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寝る前のメモ。


本当に楽しい時間は写真に収める必要がないのだな、と思う一方で、目にしている光景がいつか失われるかもしれない危うさがあるとついついシャッターボタンを押してしまう。

大切なものを一度にたくさん手のひらに乗せておくことはできないから、思い出にはいつ手放してもいいような軽やかさが必要だと思う。それでも、矛盾するように日々をこうして小さくどこかに刻んでおきたいと願ってしまう。

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今日は、コミュニティ・ベースド・ツーリズムの取り組みを研究しているPhDの方が、家族とのプライベート旅行で亀岡に遊びに来てくれた。検索から来てくれたので、はじめから知っているわけではなかったのですが、コミュニティ・ベースドの解決策を推進することで、オーバーツーリズムの犠牲者にならない観光のあり方を探しているようで意気投合した。

同時に、オンライン英会話のフィリピン人の先生も学生の頃にコミュニティ・ベースド・エモーションを研究されていたそうで、取り組みに関心を持ってくれ、やっぱり「コミュニティ・ベースド」であることが社会的責任と結びつく今は、この方向で進めて大丈夫だと思った。

「走りながら進めていくしかない」というひと言は、学生の頃にフェアトレード事業を営む企業の代表に質問したときにいただいた回答ですが、私が同じように目の前の課題解決について聞かれたら、「それでも走りながら進めていくしかないんです」と答えてしまうのだと思う。答えがはじめからわかっているんだったら、少なくともこんな非効率な毎日にはなっていないはずなので。コツコツと耕していくような日々。

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今週思い出した昔のエピソードは、10年前のオックスフォード。想像以上に寒い毎日で、語学学校終わりに服を見に行ったのだったと思う。自分が必要としている服を探しているときに、前から歩いてきた国籍も体型も異なる女性が「白か黒、どっちがいいと思う?」と両手に花柄のスカートを持っていた。

私たちは友達だったかしらと思うほどあまりにも自然な流れで質問をされたことに多少びっくりしたものの、日本人の私にとっては不自然な状況で、それでも「あなたには黒が似合うと思う」と自然に答えていた自分がいた。

なぜだかわからないけれど、そういう軽やかなコミュニケーションが恋しくなるときが時々ある。この数年で意見を求められることが増えたからなのか、常に他者のリアクションを考えてしまう性格からなのか、理由はともあれ、もっと軽やかに人と話すことを楽しんでいきたい。

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気がつけば6月もあと一週間。当初の予定に加えていろいろと想定外に舞い込んできたもので、今月中に終わらせなければならないことはあといくつあったっけ、と明日の朝には改めて整理することになりそうですが、今週も軽やかに切り抜けていけたら。来月は商品リリースとはじめてのパリ!

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