『残心残暑』 星の降る日に
『残心残暑』を語るnote
第10回は『星の降る日に』です。あと4曲なんですね…。あっという間にきましたここまで。『残心残暑』の中でもこの『星の降る日に』はライブの本編最後の曲っぽいイメージ。aiko自身も今回のアルバムの曲順は、ライブのセトリをイメージしたと話しているけれど、本当にライブのような順番と気持ちになれる。
前回の『願い事日記』についての記事はこちら↓
もし読んでくれる方がいたのなら、
・楽曲考察初心者🔰
・音楽知識ほぼなし
・感情と勢い論
・個人見解
っていうことをまず念頭に置いてぜひ読み進めてください。
『残心残暑』
この『星の降る日に』は『相思相愛』や『いつ逢えたら』と同じくシングルで既に聴き慣れた曲。さらに、個人的にこの曲はLLP24の記憶がとても強い。
ツアー通してライブで歌われた『星の降る日に』。ラストの大サビでキラキラの星が降る光景は今でも鮮明に思い出せるし、自然と口角が上がる。幸せだったなあ。
そんな思い出もあって、『星の降る日に』はライブで沢山育ってきた曲だなあと感じる。
『星の降る日に』
初聴き…では今回もないので初聴き”じゃない”メモはこちら
いや少な!!!びっくりした!”じゃない”メモにも程があるでしょ…
口調がオタクっぽい…笑
イントロが聴こえてきた瞬間にもう私はLLP24のあの武道館に自動的に飛ばされる。
あの軽快なイントロいいよね。すごく好きなんだよね〜。
ただ、歌うことを考えるとめっちゃ難しい曲だがり少し敬遠しがち?いつかしっかりと練習したいと思っているんだけど、ちょっと私にとって怖い曲でもある。しっかりとノッて歌ってメロディの行き来も難なくできたら楽しいんだろうな…。
あなたを例えるなら?
この始まりの軽快なドラムとピアノのコロコロした音が好き。このイントロ聴くと、ライブのでかいモニターが可愛くボーダー柄になって笑顔のリアルタイムaikoが映し出される光景が蘇る。
あなたは忘れた頃に優しい
知らないあたしを叩き起こす
突然寒くなった朝吸い込んだ息のよう
ちゃんと歌詞見ると、やっぱすごくいいな。
「突然寒くなった朝吸い込んだ息」ってわかりすぎる。あの秋から冬に変わったなあって思う瞬間の一つ。鼻から入ってくる空気が冷たくて少し痛くてびっくりするんだよね。鼻先なんかが冷たくなってて、「あ、寒いな」みたいな。まさに叩き起こされたみたいな。
あなたはそんな突然やってきた寒い朝の空気のようだと例えられている。すごいよね。たとえ同じ人を好きになったとしても、こうは表現できないと思う…(aikoと比べんな)
ってことはあたしはあなたにそんなに頻繁に逢えないんだろうなってことが伺える。でもサウンド的にはハッピーって感じで軽快だよね。果たして切なさを秘めているポップなのか、、楽しみです。
赤とピンクの…
またねが来るまでいなたいステップ
踏んでいたいな 窓を開けてぶつかった埃は
前向きに片付けて
「またね」っていいよね。「さよなら」とか「ばいばい」って別れの挨拶っぽいけど、「またね」は次があっていいんだって思えるから。
「いなたいステップ」今年のaiko流行語大賞に入るのではないかってレベルで私たち「いなたい」を使ってたね。
「窓を開けてぶつかった埃」を聴くとやっぱりLLP24グッズのガチャガチャのレアキャラ(?)「肩に付いた小さなホコリもこんなに大きくなりました アンドとロメダ」を思い出してしまい、アンドとロメダが頭の中をふわふわ飛び回っている。絶対違うのに。\オレタチホコリ~/って言ってくる。
あたしが部屋の掃除をしてるイメージなんだけど合ってんのこれ?
私いつもこの『星の降る日に』の解釈、ハッピーソングなのか切なソングなのか行ったり来たりしちゃうんだけど。どう思う?やっぱ切なポップだよねこれ。歌詞切ないよね。ポップな軽やかサウンドに惑わされるな(別にいい)
個人的にはあなたはヒモみたいな(ヒモともちょっと違うんだけどだらしない人?みたいな)感じで、突然やってきたり突然ずっと逢えなくなったりする人のイメージなんだよね、、。
え、ちゃんとした人だったらごめんなさい…。
痺れる〇〇
痺れる夜に思いを馳せる
最初で最後の愛だから
『願い事日記』では舌先が痺れていたけど今度は夜か、、、。「痺れる夜」って表現も、なんだかいつかの私が経験してるかのような感覚に陥る。
あなたのことを思っていると痺れてくるんだよね…ずっと思いを巡らせて麻痺してくるというか。
「痺れる」表現いいよね。体のいろいろな部位×痺れって表現が結構好きだったりする。
『サイダー』では「体が痺れる程に」
『月が溶ける』では「感覚のない痺れた唇」
『何処へでも行く』では「指先が痺れる」
『キョウモハレ』では「体中が痺れてく裂けてく」
体の先や繊細な部位から体全部丸ごとって、同じ痺れるでも感じ方がかなり違うなあ。
なんか、「痺れる」って表現は片想い(両想いでもあたしにとってはそれも片想い)の時と親和性が高くて、あなたを好きだけどあたしのどこかである”不安”がちょっとした毒のように痺れを体に回す。そんなイメージ。
そう思うと不安と痺れの関係性についてももっと掘り下げたくなる…
「最初で最後の愛だから」ってこれどういう意味、、、?ライブでもめっちゃ聴いてるはずなのにまだ咀嚼しきれてない。でも「最初で最後」って気持ち鬼わかるし、鬼切ねえ。
恋じゃなくて「愛」なところが最高にいい。そして恋よりも切なすぎる。もう恋から愛に変わってるのに「最初で最後」って思えてしまうというか、わかってるっていうところが…。
切ない中のキラキラ感
星の降る日にあなたは降ってきた
好きなのはその時気付いてた
星の降る日にあなたも降ってきた
散りばめた目の奥にある世界
このサビいいよね〜。ポップ切ないソングだけど、このサビだけはすごく多幸感に溢れてる。
なんかラピュタ感あるなーって初めて聴いた時から思ってたんだけど、「あなたは降ってきた」って表現すごいよね…あなたは降ってこないはずなのに、突然あたしがあなたを好きだって気づいた瞬間を「降ってきた」って表現するのやばい
同じ表現が繰り返されているようで「あなたは」と「あなたも」なの、この微妙な違いがね…。
1回目はその時のあたしの思ったことってニュアンスで2回目はその時を思い出してるニュアンス。
「散りばめた目の奥にある世界」って歌詞が好きすぎる。この「目の奥にある世界」ってあたしの?あなたの?個人的にはあなたの目の奥ってイメージで聴いている。あなたの目の中が星空みたいなんて、しかもその目の中じゃなくて「目の奥」なのがまた深まって良い…
想い出の色
指先でなくなる記憶
フォルダが笑う
胸のアルバムに刻む水色
悲しみも魅力的
ここもとてもいいよね…「指先でなくなる記憶」って表現すごい好きで…。今の時代ってぜんぶスマホに写真がはいってたり、写真を見れば当時の記憶が簡単に思い出せる。その思い出を消そうと思ったら指でピッと削除すればなかったことにできる。そこがまた切ないよねって。
「胸のアルバムに刻む水色」
ここでも水色が登場した…今回のアルバムで『鮮やかな街』にも「水色の想い出」ってワードが出てくる。aikoの中で水色の想い出ってどんな感じなんだろう…やっぱり悲しいのかな。でもただ悲しいというより切なさが多い気がするんだよね。
このあたしは「悲しみも魅力的」ってその思いで全てを大事に思っているんだと思う。悲しかったこともたとえ切なかったことを思い出しても、きっと写真を全部なくしてしまうことはせずに、写真フォルダのどこかにはまだ入れてあるんだと思うんだよね…大事に思ってるから、普段は見えないようにしまってありそう。
あ、だから「フォルダが笑う」??
浮つく季節
唇の傷浮ついた夏
出逢い狂った時計の針
ここの歌詞がとても綺麗。いろんなこと想像させてくる。なんかあなたと出逢った時のこととかあの夏の景色とかが、私の頭の中で高速でパッパッパっと次から次へと流れていくイメージ…
「出逢い狂った時計の針」の狂った時計の針ってすごいよね…どう狂うんだろ。巻き戻っちゃうなのか、逆に早く進んじゃうのか、行ったり来たりするのか…。それか、あなたの言葉やしぐさやいろんなことに一喜一憂して、その度に私の時計の針が早く進んでしまったり逆に遅くなったり…と行ったり来たりを繰り返す…みたいなことなのかな。
ライブでよく「時計の針〜ひぃ⤵︎」ってアレンジするけど、それがすごく好き。
「唇の傷」ってなに?ごめん綺麗なことしか分からずここあんまり理解しようとしてなかった、、
あなたに出逢ったあの夏、唇に傷あったなあって?(単純すぎ)
ダメでも愛おしい人間愛
星の降る日にあなたは降ってきた
好きなのはその時わかってた
星の降る日にあなたは降ってきた
ダメなほど愛おしく或る世界
1番のサビでは「好きなのはその時気付いてた」だったのに「その時わかってた」になっとる…
わかってたんだ……”気付いてた”より”わかってた”のほうが確信的だよね。
でも、あなたは人たらしそうな感じするんだよなあ〜〜。
「星の降る日にあなたは降ってきた」って超ロマンチックな表現だよね…今更だけど。
ちょっと浮かれている(だけじゃないけど)のがわかる。
「ダメな程愛おしく或る世界」ここよすぎる…ダメでもいいよって肯定してくれる歌詞。
ここの歌詞は本当に人間愛だし、前作のアルバムに収録されている『さらば!』にも「ダメな時はダメだもんな」っていう歌詞があって、それに似たような感覚になった。
ダメダメだけど、愛おしい時あるよね。自分も相手も。ここの歌詞に救われる日が来そう。
嘘を食べる
痺れる夜に思いを馳せる
最初で最後の恋だから
きっともう何も食べたりしない
無駄な時間も 冷めた嘘も
1番と同じフレーズがここでも登場するけど、え、ここでね??「最初で最後の”愛”」だったのが「最初で最後の”恋”だから」になるんです…
せ、切ねえ!!!!!愛から恋に変わったってことは本当にそういうこと…
この痺れる夜にあたしはずっと考えていたんだろうね。多分「愛」から「恋」になってたのは気付いてたんだと思うんだけど、気づかないふりをしてたり、そのことに向き合う自信がなかったり、、キラキラなサビに向かうにしては切なすぎる…けどそれをポップなサウンドで包みこむ。
「冷めたい嘘」ってワードで、10枚目のアルバム『時のシルエット』に収録されている『冷たい嘘』が思い浮かんだ。
『ずっと』の歌詞にも「冷たい嘘」というワードが出てくるけれど、「冷めた嘘」はちょっとニュアンスが違うよね。
ここで、この夜にあたしはなんか決意したのかなあたし。「きっともう何も食べたりしない」って、どういう意味なんだろうってずっと考えてる。「不安を食べる」「闇を食べる」とか表現する歌詞もあるから、あなたのことでもう不安になったりしない…的な意味なのかな?ここは前のフレーズの「最後の愛だから」にかかってくるんだろうな。
キラキラな世界を
星の降る日にあなたも降ってきた
好きなのはその時気付いてた
星の降る日にあなたも降ってきた
散りばめた目の奥にある世界
もうさーここのサビが来ると頭上からキラキラの星が降ってくる気がして思わず上を向いてしまうことが結構ある。この曲は星が降らないと終われないよ。
LLP24幸せだったなあ。
そのライブでは「散りばめた目の奥にある世界」がaikoの目でもあるし私たちの目でもあるってところが本当に嬉しくなる。
あなたを愛していた時の世界のキラキラ感。今はもう愛じゃない、だけど世界はキラキラなままなのかもしれない。
愛から恋に変わるって、逆に恋から愛に変わるって瞬間自分でもわかったりしない?なんか、「あ、私好きなんじゃなくて愛してるんだ」ってなる瞬間というか(その逆も)。ふと気付く時がある。
その瞬間って世界キラキラだよね。本当に運命なんじゃないかな?ってほどあなたしか見えなくなる。多分、あたしはその瞬間のことも胸のアルバムに刻むんだろうなって思う。このキラキラだった世界をいつでも思い出せるように。
おわり
ちょっとまだ解釈しきれていないところ多すぎて雑になってしまったかも…
ライブで聴く機会が多いと思い出や感想も「ライブで〜」が多くなる。『星の降る日に』はライブ映えするし、LLP24での多幸感が染み付いてしまったから脳内ではいつも星が降り注いでいる。
サウンドのことについてあんまり書けなかったんだけど、ポロンポロンしたキーボードとかすごく好き。「星」って歌っているから余計なんだけど楽器一つ一つの音が一つの星みたいですごく心地よかった。
やっぱり打楽器多いととても軽やかで素敵だよね。
また聴き続けて、見える想い出の景色が違ってきた時また新たなことに気づけそう。
読んでくださった方いましたらぜひあなたの『星の降る日に』について聴かせてください🤝🏻
ありがとうございました!
次回は『アンコール』です
読んでくれてありがとうございました💐💙
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