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ユカリ
2018年6月5日 16:31
私は2年くらい前までエモい男が大好きだった。 エモいというと陳腐だが、時を遡れば芥川龍之介や太宰治のような憂いを帯びた叙情的な男はいつの時代にもいて、そして一定数の女からは根強い人気がある。その一定数の女たちの中に、私もいた。いつも何か悩んでいて生きづらそうな男の姿を見ると放っておけなくなるのは私の人間性の底にわずかに残った母性本能がなせる業なのか、多くを語らず頼りなくて幾つになっても子供の