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寝る前のメモ。


本当にどうにもならなくなったら逃げる場所は決めている。何か具体的な当てがあるわけではないけれど、そういう場所ができたことは10年前に旅をしたことの意味なんじゃないかと今は思う。それよりも、あれから10年経ったことのほうが驚きで、気持ちはあの頃となんら変わらないつもりでも、無意識のうちに変わっていることがたくさんあるのだと思った。

食あたりでその場を楽しみきれないことをのぞいては、先週はなかなかにいろいろ起こった1週間だった。寝床から起き上がったその瞬間から、なんだかいろいろと起こりすぎてあたまの中がまとまらない。どうなるかわからないことを楽しんでくれる仲間ができて、ずっと会ってみたかった人とも偶然会えて、時にはよくわからない物事にも巻き込まれたりなんかして。

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最近は「見え(てい)ない風景」という言葉をひとつのキーワードにしている。どういうアウトプットになるかわからないのだけれど、人とのコミュニケーションがずっと苦手だった自分が、なんとか伝えられる方法を探してきたことはこれなのだと納得感があって。

きっかけはいろいろあるのだけれど、そのうちの一つに「Dialogue in the dark」でアテンドの方とお話をさせていただいた経験も含まれている。その後、自分なりの探求を進めていくと、「この絵を盲目の方にどう伝える?」という問いをいただいたり、白鳥さんとのアート鑑賞のお話を聞いたりして、もし、お互いにとって良いかたちを見つけられるのであれば、一緒にプロジェクトをつくってみたいと考えるようになりました。

あとは、冬場に開催されていた脳波でつくられるアートイベントのおもしろさと限界値のようなものを同時に感じて、もっと私は人と人、人と自然のあいだに起こるインタラクションのほうを大切にするためのテクノロジーに着目したいと思ったことも一つ。もともとコミュニケーションが苦手だったから惹かれているというか、憧れのある分野なのかもしれないけれど、憧れのために暴力的な取り組みにはしたくないから、時間をかけながら日々その接点を探している。

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何か企画を考えるときに、最初にタイトルを考えたくなってしまうのは性格なのかわからないけれど、やっぱり名前がついた瞬間にそのプロジェクトに一本の筋が通る。いくつかの出来事が同時進行ではあるし、未確定で話せないことも多々やけど、いつかやってみたいと思い描いていたことは一つひとつ形になっていくものなんやな。

さ、ようやく4月巻き返しの1週間。

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