見出し画像

寝る前のメモ。


仕事でも買い物でも埋まらないような、ポッカリと空いた穴のことを考える。仕事がまったく手につかない、というわけではないのだけれど、相棒(祖母)と一緒にこの家でごはんを食べられる日がもう来ないかもしれないと思うと、急に寂しくなってきて、考えるための脳みそがうまく働かなくなっている。読んでいる文章すら頭のなかに入ってきづらくなっていて。

今後のことは、正直まだわからない。次に会えるときには、もしかしたら私のことを忘れているかもしれないし、大学生のときに他界した祖母のように、覚えている頃の面影がなくなってしまうかもしれない。自分のスケジュールのなかに徐々に組み込まれていた祖母のための時間は、確かに大変だったけれど、大切で豊かだったのだと思い知らされる。今度、一緒にみかんを食べるのは、あの垂れた柔らかな頬を触れるのは、一体いつになるのだろう。

誕生日だというのに、なんて暗い内容なのだと呆れてしまうけれど、それでもこうやって、毎日平等に夜がやってくる。その事実だけは変わらない。


そんな行ったり来たりの日々でしたが、朝からお祝いのメッセージをたくさんいただいて、嬉しい気持ちもちゃんとあるのだけどね。友人の計らいで、高校生ぶりにくす玉も引かせてもらった。年を重ねるごとにだんだん平坦になっていく(あるいは、しようとしている)365日に、ささやかな彩りをいただける日。そして、生かされていることに改めて感謝する日。

どれだけお金を稼いでも、サバイバルスキルが高まっても、「ひとりでは生きていけない」ということだけはなんとなくわかっているので、自分が大切にしたい人たちを大切にすることを考えて過ごしたいと思います。年々、出会いのなかで大切にしたい人が増えていくから、肩肘張らずにいられる瞬間を記憶に残していけたらいいな。


自分らしく、いろいろチャレンジしていく一年に。


いただいたサポートは、より良い文章をかけるように有料noteや本の購入にあてさせていただきたいと思います◎