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寝る前のメモ。


今週に備え、無意識のうちに購入していた岡倉天心著『茶の本』を読み進めている。(英語でお茶の説明をするためにと、ノールックで購入したものが、まさにその本だった。)

おおかた読んでみたが、自分自身がどのくらい理解できているかは正直わからない。歴史もややこしいし、むしろ、ほとんどを “わからないこと” としておいた方が良さそうな気さえする。何度か体験させていただいたお茶席のことを思い出し、「もしかしたら、あの時のあれはそういうことなのか?」と自身に問いかけながらページをめくる。そして、長い時間をかけて完成され、のちの文化・芸術の発展に大きな影響をもたらした「お茶」をもっと理解したいと思い始めている。

ひとつだけ確かなことがあるとすれば、以前「活花」に惹かれた理由が少しだけわかった気がした。



岡倉天心は、本書の中で「不完全の美」について繰り返し言及している。かいつまむと、 "to worship the vacancy, imperfect and emptyness" と表現されており、これらを説明的に伝えることはできても、理解してもらうことは愚か、実体験として届けることは難しいのだろうなと思う。だって、日本語で読んだはずなのに、わたしの理解が追いついていないのだから。

ただ、お世話になる先生がおっしゃるように、“広く楽しいものとして” というのが今回のコンセプトなので、わたしも一緒に楽しませてもらおう。

先人たちが日々のどのようなものことに美を感じ、「お茶」をつくりあげてきたのか、わからないなりにもお伝えしていけたら。

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