演奏中の集中力を上げる方法
こんにちは!昔の偉人の話にすごく親近感が湧き、つい身近な人に当てはめてニヤリとしてしまうあみゅーじっくです。😅
今回は「集中力」についてお話します。
本番でも練習中でも、何か曲を演奏するときには集中力が必要です。ピアニストが陶酔しながら演奏しているのを見たことがありますよね。
あれはただ好き勝手に気分に任せて弾いているのではなく、1つ1つの音に集中しているんです。
お客さん側からは全くわからないですよね。気持ちよさそうに弾いています。でも演奏者側は、実はめちゃくちゃ神経を研ぎ澄ませているんです。
ピアノを習っている人が一度は考えたことがあると思います。
集中力が続かないんだよなあ、と。
弾きながら、つい関係ないことを考えてしまったり、疲れてきてボーっとしてしまったり。
小学生の子が集中できる時間は約5分だそうですが、曲が全部5分で終わるわけはありません。協奏曲や交響曲ともなると、さらに長い。
こんな長い時間をどうやったら集中し続けられるのでしょうか。
結論は、2つです。
1.集中できるようになるまでのプロセスが違う
2.そもそも耳が飽きている
人間は集中しなきゃ、と思うほど集中できなくなります。集中できていない現実に気づいて焦ってしまうんですね。
指導者からこのように言われた経験ありませんか?
「集中して!もっと音をよく聞きなさい!」
音をよく聞くことが集中につながる。間違ってはいないのですが、これがなかなかムズカシイ。
まず音を聞かなきゃ!ということで焦る。いざ聞こうとしても、どう聞いたらいいのかわからない。聞いているうちにだんだんわからなくなってくる。
こうなってしまいがちなんですね。本番だとここに緊張感がプラスされます。集中できるわけがありません。
音をよく聞くことで集中する、というのは間違ってはないですが、私は少し進んだ段階の考え方だと思います。
だって、長い時間音に耳を澄ますことが日常にないから。そもそも慣れていないんです。演奏中に音をよく聞くよりも、まず音に集中する訓練が必要というわけですね。
自分が普段練習している曲だと、注意されたこととかに耳が向いてしまうのでなおさらムズカシイと思います。
自分が演奏するよりも前にまずやるべきこと。
それは「普段から多くの曲を聴くこと」です。
例えば今、ベートーヴェンを練習しているならベートーヴェンの他の曲を聴く。別のソナタ、協奏曲、交響曲。
すると、たくさんの共通点や特徴に気がつくハズです。
色んな人の演奏を聴くことをオススメします。YouTubeで、「Beethoven」のように原語で検索するとたくさん出てきます。
その後に自分が今練習している曲を聴いてみてください。普段聴いているときよりも、新鮮な気持ちで聴けると思います。
私は夜寝る前に3曲ずつ聴いてから寝るようにしています。1番心が落ち着いている時間なので。
自分が普段聞かない曲だと、不思議と集中して聴けるんですよね。
つまり、いつも弾いている曲は耳が飽きてしまっている。
だから集中できないんです。新鮮な気持ちで改めて自分の曲を聴くと、いろんなことに気づけますし、何よりステキな曲だなあと改めて思えるハズです。
集中できなくなってきたら飽きている証拠。
一度その曲から離れていろんな曲を聴いてみてください。そして新鮮な気持ちを取り戻す。
これを繰り返しているうちに、自然と耳が鍛えられて集中できるようになりますよ。
自分の演奏に耳を澄ますのは、次の段階。
集中力がなくて困っている人。ぜひいろんな曲に触れてみてくださいね。
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