4文小説 Vol.45
忙しさのあまり、やむなく始めた職場近くのアパート暮らしも3ヶ月が経過、テレビもPCも無い家賃4万円あまりの部屋では、radikoやYouTubeで聴く音楽が日々の安らぎとなる。
週末だけになった自宅で過ごす時間、テレビの情報にも疎くなり、「内村プロデュース」の復活スペシャルが放送されることも知らなかったけれど、たまたま見れたおかげで土曜日の夜は学生時代に戻れた。
いつにも増して頭が回らず、仕事が捗らないのもそのはず、今日は3週間ぶりの月曜日出勤なのだった。
明日からもう10月、アパートではスマホから流れるスピッツの歌詞を噛み締めて、次の週末を待ちわびるほかない。
―「幸せは、途切れながらも続くのです」
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