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【ファッションで時代を切り開いた人物たち④】イブ・サンローラン

飯田亜美です。

私はブランドを立ち上げたデザイナーの背景や歴史を
知るのがすごく好きです。
世界に影響を与えているブランドやデザイナーの歴史を知ることで、
ファッション業界の考察とこれからの展開に活かすために
綴っております。

美意識が高いファッション・アートの世界はとても美しいですね。

そんな今日ご紹介する人物は
イブ・サンローランです。

https://www.yslb.jp/

イブ・サンローランのブランドは、現在この2つに分かれています。

サンローラン・パリ(アパレル部門)
イブ・サンローラン・ボーテ(コスメ部門)

イブ・サンローランの歴史

当時ディオールで働いていたイブ・サンローラン。
芸術後援者で恋人のピエール・ベルジェの出資により
自身のレーベル「イヴ・サンローラン(YSL)」を設立し、
独立したのがイブ・サンローランの始まりです。

1965年のモンドリアンルック、
1966年のスモーキング、
1968年のシースルー、
1968年のサファリルック、
1968年のパンタロンなど、

当時イブ・サンローランが初めて取り入れたルックが
センセーションを巻き起こし、


1985年にはフランスの最高勲章レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ、
1993年にはデ・ドール賞(金の指抜き賞)を授与されるなど、

「モードの帝王」と呼ばれるほどのデザイナーとなり、
まさに20世紀を代表するデザイナーへと駆け上がったのです。

そしてイヴは翌2002年の1月22日にパリでの
オートクチュールコレクションを最後に引退。

同年10月31日にパリ16区・アヴェニューマルソーのアトリエが閉店。
「イヴ・サンローランのオートクチュールメゾンは、
彼以上の才能を持つデザイナー後継者を
将来にも見つけることは不可能とし、歴史に幕を閉じた」
とも言われた。
しかし2004年3月10日、デザイナーがトム・フォードになって
初めてのプレタポルテ「リヴ・ゴーシュ」の
パリ・コレクションが発表。

数々の功績のため、2007年12月6日、
イヴはニコラ・サルコジ大統領から
レジオン・ド・ヌール勲章グラントフィシエ(大将校、2等)を
授与されたとのことです。

そして2008年6月1日、ガンのため逝去。

イブ・サンローランの死後は、
2013年春夏コレクションより新たに
デザインディレクターに就任した天才エディ・スリマンにより
「サンローラン・パリ」にブランド名を変更。

当時は「イブの名前をとるなんて!」と非難もあったが、
これはイブ・サンローラン本人のプレタポルテ、
リブゴーシュの字体を復刻したオマージュだったとのこと。

これ以降ブランドも更に若い層に支持を獲得し、
グッチグループによる買収やイブ・サンローランの引退などで
ブランド価値が低下していたイブ・サンローランの立て直しを図り、
よりコンテンポラリーなラグジュアリーブランドとして改革されました。


また、イブ・サンローランの伝記は映画にもなっています。
私も当時映画館で観ましたが、
とても繊細で美しい映画だったのを覚えています。


調べてみてとても感じたのは、
ファッションやアートとパリの上流階級とは
切っても切り離せない関係だということです。
昔はパトロンがいて、パトロンの支援があって
ブランドを確立するという形がとても多く、
ブランドの隆盛には裏の立役者がいることが多いですね。

今では世界中の人が楽しめるようになったファッション。
ハイブランドを身にまといたいという願望は
少なからず上流階級にいきたいという
願望から来てますね。

今の日本はどこからでも高みを目指せる時代であることに感謝です。

私自身は今の時代に合わせながら、
そして時代への提案ができるような、
ファッション、デザイン、ビジネスを融合させた
ライフスタイルブランドを創っていきたいと改めて思いました!


株式会社LIFE DESIGN 飯田亜美

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