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婚活アプリは休止中です その3

その1、その2共に変なやつの話だったので、今日はまた違ったお話。

ほらなんていうか、海外生活が長かったり帰国子女だったりして、「健」じゃなくて「Ken」、「智則」じゃなくて「Tom」、「修」じゃなく「Sam」みたいな人がいるじゃないですか?(特に外資によくいる)
今回はそんな、Samの話です。先に言いますが、何のオチもありません。


Case.3 NewYorkerだったんだ、多分

Samの年齢は40歳。プロフィールには36歳と書いてあったが会って飲み始めた瞬間「ホントは40なんです。修正の仕方がわからなくて」と正直に言ってくれたし、
本当に36歳くらいにしか見えなかったし、そもそもかなりのイケメンだったので、おっけー☆
と即受け入れた。
嘘をついても許される。イケメンは得である。

私は結構な酒飲みだが(いい加減認めます)、相手にそれは求めない。Samも全く飲まない男だった。1回目のデートは私だけが楽しく飲んで解散。
2回目はある夏、いつも通り私が夏バテしていたので「鰻を食べよう」と誘ってくれた。

銀座で鰻を食べて(決して高くないライトなお店)、そのままPubのようなところに連れてってくれて酒を飲ませてくれた。
そのあとカラオケに連れて行ってくれて楽しく歌い、帰るのかと思ったら地下のこじゃれたバーに連れて行ってくれた。
「連れて行ってくれた」を多用しているのはなんというか、シームレスな、一切の抵抗を感じないスムース極まりないエスコートだったからだ。

英語なまりとまではいかないが、どことなく英語の方が楽なんだろうなと感じさせる日本語。明確で簡潔でストレートでありながら威圧的ではない物言い。
彼もまた外資IT企業のマネージャーなのでその時の私の仕事の悩みにも爽やかにスマートに答えてくれた。

そりゃ"Call me Sam"とか言っちゃうよなぁ。
飲まないのに店のチョイスも一切間違わないし、あぁ慣れているな、お酒が美味しいなぁと思って、一緒にてくてく歩いていたら、本当にいつの間にか、

勝どきのタワマンに連れ込まれていた。

シームレス過ぎて本当に気付いたらタワマンから夜景を見ていた。

今考えると店のチョイス的に「西銀座→東銀座」という感じで明らかに家に近づいているコースだったが、
鮮やかすぎて本当にあれよあれよ、タワマンから見る夜景は綺麗だなぁ。

ああぁぁぁぁ・・・

~朝をむかえる~

近所で朝食を食べて帰りました。

と、このシリーズ通して登場する親友Eに一連の流れを話したところ、

「え、あんたNewYorkerなの?」

と言われて笑ったのでSamも私もNewYorkerだったということで、
一夜の思い出にしました。

Samには全く執着する要素もなく、だって今まで300回くらい同じ流れをやってそうだし。

その後少しだけ連絡は取っていましたが会うこともなく終わりました。

まぁ夏っぽくて良かったと思う。

ではまた。

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