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【現地レポート】 ネパール現地のチベタンタイガーラグ老舗販売代理店閉店のご報告


2021年4月


こちらのスペシャルウール製オリジナルチベタンタイガーラグを製造していた、現地の老舗代理店が閉店しました。



老舗代理店の今後につきまして。


詳細は存じませんが、

4月末に、オーナーは息子の住むアメリカに渡ると言っていました。


1970年代に創業し、ネパールでのチベット絨毯販売の先駆けとなり礎を築いた代理店でしたが、一つの時代が終わります。



ありがとうございました。

おつかれさまでした。


PS

実はこの代理店・工場のスペシャルウール製の価格は他と比べて高額で、弊店では他社と同様の値段で販売することが難しく、そのため代理店と弊店との取引関係は殆どありませんでした。


こんな思い出があります。


私がはじめて店に訪問したときにラグを見せもらうと、


「このデザインは我々が独自に開発したものなんだ」と、オーナーが言いました。


「へえ!」と思い、


自分がオンラインショップを運営している旨を説明し、是非ラグを撮影させてくれないかと訊ねると、

「ダメだ!」と言われてしまいました。


オーナーはデザインがコピーされる可能性があるから嫌だ!と言い、撮影を嫌がりました。


何度か通って、その後許可を得て撮影させてもらいましたが、冒頭に述べた理由により、弊店では積極的な販売はできませんでした。


今振り返ると、もしかして、この時すでにコピーされていたのかな?とも思ったりしますが、今となってはよく分かりません。



だから、もし日本で販売されている同じデザインのラグがパクりやコピーでなければ、日本でこの代理店・工場のデザインのタイガーラグユーザーが、それなりいらっしゃるはずです。


けれども弊店以外、この老舗代理店の閉店の話を誰も知らないご様子ですので、今回現地代理店の代わりに、日本の方々にご報告せていただいた次第です。




ファーストコロナシーズンが終わり、現在のネパールはセカンドコロナシーズンの幕開けといった状況で、マスクを付ける人が増えて、ロックダウン間近といった印象で、

ネパールの観光産業は引き続き厳しい状況が続きます。

コロナ後までに何店舗生き残るかといった状況です。


余談ですが、数百万の現金を手渡しで行い、現地職人を救っているとされる日本人が、どこかにいたかと思いますが、

私はネパールに1年半住み続け、多くの代理店・工場と取引をしていますが、そうした具体的な話を全く耳にしておりません。

現地のATMでは一回につき10000ルピーしか引き出せないので、お金を下ろすのが大変だなあと思うし、日本円を持ち込むにしても、両替が大変だなあと思います。持ち歩くのも危ないし、大変そうです。ボディーガードも必要です。

実は昨年にこの件について、弊店で独自調査いたしましたが、殆どの代理店は「知らない」又は「そうは思わない」と言っていました。

唯一、何を聞いてもニッコリ笑って「イエス」と言い、それ以上は話したがらない代理店が一件だけあり、「これは戦略なんだ」と言っていました。

なるほど、、、、、?


店内に見覚えのあるステッカーが貼ってあったのでカメラを向けると、非常に嫌がったので、撮影はしませんでした。

実際、こうした話はあまり書きたくないのが本音で、今まで言いませんでしたが(夢が壊れるし、嫌がる人が多いので)、今の地点で記録しておくべきだと思いますので、書きました。

大量にラグを買い付ける日本人の話はあちこちでよく耳にします。

ラグを買う行為は、良いことだし、正義です。

うちで買える量ではありません。現地に貢献しており、すごいです。



新たな時代に向けて微力ながら、弊店でできることは引き続きやっていきたいと思います。


よろしくお願いいたします。









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