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フットボールだけのGW Footballがライフワーク Vol.41

フットボールのジャンキーを自覚する私は、ゴールデンウィークの過ごし方もいたって普段どおりだ。手始めは23時過ぎに帰宅した木曜日、ドルトムントがグループステージの再戦となったパリSG戦に先勝したチャンピオンズリーグのセミファイナル。翌朝はヨーロッパリーグのセミファイナル2試合を観て、午後は11節に入ったJ1の各試合をザッピングした。唯一のナイトゲームは、わが神戸戦。ちょうど1年前、同じ豊田スタジアムでの名古屋戦を現地のローカル中継で観たことを思い出しながら、山口蛍と大迫勇也のファインゴール2発での勝利を堪能したのが連休の初日だった。

日付が変わると、U23アジアカップの決勝戦がキックオフ。グループステージ最終節で韓国に敗れ2位通過となった日本は、ホスト国カタールとの準々決勝を苦しみながらも突破。続く準決勝イラク戦、前日も休日出勤のうえ残業を強いられた私は疲れ果て、パリ五輪出場決定の瞬間を見逃してしまった。決勝の相手は14得点無失点と堂々の成績で勝ち進んだウズベキスタンだったが、均衡を破った直後にPKを与える怒涛の後半アディショナルタイムを経て、優勝を成し遂げた。山田楓喜に小久保玲央ブライアン、大会MVPに選出された藤田譲瑠チマと、個々が印象的な活躍を見せてくれたのも喜ばしい。

起き続けるか、一寝入りするか。日付をまたぐゲームを観る場合の選択肢は二通りあるだろうが、寝付きの悪い私にとって後者は難しい。三日前から一昨日にかけて2夜連続で「起き続ける」を選んだ私は、ジローナがバルサを相手にシーズンダブル、前回同様の4得点でCL出場を確定させたあと、ぼんやりした頭とイライラした心のまま連休3日目を過ごしてしまった。加齢に多忙、疲れている身体をもっといたわるべきだったと反省するが、連休もあと一日かぎりの現実は動かない。

9人を入れ替え、鍬先祐弥はJ1初先発。前節から中2日の12節新潟戦、いつになく大胆な策をとった吉田孝行監督の起用は、菊池流帆や飯野七聖など出番を与えられた選手の奮起を促して途中まで快調だった。3枚替えも含め主力を続々と投入した後半のほうが微妙にバランスが崩れたか、2失点。あわや同点の危機もオフサイドに救われた神戸は連勝、ホームでは3月以来の勝利を収めた。同じ頃、いまや国内有数の風格を帯びてきた大阪ダービーは、セレッソの最終ラインのミスを突いた宇佐美貴史のバースデーゴールを守り抜いたガンバが、リーグ戦では10試合ぶりにライバルから勝利。スタジアムに響く音量にフォーカスしたNHKの中継によれば、それは甲子園の阪神戦をも凌いだという。

瞬く間に、終わってしまった。遠出もせず、行楽らしいこともしないまま、今年もフットボールを追い続けただけのゴールデンウィークがタイムアップを迎えてしまった。夕方、窓の外は小雨が降っている。


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