武器を持っている場合相手ターンにスレンドスピアとかでしょうもない攻撃をされ時間がもたつくからです。射程こそ正義。遅延だけエルサンダーマジでやめろ。
 性能の方は月の腕輪の恩恵を最大限に受けており、シグルドの移動能力も合わせて厄介な敵を突き刺し轢き逃げする役割です。クロエも速さ上限に優秀な補正があり、ラピスと並んで非常に優秀なアタッカー役を担ってもらいました。
 ヴェノマスはオーバードライブ用ですが一回も使わなかったと思います。90000Gを返してください。


オルテンシア&ミカヤ

カラバリだけ何とかして欲しい

 一番手がかかった子。
 この子は飛兵かつ魔道という極めて価値の高いキャラクターなのですが、魔道適正Bのためまともな魔道書が持てません。また、サポートに徹するにも連戦の試練は敵の密度が異常で、自分の身くらいは自分で守ってくれないと実戦投入はとてもできません。
 そこでミカヤのエンゲージ武器の2つに着目し、リザイアに飛行特攻の書による飛行特攻、セイニーは自前で騎馬・重装特攻があるため、これらを活用して最低限の継戦能力を持たせることにしました。
 騎馬についてはウルフナイトが速さ45で、オルテンシアの速さ上限はエンゲージ武器最大強化でも49のため、素の状態では追撃が出ません。このために切り返しを持たせ、ついでにグリフォンナイトにも追撃が出せるようにしました。おかげで対飛行性能は完封レベルになりましたが、死ぬほど連戦の試練を周回し、飛行特攻の書を5冊集める過程がマジで苦痛。その作業自体がエンドコンテンツであり、完成した暁には無事やることがなくなっている有様。なんやねん。
 肝心の性能はめちゃ強になりました。ただでさえオルテンシア&ミカヤのコンビの便利さは異常なところがありますが、そこに攻撃・生存性能が加わった上、連戦の試練ではアイテムが戻ってくるため大樹ガチャによるノードゥスも使い放題。他の地雷勢と同じく相手ターンでの反撃がダメージソースになるため杖は振り得です。ただそもそも強メンツで固めてるのであんまり補助が必要になる場面はなかったですね。


その他キャラ

パネトネ&カミラ

 職種はウルフナイトで、速さはカミラの補正も合わせて50になります。さらにメイン武器をカムイ刻印のシンクエディアにすることで斧の射程問題や命中問題も解決でき、カミラのエンゲージスキル天駆は騎馬の移動をさらに+2するため、移動能力も十分、力と技も高水準で正直枠さえあれば使いたいキャラです。
 他のキャラと違うのは必殺のための怒り発動が被弾前提であり、相手の行動依存なところがあって取り回しがよくなかったことかなと思います。刻印と紋章士の組み合わせにエモ要素もあってお気に入りのユニットではあるんですが。


フラン&ルキナ

 こちらは職種エンチャント。速さはルキナの補正込みで45と最低限はありましたが、それ以外の数値が低すぎました。確定発動の絆盾は強いんですけど連戦の試練みたいな高難度ステージではそもそも絆盾で守らないといけないようなキャラは連れていけないんですね。
 シナリオ中では弓兵を1距離攻撃から守ったうえで敵兵を肉壁アイスロックにしたり傷薬の極限活用でヒーラーになったり大活躍でした。やりこみとなると少し目劣りしてしまいますが、閃進の体術を持てることやミカヤ刻印のナイフでデュアルアシスト毒撒きなど、器用でいいユニットだったと思います。


邪竜の章追加キャラ

該当なし

 ここまで書いてお察しかと思いますが、邪竜の章追加キャラは誰一人として最終メンツには残れませんでした。
 速さ上限の関係でエル以外がそもそも弾かれるうえ、弾かれた中で唯一仕事のできそうなマデリーンは硬すぎて相手ターンに殴られることがほとんどないか、1射程のルバンシュを持っているせいで弓とかスレンドスピアに無駄殴られを発生させて自己遅延する始末。アイク付けて2射程剣を持つことで射程問題は解消しますが硬すぎて狙われないのは同じ。魔道の地雷勢がワンパンで死ぬラインに留まってるので敵AIがそっち狙っちゃうんですね。
 エルは槍の天性資質があるので槍グリフォンになれますが、クロエとブリューナクの取り合いになり、そうなると速さに優秀な補正のあるクロエを使ったほうが良いです。専用兵種は武器が弱すぎて全く使う気になれず、カンストしても全ステータス一回り小さいリュールという感じです。それで貴重な8枠のうち1枠を埋めるのはないなぁということで。
 邪竜の章自体は詰将棋ライクで面白かったですが、追加されるキャラがレベル固定で加入するため使い所が難しく、使っても性能は微妙ということで正直イマイチな感じでした。エルとマデリーンはシナリオでずっと使ったんですけどね。
 ラファールはドノツラフレンズすぎる。ソラネルから降りろ。


 総評としては実に楽しい一本でした。ここまでやりこんだゲームは久々だと思います。次のファイアーエムブレムも楽しみにしています。


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