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第3のリベロ

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取り柄は無くとも愉しみは豊かに―マークする相手のいないリベロのごとく自由に綴る
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2023年4月の記事一覧

普段着の街 第3のリベロ Vol.28

初めて目にする道は、つい足を踏み入れてみたくなる。細くて上りの階段にでも通じている道なら、その先に何があるのか、なおのこと興味を掻き立てられる。 先日の例はすぐ近所で、階段を上った小さな公園からは、団地群の向こうの山の間隙に海が見えた。こんな風景と出会うたび、わが街の縮図を目の当たりにするようで、「須磨らしいな」という感想を抱く。 海と山と街、それぞれが隣り合って織り成す三位一体。ところ変わればおいそれと見つからないかもしれない風景が、須磨には満ち溢れている。 19歳か