梅の実の しあわせ気分に ほろ酔って。


こんばんは。 noteさん。

頬をさす 光のとげが だんだんと丸くなって、風とともに 降り注ぎます。
ゆるんだ緑がのんびり揺れて、人もひと息つけそうな 季節になりました。


おんなじ数字の、並んだ日に、
久しぶりの、友人から、
便りが着いたの、お知らせが届きました。


東京オリンピック・パラリンピックの、
記念のスタンプ、、、大、作、戦。


押印される、その日、が気になって、
あと何日、って、カレンダーの、
わくわくを数えてみたり、していたのに。

いつの間にか、すっかり忘れてしまっていて、
わたしからの、お裾分けをしたはず、だったのに、
思いがけない、プレゼントをもらえた、みたいな、
とても 嬉しい気持ちに、になりました。



そんな、上々気分、に、誘われて。



いつかいつかと、先延ばしにしてきた、
この夏の、いちばんの、お楽しみ。

初めて、ひとりで作ってみた、梅酒を、
ふさわしい、今日、だから、
ちょっと、いただいて、みましょう。
なんて、調子に乗っちゃって、
置きっぱなしの、初夏を詰めてた、瓶から、
おたまに、そおっと、すくってみました。


湯呑みに、半分。


そうして、
いざ、ひとくち。


ふくんだ口に、さらり、と広がる、甘さに、
あとから抜ける、まだ若い、梅の、香り。

舌の奥が、きゅんとして、
最後に残る、酸っぱさだって、
絶妙な、バランス、で。

お店に並んでいる、老舗の味の、
高級な方の、、にだって、
ひけを取らない、仕上がりに、
自分でも、驚いてしまいました。



完全なる、ビギナー、ズラック。

枝ふり落とした、黄緑の実を、
覚えていない、くらいの、
適当な、下ごしらえをした、あとで。
焼酎を飲まない、からの、思いつきで、
日本酒と氷砂糖で、沈めてみたのでした。


あれから、ちょうど、100日。


ときどき、大きく揺らされながら、
深く進んでいく、丸い粒たちは、
透き通っていた、ガラスの向こうを、
ゆっくりと、確実に、
黄金の色に、染めていきました。


レシピ通りに作らなかった、ことを、
あとになって、後悔していた、けれど。

偶然の、巡りあわせが、かさなって、
お互いの、いいとこ取りで、
まとまっていた、初めての、傑作、を。

ちびりちびりと、ころがしながら、
じーんと染みる、恵みの、時間と、
大人の、贅沢に、酔いしれました。



誘惑と、至福との、あいだ、で。


このまま何杯も、頂きたいくらいの、
甘い魅力に悩まされてしまう、けれど、
お楽しみは、じっくりながく、味わいたい、から、
今度は、琥珀色の、夢を見ながら、
一緒に過ごす、つもり、です。




わたしの、想いの、スタンプは、
うっとりとした、梅の味の、ひとときになって、
これからも、わたしを笑顔に、してくれます。

ここから届けた、その先、でもまた、
育っていてくれたら、、素敵な、ことで。


こんなふうに、
小さな、ほほえみが、つながって、
あったかい気持ちになれた、瞬間を、
しあわせだなあ、と感じられる、
そんな日が続いたらいいなって、思います。


たくさんの、微笑みが、
たくさんの、ひとに、繋がっていけば、
きっと、やさしい、世界、になる、から。



ほろ酔いの、わたしからの、
あたためた、この実が、
誰かにまた、届きますように。





しあわせは、小さくても、
ちょっとずつ、あるほうが、
いいもの、です、ね。



追伸。
なつかしい想い出を、振り返ってみたら、
青い恋って、梅酒の味。なんじゃない、かな。
ほんわりと、そう思いました。



 最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。。