2024年2月読書①:感性を磨く


1.原因と結果の法則(ジェームズ・アレン)


どのような人生を過ごすかは思考次第であり、思考が性格を作り出し、環境を作り出していると生き方を自戒できます
人が他人の成功を判断する時は表面しか想像できないが、その深層には生き方の工夫がある

<Point>
・自分の人格は自分の思考の完璧な集大成
・忍耐と実行、たゆまぬ努力をすることで智慧がつく
・外側の環境を改善する前に自分を変えなければ自縄自縛に陥る
・心配は身体に悪影響を与える。健康のためには自分の心を守る
・人生の目標がないとネガティブな感情が沸く。目標が自己抑制となる
・疑いや恐れを抱き続けているのであれば、自分の前進を自分で邪魔している
・心の成長に応じて調和できる環境も自然と変わる


2.陽明学 生き方の極意(守屋洋)

自らの中にある良知を探り、主体的に人生を生き抜くための実践を見つめ直すことができます。

<Point>
・知って考えるだけではなく行動が伴う知行合一をしなければならない
・リーダーは周囲から信頼されるために修己知人で自分を磨く必要がある
・お山の大将で自分を偉いと勘違いしていると進歩が止まり、反発を招く
・志を立てることは簡単だが持ち続けることが難しい。なぜなら絶えざる緊張感に耐える覚悟が求められるから
・自分を反省することができるなら、人の欠点を咎めている暇はない
・良知は誰しも備わっているが継続的な努力をしなければ曇る
・良知は周囲から否定されようが成し遂げる意思の源になる
・どんなにすばらしい戦略戦術を立てても、行動が伴わなかったら何もならない。内から燃えあがってくる情熱があって行動が伴う


3.風をつかまえた少年(ウィリアム・カムクワンバ)


科学の奇跡とは無縁の魔術が当たり前に考えられていた環境で、1人の少年がたった一冊の本に出会い、エネルギーの利用の科学によって村を救う実話から信念の尊さを感じられます

<Point>
・自力で生きていかなければならなくなった時にどう乗り越えられるか
・好奇心の追求が人の可能性を広げる
・教育はチャンスを届けられるが、活かすかは本人の努力次第。経済力が選択肢を持てるかに関わる
・環境はいつ何時も変わり得るため、自分のことは自分でしなければならない
・イノベーションは相手の理解を得やすいとは限らないため、信念が不可欠
・困難は時に閃きを与える
・何かを実現したいた思ったら、まずはトライしてみる


4.後世への最大遺物・デンマルク国の話 (内村鑑三)


何を遺して生き切るのか。
お金、事業、思想、そして生き方の切り口で考えることができます

<Point>
・あらゆる社会問題にはお金の問題がつきまとう。遺し方によって害があるため、溜める力と使う力が重要となる
・事業を通じて創った変化が社会に遺る
・どんな良い人でも地位がなければ何も遺せない
・思想は自分次第で遺すことができるもの
・誰にもできる後世への最大遺物は生き方。生き方が他者に影響を与える
・暗黒期に打ち克つ人々がいる国が栄える。人々の平素の修養、信仰と、規模に囚われない資源の活用の視点が力となる


5.人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (ロバート・フルガム)


人はひとりきりで生きるのは不可能との事実と、人の心の本来の美しさを思い返すことができます

<Point>
・人は社会に順応するために家庭から学校へ送り出され、共同体と文化を学ぶ。そこには、先人たちが試行錯誤を繰り返して選び抜いた行動規範がある
・日常のさりげない単純な作業の中で際限もない人生の悩みから解放される
・あらゆる生き物は長い歴史の中で、敗北や挫折を繰り返しながら進化している
・言葉は人の心を傷つける
・生きている限り、次に何かが起こる。物事にはかならず結果があって、それを発端に、また新しい話が生まれる
・大人になるにつれ、無邪気に楽しむ感情が失われていく
・手段に想像力が加わると世界は一変する
・雑草かどうかは、見る人次第
・大切なのは勝負の中身
・人はみな、どこかで誰かの役に立っている。
・既成の価値観や規範にはおさまらない人たちのことを理解する
・体験と感性の集大成が作品にあらわれる
・いくつになっても遅いことなどない


6.犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ(ブルース・D.ペリー)


人間は学ばなければ人間的にはなれない。と人それぞれが辿ってきたプロセスによって考え方がどう変わるのか人を理解するための脳科学を学べます

<Point>
・何年にもわたってすりこまれた思考プロセスをたった数時間で変えることは不可能
・共感能力を発達させるために必要な環境もれら、逆に残酷さや冷淡さを生んでしまう環境もある。
・人は社会的な生き物で、感情的な影響をとても受けやすい。訓練や論理的思考や知性は、集団心理の前には何の力も持たないことが多い
・症状ではなく相手のことを知る
・脳の発達にとって重要な時期に大きなストレスを受けると変化が残る
・なじみのあるパターンは脳が無視するため、ひびの生活の大部分は覚えられない
・長期間恐怖にさらされていると、脳に慢性的な変化が起こる可能性がある
・同族意識が他者への憎悪を導くこともある
・愛情や絆を感じることが重要
・健全な発達をとげるためには、適正な経験が適正な時期に適正な量だけ与えられなければならない
・脳に保存されている記憶を取り出すときは、ワードファイルを開いたように、自動的に編集モードで開かれるため、時間が経つにつれ変更が積み重なって、記憶を捏造してしまうことがある
・人間関係は変化のための触媒であり、効果的な治療は人の愛


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