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宇宙に飛んだキリギリスはフェニックスになれるのか-燃え尽きフリーランス-
脇目も振らず目の前のことに無心に取り組んでいると、やりきったときにふと一抹の不安を感じることはないだろうか。
「あれ、何のためにがんばっていたんだっけ?」
「あれ?この先どうすればいいんだっけ?」
「やりたかったこと、いっぱいあったはずだけど、何だっけ?」
ゴールテープ目がけて走っていたつもりだったが、フォレスト・ガンプよろしく走ることに夢中で、走りきった自分が今どこにいるのか一瞬見失う。
9月を走り終えたわたしは今まさにそんな状況にある。
仕事の落差が激しいのも原因のひとつなのだけれども…。
(受発注のタイミングから月の後半にかけて忙しく、月初はまるで凪)
今月のわたし、仕事あるのかしら?
また月末に重なってくるのかしら…(それはそれでハード)
いや本当に今月は仕事ないかも…
事務作業をぽちぽち進めながらこの1ヵ月を反芻していると、今じぶんは大きなうねりのなかにいるのだと気づく。
プライベートでも仕事でも、わたしが知らないだけで水面下で動いていたいろいろが一気に大きなうねりとなっていることに気づく。
たとえば人間関係の断捨離が立て続けに起こったり
逆に疎遠だった人から連絡をもらったり
コツコツと手を動かし続けていた仲間がとんでもなく遠くへ歩を進めていたり
夫が急にテレビを買い替えると言いはじめたり。
わかる、わかるよ。
今年の夏はとくに暑かったし、夏のあいだ静かにコツコツ進めていたことを、動きやすくなったから行動に移そうっていう気持ちの変化なのかもしれない。
例年、秋って「◯◯の秋」といわれるようにいろんなイベントも多い傾向にある。
文化祭の準備だって夏休みから始めるように、秋はいろんなものごとが花開くし、実りをもたらす。
わかっちゃいるけど不安になる。
わたしは何のためにがんばっているんだっけ
わたしはこの先どうしたかったんだっけ
やりたかったことって、本当にやりたいのかな
走りきった自分を褒めてあげることも、がんばりをひとつひとつ認めてあげることをする隙間はそこになく、息するだけでいっぱいいっぱいだ。
先のことをなにも考えていないキリギリスが夏のあいだ羽ばたきつづけた結果、気づいたらそこは宇宙、みたいな。
まずは現在地を正しく把握してあげること。
そして今この状況は急に戻ってきた日常=今までの非日常だと認識すること
そこまですれば、メンタル宇宙から帰還できるはず。
地に足が着いたら自分をねぎらって、羽休めすること。
時間があるのだから、くれぐれも落ち着いた状態でこの先をしっかりと見つめること。
忙しいときは時間が「ない」と嘆くくせに
仕事に余裕が生まれると仕事が「ない」と嘆いている。
ちょうどいい具合なんて「ない」のかもしれない。
「ない」のなら「ない」なりの過ごし方と楽しみ方があるはずだ。
不安な気持ちに支配されたらもったいない。
時間があるのだから、不安への対処法だって考えられるはず。
どんなに大きなうねりのなかにいても、
いや大きなうねりのなかにいるからこそ、
自分に集中すること。
なぜなら変えられるのは自分の思考と行動だけだから。
選択と集中の10月。
意識して自分のために時間と労力を使います。
宇宙に飛んで燃え尽きたキリギリス。
フェニックスになれるのか。
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