レビュー ものぐさ投資術「つみたて分散投資入門」

著者 朝倉 智也
評価 投資初心者にすごくおすすめ
この本を読んで理解したこと
1、投資とは
2、つみたて分散投資とは
3、ものぐさとは
はじめに
投資信託初心者には、おすすめの一冊!!

著者の朝倉智也氏は、証券の格付け会社モーニングスターの代表取締役である。
コロナショック時に、同社の個別株を購入したが、コロナ時の価格の安さよりも、モーニングスターの面白さに惹かれて購入した。
それは、株主優待で
XRP(リップル )※
  ※仮想通貨の種類である
を配るところにある。
その面白い試みをしている企業の社長ということで応援の意味を込めて、レビューをしていきたい。
1、投資とは
多くの人が「投機」と「投資」を区別できていない。
まず投機とは、いわゆるギャンブル的に株を含めた証券を売買することだ。
買ったらすぐ売って、利益を確定する(利確)
投機で利益を上げることは、普段働いている会社員にはできないやり方である。
逆に「投資」は、買ったら売らずホールドする。
中長期で、時間をかけて運用することで、株価が下落した時に、株式数もしくは証券の口数を買い増すことでリスクを分散できる。
2、つみたて分散投資とは
つみたて分散投資は、資金時間をかけて危険を回避する。
投資の基本は安く買って高く売り抜ける。
これを実践しようとすると、投資家は最安値で買い、最高値で売り抜けることを狙おうとしてしまう。
それは、どんなプロのトレーダーや投資家でも難しい。(実際投資をしていて、本当に売り買いの時期はわからない)
プロでも難しいものを素人ができるわけがない。
しかし、つみたて分散投資は少額時間をかけてじっくり(10年〜20年)積み立てることで、個別株の大幅な下落のリスクを避ける。
(1)投資するのは、上場投資信託=米国インデックスファンド(投資指数に連動したファンド) →コスパがいい!

(2)証券会社の口座は、ネット証券(SBI証券、楽天、マネックス)→コスパがいい!
(3)リーマンショック、コロナショック時がチャンス→安く沢山の口数を購入可能、その口数が値上りした際に大きな利益をもたらす!
3、ものぐさとは
分散投資は、投資におけるリスクを、長い時間一定の額を積立てて、コストの安いものを選ぶことで利益を出す。
そして、日本のインデックスファンド(日経平均やTOPIX)連動指数では、高配当利回りは難しい。
それは、日本の法制度も関係する。
高配当を実践するには、米国、先進国、新興国のインデックスファンドがいい。
例でいけば、
eMAXIS Slim米国株式S&P500
eMAXIS Slim先進国株式
などが、コスパのいい株式投資信託になる。
そして、積み立てNISAやNISAを活用し、非課税にすることで、さらに利益を上げることも可能。
何より、1年に1回程度状況を見直すだけで、あとはほったらかしで投資をしていけばいい。
以上が、ものぐさ投資である。
本書の所感
何度も言うが、初心者には最適な投資信託本だ。
しかし、数年前に出版された本のため、積み立てNISAについての内容が乏しいため、他の書籍でプラスアルファの知識があると本書の情報を活かせるに違いない。
著者の朝倉氏が執筆した本は、数冊読んでいるがどの作品も初心者に分かりやすい内容となっているため、投資に興味がある方は是非読んでもらいたい。

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