ReadCube Papersを使ってみた

ReadCube Papersをしばらく使用してみて,致命的な問題はなさそうだし利点もあるように思えたので,Papers 3からReadCube Papersに完全移行しました。

Papers 3を削除して,ライブラリをDropboxから外付けハードディスクに待避させました。Papers 3は使えなくてもPDF自体は残っているので,いざという時も何とかなるでしょう。今までありがとう!

ReadCube Papersの強み

◎Papers 3より軽快に動く(macOSアプリ,iOSアプリともに)
◎検索が速い
◎自動的に書誌情報を取り込んでくれる
◎各デバイスでちゃんと同期される
○タグが使える
○ウェブブラウザでも使える
○"Watch folder"を指定するとそのフォルダに入れたPDFを自動的に取り込む
○Supplementファイル の自動取り込みが可能(意外に便利!)
○Webページまでいかずとも,Figureのファイルのダウンロードができる
 (意外に便利!)

ReadCube Papersの弱み

×macOSアプリでライブラリがうまく開かない・開くのに時間がかかることがある(環境による?私の場合MacBook Airでは大丈夫ですけど,家のiMacではうまく開かないことがあります)
×ページや巻の番号,ジャーナルの略称で検索できない
×ジャーナルの略称がPubMedと異なっている
 例えば…
 1 PubMed: N Engl J Med
   ReadCube Papers: New Engl J Medicine
 2 PubMed: Intensive Care Med
   ReadCube Papers: Intens Care Med
 3 PubMed: Br J Anaesth
   ReadCube Papers: Brit J Anaesth
 4 PubMed: Anesth Analg
   ReadCube Papers: Anesthesia Analgesia
これ,地味に結構困ってます。しかもRISフォーマットでEndNoteに書き出すとdoiとPMIDが変な取り込まれ方しますし。EndNoteで"Find Reference Updates..."をして修正する必要があります(ReadCubeに問い合わせたら,ちゃんと返事が来ました。直してもらえると良いのですが)
△iOSアプリで"define"が使えない。いちいち辞書にコピーしないといけない
△リストに分類するのが少し面倒(右クリックのメニューからできない)
△ウインドウの大きさが変わらない(アップデートで直ったみたいです)
△PDFによってマーカーがずれていることがある(取り込み失敗のせいかも)
△サブスクリプションである($60/year,私はPapers 3からのupgradeでしたので40%OFFでしたが…)

弱点が多いやないかい!と思われるかもしれませんが,それほど不自由をしているわけでありません。使用感はPapers 3とそれほど変わりませんし,Papers 3からの乗換えとしてはまずまず良かったかなと思っています。問い合わせのメールにサポートから丁寧な返事が来たのも使い続けようと思った理由のひとつです。

ReadCube PapersのCite key,Wordのadd-in,ブラウザからの文献取り込みは使用していません。論文の参考文献リストは,ReadCube PapersからRISでエクスポートしてEndNoteでインポートして,EndNoteを使って作成しています。

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