ひとりの私は頼りない。
約半年ぶりの一人休日。
朝から喫茶店に行って本を読んだり、日記を書いたり、noteを書いたり。
穏やかで幸せな時間を過ごした。
積読が減ってきたので、本屋に寄り、ずっと欲しかった3冊を購入。
本屋には素敵な出会いが山のように置いてあるけど、中には心を嫌にざわつかせるものもある。
今日は大惨劇の予測を書いた本が目に止まってしまった。
それまでなめらかだった心が、急にガサガサと崩れるような気持ちになった。
起こってもいないことを心配したってしょうがない。
極度の心配性な自分に、不安になるたび言い聞かせてはいるものの、一度ざわついた心は平穏に戻るまでなかなか時間がかかる。
そんなモヤモヤのまま帰路へ。
歩いているうちにどんどん見慣れた景色になっていって、空気が澄んできたように感じてマスクを取って深呼吸。
暖かい日差しと真っ青な広い空を見たら、「大丈夫だ」と思えた。
こんなに些細なことで不安になってしまうのは、今自分が最高に幸せだと思えるからだろう。
大丈夫、幸せは今ここにあるのだ。
それをしっかり握っておけばそれでいいのだ。それしかできないのだ。
家に帰ると、何だか心底安心した。
いつもは車で行っている場所に、一人で歩いて行って帰ってきただけなのに、どうしてこんなにホッとしているのだろう。
吉本ばななさんが雑誌のインタビューで言っていた言葉を思い出した。
わかるような、わからないような・・・
記事を読んだときはそんな感覚だったが、今日なんとなくこういうことなのかもしれないと思った。
ひとりの時間は大切だ。
息抜きにおいても、自分と向き合う時間としても。
自分はひとりで過ごすことが得意とすら思っていた。
だけど、ひとりはグラつく。
いつもの道を歩いているだけなのに、履き慣れている靴を履いているはずなのに、何だか自分が頼りなく思える。
最初は「ひとり時間最高!」と思えても、だんだんと、確実に、家族や日常が恋しくなる。
自分って案外弱いのかもしれない。
でも、弱くていいと思った。
だって、自分にはこんなに安心できる場所があるのだから。
それって、手に入れたくても手に入れられないものだよね。
改めて日々と家族に感謝。
さーて、あと1時間ほど本を読んでから、家事をしようかしら。
なんて贅沢なんでしょう。
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