吃音と進路の悩み

 今日は私の個人的な話をしたいと思います。
 
 皆さんに伝えたくて書くというよりかは、私自身が今ごちゃごちゃしてる考えや悩みをまとめたいから書くので、拙い文章になるかもしれませんがお許しください。




 私は今、なりたい職業があります。特別支援学校の先生です。

 私はずっと夢や目標がありませんでした。最近、先生や親に早く進路を決めろと急かされて、なりたい職業を探しているときに見つけました。はじめは少し興味ある程度でしたが、調べていくうちになりたい気持ちが膨れ上がってきました。


 ちょうどいいことに、家から近くの大学に特別支援専修専攻科があります。その大学のオープンキャンパスも行き、ここでいいかなと思っていた頃、思い出してその学科の入試科目を調べました。そしたら、二次試験に面接があり、しかも配点が二次試験全体の8割でした。つまり、二次試験の合否はほとんど面接で決まるということです。私は吃音があり、人前で話すのが苦手です。特に面接などの改まった場ではまともに声が出ず、高校入試の面接では名前と志望動機を言うのに30分くらいかかり、それだけで返されてしまいました。高校入試のときは面接は合否判断にほとんど影響しないうえ、予め吃音のことを説明してもらえたのでなんとかなりました。でも今回はしっかりと合否に関わるし、吃音を説明して配慮してもらえたとしてもハイレベルな面接じゃ健常者には到底勝てそうにないです。


 でも他の大学でも免許は取れます。家から通える範囲にはありませんが、下宿で通える範囲なら二次試験で面接を使わない大学はいくらでもあります。その代わりに難しいテストがありますが、勉強に吃音はほぼ関係ないので他の人と同じように自分の頑張り次第で受かるはずです。

 ただ、2つ問題があります。

 1つは、面接から逃げて遠い大学に行くような人間が教師になれるのか、なっていいのかわからないです。大学入試で面接を逃れても教員採用試験で結局面接があるはずです。教育学部に入れば、模擬授業や教育実習があるから人前で話すことに慣れるとはいえ、それで採用試験に受かるかは別です。(まあ、教師以外でも結局就活で面接はあるけど。)また、教師は人前で話す仕事です。授業は面接ほど改まった場ではないから面接よりかは話せると思いますが、それでも人に教えられるほど話せるかと言ったら自信がないです。私が吃っている間に子供たちの学ぶ時間を何秒も奪ってしまい、それが積み重なれば長時間奪うことになります。

 2つ目は、親に下宿が許されるかです。私の親は吃音に理解がありません。何度か親に説明はしたのですが、父の経験や性格上理解されません。だから、近くの大学を面接があるからという理由で逃げて別の大学に行くなんて許さないと思います。また、私と父は関係がよくないので、お前にお金をかけたくないと言われる可能性もあります。逆に家から出て行ってほしいから許される可能性もありますが。


 こんなかんじで、特支の先生になるのは今のところ厳しそうです。ずっと夢がなくて、やっと見つけたやりたいことだったのでかなりショックです。もちろん、まだ諦めずにいようと思います。大学や就活の面接を経験した吃音の方に話を聞いたり、担任に相談してみたり、親を説得する材料を探したりと、まだやれることはあるはずです。