見出し画像

アウトバウンドマーケティング衰退の背景

アウトバウンドマーケティングが衰退する背景
TVのCMや新聞などの広告をはじめ、テレアポの電話営業など、見込み客に対してプッシュ型の(一方的な)アプローチを行うマーケティング手法を、アウトバウンドマーケティングといいます。


アウトバウンドマーケティングは、不特定多数の人に対する営業形態であるのが特徴で、テレビを見ていると強制的に見させるCMや、アポなしでくる飛込み訪問のように、一方的に見込み客に対してアプローチを行うやり方です。


なので、短期間で結果がでる反面、ニーズのない人にも営業することから、インタラプション(邪魔)マーケティングと呼ばれることもあり、厳しく拒否されたり、過剰営業のあげくクレームになるケースも多いのが欠点といえるでしょう。


インバウンドマーケティングに比べ、アウトバウンドマーケティングは、営業する側の精神的苦痛といった側面を無視できません。
つまり必要としない人にも営業をかけるわけですから、「断り」がつきものの営業(9割が断り!)ということです。


私自身、リストをベースとした飛込み訪問をやっていますが、断られる苦痛はともかく、圧倒的に多い「断られるプロセス」に使う時間がいつも無駄に感じられます。


これは長期にわたって営業を続けている人にしか分からないことですが、モチベーションをキープさせることが難しく、逆に言えばここが成功の秘訣といえるでしょう。


モチベーションをキープするのが難しいことが、何故成功の秘訣なのか?
それは結果、ライバルが少なくなる!ということです。


長期に渡って営業でそれなりの結果を出し続けられる人は、何らかの方法でモチベーションをキープするやり方を学び、それを継続しています。


アウトバウンドマーケティングは、精神的にも肉体的にもキツイ営業手法ですが、極めた人には、それなりの成果をもたらしてくれる営業手法といえるでしょう。


対するインバウンドマーケティングは、有益な情報を継続的に発信することで、見込み客の側から問合わせをしてくるような仕組みを造るやり方なので、戦略をベースに、中長期的にコツコツと取り組む覚悟が必要です。


しかし、興味が有る人へのアプローチは、まず話を聞いてくれるので空回りが無く、時間的にも有意義に過ごせ、精神的にも充実しています。


インバウンドとアウトバウンドを組合せるという考え方
しかし実際アウトバウンド的に営業していても、長期的に安定して成果を上げている人は、最初に見込み客のニーズをヒアリングし、そのニーズを満たす営業をしています。
ごり押し営業は長続きしないので、最初の段階で見込み客を選別しているわけです。


つまり、初動はアウトバウンドでも、途中からインバウンドに切替えているのです。

不特定多数の見込み客への飛び込み訪問も、ニーズがないと分かった時点で見込み客から外し、ニーズのある人に絞り込んで営業すれば、それは限りなくインバウンドに近づいていくのですね!(^^v)