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寝る前のメモ。


意図しないものを探したくて無造作に歩いていると、やっぱり出会うものですね。何度も近くは通っていたけれど、はじめてのお店。何も見つからなかったら、チェーンのカフェにでも入ろうかと思っていたけれど、その直前にちゃんと見つかるという。

壁にかかっている風変わりな絵。店内はわたしだけだったので、「絵を見てもいいですか?」と声をかけると、向こうも話し相手を見つけたような眼差しでこちらを見て、父が描いていた絵(=飾ってある絵)のこと、ご家族のこと、幼少期に連れて行かれたお茶屋遊びのこと、昔の貴船の話など、サーブしてくれたカニクリームコロッケを食べ終えてもなお、あれやこれやと話が止まらなくなっていた。

登山が好きで、高校で反対された登山部に社会人になってから入部したこととか、隣に住んでいた女優さんが綺麗だった話とか。本当に聞いてもいないことをあれこれ話してくれた(笑)。けれど、客観的に見たときに状況そのものがおもしろくて、こういうのをずっと望んでいたことに気づく。

わたしはたまに、自分の身を不思議な場所に置きたくなる。予定通りにいかない・しない・そもそも立てないような時間を過ごしたくなったのは、やはり旅に飢えているからでしょう。カニクリームコロッケはおいしかったのだけど、想像以上にいい時間になった。新オフィスが近いので、またふらっと訪ねてみようと思う。



わたしの周りの人たちは「たまたま」という言葉をよく使う。どこまで計画的にその“たまたま”の状況をつくっているかはその人次第だけれど、おそらく“たまたま”が生まれるように日々動いている。意識して、あるいは無意識のうちに。あったらいいな・こうしたいな、と思う状況に近づこうとすれば、自ずと近づいていく。

本当に最後はわからないけれど、たまたまでも声をかけてもらえるように、努力と発信は怠らないことなんだろうね。できているかな、努力。


ここにきて、急にゲストスピーカーの依頼が増えた。大学には何度かおじゃまさせていただいていたけれど、12月は母校の中学校と経済同友会という新しい領域。あれもこれもそれもどれも未完成の状態なので、話せることは少ないのだけれど、未来の仲間を探すつもりでやっていくのがいいと思っている。未来の仲間というのは、地元の未来をたのしむ人たちのこと。

何度もあちらこちらで言っているけれど、まちの人たちが自分たちのまちを楽しいと思えることが本当の意味でのスタートだと思っているから。そのために情報インフラを整えて、人・もの・金の循環をヘルシーにしていきたい。

立ち返れば、本当にそれだけ。

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