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韓国語は正確な発音が鍵を握る?!

韓国語の奥義は「発音」だ

最近、仕事で韓国語を使う機会が増えてきました。
今まで韓国とのやり取りのメインはメール対応で、直接会話したりすることはなかったんですが、仕事もオンライン化の流れで音声を使ったオンラインミーティングが急激に増えました。すると当然韓国支社のメンバーともメールよりリアルタイムで話したほうがスムーズなことが当然分かって、私の出番がやってきた、という感じです。

勘を取り戻すのに時間がかかりましたが、つい昨日、支社の方に「発音と抑揚が本当に韓国人みたいです」と褒めて頂けました
これ実は私の中では最高の誉め言葉で、この言葉がモチベーションをぐーーーんと急上昇させてくれる起爆ワードと言っても過言ではないやつです。
発音に関しては、今まで幾度となく評価してもらっているので、これについては自分でもかなり自信がある分野です。

日本語話者にとっての韓国語は、日本語と語順や活用も似てるし、ハングルの読みと単語とある程度の文法を学べば読めてしまう(理解できる)きっと一番簡単に馴染める言語だと思います。
習い始めのハングルの読み(←第一関門)をマスターしたら、「簡単じゃん!」と思う人、多いはずなんです。そんな韓国語で、私が声を大にしてお伝えしたい、韓国語が上手になるメソッドで1番大切だと思うこと。

韓国語の奥義は「発音」だ。

韓国語の文字ハングルは表音文字

ハングルが表音文字(分かりやすく言えば要は発音記号)として発達したものだというのは有名な話ですね。
40 個(母音字 21 個、子音字 19 個)から、いろいろな音を組み合わせて、それを羅列して単語を作ります。
組み合わせると一体何通りの発音があるんでしょうか…


一方日本語の母音はたったの5つで、
10個の子音と組み合わせて最大50音を使って単語を作っていきます。

口を大きく開けて「あ」と言おうが、ポカーンと開けて「あ」と言おうが、
どちらもひらがなで表記すれば「あ」に変わりはない日本語に比べて、
韓国語はこれをはっきりと発音の違いとしてとらえます。
ハングルで書くなら「아」なのか「어」なのか。というところです。

他に例えるなら、
「かんぶん(漢文)」という単語。
これを一文字ずつ、ワザとバラバラにして「ん」「ぶ」「か」「ん」読むときと、順序通り「か」「ん」「ぶ」「ん」と言った時の”口(唇)の形”、特に「ん」で何か違いを感じませんか?

もっと言えば普通に単語として連続して読む「かんぶん」のときの口の形、
なんなら、2番目の「ん」と最後の「ん」なんて全然違いませんか??

2番目は唇閉じてるけど、最後は鼻から息が抜けるというか…
これ、実は音の表現方法が違っているんです(=つまり”発音”が違う)

だけど、日本語のひらがなには50音しかないので、
発音が違う「ん」でも同じく「ん」と表記するしかありません。

それに、この微妙な発音の違いを日本語話者は全く気にしません。
唇を閉じようが、鼻から息を出すように言おうが、同じ「ん」と認識します。それで日本語としては何も問題がないのです。

ですが、この微妙な発音の違いを、韓国語はハングルで書き分けて、
ハングル(発音記号)通りに発音するのです。

正確な発音を徹底的に身に着けるべし

例えば、안녕하세요(こんにちは)という韓国語の挨拶フレーズ。
よく目にするカタカナルビは「アンニョンハセヨ」です。
ルビには「ン」が2つありますが、ハングルで表記したこの挨拶フレーズには一つも同じ発音の音はありません

アンニョンハセヨの2文字目のンは
アンナさんと言う時の「ン」で舌先が上の歯の上にぴとっと一瞬つきますが
5文字目の「ン」はインコという時の「ン」で、舌はどこにもつかず、音が鼻から抜けます。

このように、日本語も実は異なる音の出し方をしているのですが、
意識もしていなければ、同じ「ン」と表記するしかないので、ざっくり全部が「ん」なのです。これを区別して話す(理解する)のが、日本語話者にとっては一番難しいことなんだと思います。

しかし発音を細かく表記して、細かく認識しながら文字を使う韓国語
正確な「発音」を意識して学ぶ必要があるのは、絶対に必須だと思いませんか?

カタカナルビから脱しよう

私はこの発音をかなり意識して勉強しました。
気づいたのは、割と初期の段階で、大学で音声学を学んだことがきっかけでした。
くさなぎくん(チョナンカン)の韓国語に違和感を覚える人もいるんじゃないかなと思いますが、それはほぼほぼ発音のせいだと私は思います。(チョナンカンって誰?!って思ったあなたは若い!)

私は今、副業として初級レベルの講師をやっていますが、
そのレッスンでも私は絶対に生徒さんには「カタカナルビ」は書かせません。
50音では表現できない音が沢山あるからです。
その表現できない音で韓国語を覚えても、発音できないし、通じない、
ひいては「聞き取れない」ということにつながるからです。

これから韓国語を勉強しようと思っている方、できるだけカタカナルビはやめて、発音そのものをインプットしてみてください。

そして、息の出し方(ㅋㅌㅊㅍ)や舌の使い方(特にㄴ.ㄷ.ㄹ)や、唇の使い方(ㅁ.ㅂ)、を徹底的に練習してみてください。
KPOPが好きな方なら、是非歌手の口元に是非注目してみてください。
割と舌がペロッと出てる(見える)ことが多いことに気づけたら、もうそれを真似するのみです!(笑)


せっかく勉強する韓国語、どうせやるなら通じる韓国語(正しい発音の韓国語)を身に着けたほうがいいと思います。
語彙が多くても、文法が合っていても、思った以上に韓国人は発音にとってもシビアな感覚を持っています

褒められたのがうれしくて、調子に乗ってズラズラ書きましたが(笑)
少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。

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