赤ちゃんと親友とホテルに泊まった話②
全然ホテルが出てこなかった①ですが、今回はちゃんと泊まります。
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宿泊当日、私は先にチェックインをして部屋で親友とこどもを待つことにした。ちょっとだけ気になった部屋の埃やマットのズレを直したり、カーテンを開けたりして彼女らを待った。だって、私が金払うんだから「わぁ、素敵な部屋!」って思って欲しいじゃないか。
ベビーベッドも置くので45㎡ある広めの部屋を選んだ。ベッドが3つ並ぶ分の分そこまで広くは感じられなかったが洗面台も2つ、クローゼットも広く、風呂は檜風呂だった。
私個人的には白っぽい内装がすきだが、たまにはこういうシックな内装もいいだろう。実際過ごしていると落ち着く空間だった。
夕方になり親友とこどもが到着し、部屋番号を伝えてあったのでホテルの方がスムーズに部屋まで案内してくれた。大量のおむつと液体ミルクで大荷物の親友とちっちゃいこども。
この後ひと晩乳児と過ごすわけだが、とにかくとにかく忙しいな、というのが率直な感想だった。お腹がすく、泣く、ミルクを飲む、吐く、おしっこ、うんち、のエンドレスリピート。
あわただしく子供を世話する親友はすっかり母の姿、というよりも大事な友達が大事なもののために一生懸命動き回る姿はひたすらに尊かった。
親友が着替えたりしている間にこどもが泣いたら私が抱っこしてあやしたりしてみたが、その重さがどうこうより絶対に死んでも落とせないものを持っている、というプレッシャーがすごすぎてこれは大変なことだ・・・ と勝手に打ちひしがれていた。
こどもを抱っこ紐で抱きながらホテル内を移動してピエールエルメでケーキを買い、コンビニで私の酒を買い、ルームサービスで中華を食べる頃一番泣きじゃくっていて、交代に抱っこしてあやしながら食べた。
夜に「いつも一緒にいすぎて全然旅行しなかったよね」と酒を飲んだ私がしみじみしていたら「あんた女と同じ部屋で寝られないって言ってたじゃん」と返され、すっかり忘れていたがそんなこと言っていたかもしれない。若かりし頃の私の愚かさよ・・。こんなに一緒にいるのが楽しいんだからどこか旅行くらい行っておくんだった。
社会人4年目くらいまでは本当に貧乏だったので旅行に行く余裕もなかった私に金銭的余裕が生まれた頃、今度は親友があまり余裕がない状況になったりして、と言い訳は浮かぶがこれからはこうやって行けるときに無理矢理にでも行こうね、と思う。
親友のこどもは比較的夜は寝る子らしく、遅い時間は静かに眠っていた。にもかかわらず私たちは4時まで話し続け、ベッドに入ってもまだ過去のくだらない恋愛の話をしてゲラゲラ笑いながら私は寝た。最後の記憶は彼女が朝方こどもにミルクを上げている後姿を「手伝えなくてごめん・・」と思いながら見ていたことだった。
3時間くらいしか寝ていないが親友は予定があったので7時過ぎには起床。3人で庭園を散歩してルームサービスで朝ご飯を食べたころに親友の夫が迎えに来てくれたので見送った。
12時チェックアウトだったので、私は部屋に戻ってまた一眠りしてホテルを後にした。
(余談だがお高めのホテルって12時チェックアウトが多くて二度寝できるから好き!)
ニューオータニに初めて泊まったけどとっても満足のいく滞在でした。いい思い出作りができました。
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