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音楽発表会は誰のもの?

明日は、私が勤務する学校の音楽発表会がある。
おまけに午後は、創立◯周年記念行事を行う予定だ。
昨日の給食にお祝いの紅白まんじゅうが出された。
先日の木曜日には、音楽発表会の児童観覧だった。
本来なら、全校児童で観覧するはずであったが、インフルエンザ流行の兆しがあり、感染を予防するために低学年と高学年の2部制にして実施した次第である。
児童観覧は、ある意味リハーサル的なもので日曜日に行われる保護者観覧がメインであるが、子どもたちには1回めの本番だよ!と声かけをしている。


さて、今日のタイトルにもある「音楽発表会は誰のもの?」とした理由について綴っていこう。

私は、特別支援学級を担当しており発達に特性を持った子ども達と過ごしている。一般的に不器用な子が多い。(全員がそうではないが)
なので、楽器を練習させることにかなりの時間を要する。特に初めて手にするリコーダーの指導は、なかなか手ごわい。3年生の子ども達だ。

3年生はリコーダー以外にも、初めて行うものばかり!
遊びながら学習する生活科の教科がなくなり「理科」と「社会」のになる。
書写の時間は、硬筆から「毛筆」を練習する。左利きの子は必死にならざるを得ない。
時間割の授業時数がいっきに増える等々。
『魔の3年生』と言われる所以だ。この3年生を乗り越えきれたら、今後の学校生活もなんとかなるのだろう。


リコーダーは、リコーダーの穴を指でしっかり押さえなければ綺麗な音が出ない楽器だ。穴を全部ふさぐ「ド」の音を出すのは、至難の業。子ども本人は、一生懸命にやっているつもりでも、思うように音がでない!何でできないんだー💢とだんだん癇癪を起こしてくる。
そんな子ども達にベストなアイテムがある!それがこちら!!

リコーダーの穴ふさぎをサポートしてくれる

「ふえピタ」を使用して頑張る子ども達。このグッズを発明した人に感謝である❤後は、練習あるのみ。練習、練習、練習である。

ここで、リコーダーの楽しさを味わった子は、この先も楽しくリコーダーに取り組めるのだが、練習を面倒がり「どうせ俺なんかできないよ」と諦める子がいるのも現実である。

発達に特性のある子は、「どうせ無理」を口癖にすることが多い・・・
不器用であるがゆえに小さな挫折経験が積もり積もって「どうせ無理」になってしまうのである。それを克服するには、小さな成功体験を積み重ねることが重要なのだが、スモールステップでやっていくしかない。

保護者観覧の日は、日頃の練習の成果を披露する場である。子ども達は、自分の姿を親に見てもらうことが大好き❤舞台に立ちながら、大勢の観客の中から自分の親を探し出す名人だ。

高学年になるにつれ楽曲が難しくなり、リコーダーの指使いも難しくなってくる。どんなに練習してもついていけない子は、リコーダーの音は出さずに吹きまねをして立っていることもしばしば・・・

それでも、みんなと一緒に舞台に立っている子どもの姿は、よく頑張っているなぁとエールを送る。
なかには、どうしても集団に入れず、音楽発表会という舞台に立てない子もいるから。それがダメと言っているのではない。無理なものは無理なのだから強制的に出る必要はないと私は思っている。

ただ本人が「あぁ、やっぱり俺はできないんだ。どうせ無理・・・」という気持ちにだけはなってほしくないなぁと願うばかりである。







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