厄介オタクの推し漫画への蛇足
本当に蛇足です。
良いところでなく、面白かったからこそここをもっとこうして欲しいという要望を書いています
端的にいうとクレームに当たるので、
このお話に対して良い意見だけ見たい人は
読まないでください。
『ルキオラと魔境の商館員』
この漫画は、読みにくさがあります。
具体的には、
●顔を描いているコマが多いので、『今何をしているか』が伝わりづらい。
●視線誘導があまい。
この二点についてお話しします。
●顔を描いているコマが多いので、『今何をしているか』が伝わりづらい。
漫画にはヌキのコマが必要とききます。
この漫画は1ページの間にほぼ全てのコマに顔が描かれていることが多いです。
同人誌ならこれ、大歓迎です。
だって推しキャラの顔が拝みたくて見てるから!
推しの顔はどんなに小さくても大きくても別の味がして一生楽しめるから!!!!
でも、「物語を伝える」という役割としての漫画であれば話は別です。
漫画における画の役割とは、
登場人物の目線の動き
物語全体の起承転結の操作
キャラクターの心情を伝える
起きた出来事を一瞥で理解させる
などなど、さまざまな役割を画に込めなければいけません。
趣味で漫画の読みやすさについて考えることがあるのですが、
同人畑出身の人はこう言った基礎が身についていないことが多いと感じます。
そのため、常にうっすらとした読みにくさを感じる画になっている。
一話なら読み切れても、一巻丸ごとは厳しい。
この漫画にも、そう感じる時が結構あります。
●視線誘導があまい。
具体的に言えば単行本1巻p71薪割りのシーン
本来はこの順番で見せたいはず。
しかし、わたしは初読でこの順番で読みました。
これはルキオラの背景のトーンの削りがセリフからの視線誘導の働きをしているため、
読者に間違った視線の動きを誘発させています。
ただ、これは指摘できる編集者に今まで出会えていなかったせいだと感じます。
こんなのは小手先のテクニックだし、コツさえわかればすぐに実践できること。
ただ、そのストレスでかなり多くの読者を逃していると思ったので、本来noteでは良いところしか伝えたくないのですが、
どうか届いて、より良い作品にしていって欲しいという気持ちをこめて書いてみました。
マガジンポケット編集部、マジで頼みます。
売れてほしい。
売れてもらうためには、この弱点は致命的。
作者でなく、ネームを見る編集者がこの読みにくさを指摘しない限りは、おそらくこの作品は跳ねません。
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