続アナログ・カメラにはもどれない
まずは前回の記事の訂正をさせていただきます。
「怒涛のアナログ撮影の5年間が開始」と書きましたが、実際は3年間の誤りでした。まだ手元に保管してあるネガとCDで確認しました。(ちなみにサムネはフィルム撮影ラストショットです。2013年12月初)
この3年間が充実した期間であったためもっと長いものと思ってしまったのです。しかしこれでフィルム撮影をやめた理由の一つの説明に合理性がでるのです。
それは、いわゆる「フルサイズ」一眼レフNikon D610を2013年12月に購入したことです。
「35mmフルサイズ」、とは我が国だけの言い方で、英語圏では「Full Frame」、ドイツでは「Kleinbild Format」(大版や中版に対する小型版すなわちライカ判35mmのこと)といいます。
デジタル一眼のAPS-Cサイズセンサーに反感をもってライカ判35mmにこだわって初めたフィルム撮影の理由が一つ消滅しました。
もう一つはフィルムの価格です。もっともよく使用したのはコダックのBW400CNでした。当時の価格でたしか一本4~5€の間で、eBayで大人買いすると本あたり3€程度で入手できました。
すでに生産終了しているので入手困難でしょう。日本ではメルカリなどで法外な価格で出品されることもあるようです。
てもとに未使用の(とうぜん期限切れ)ものが3本あります♪
これはC-41フィルム、つまりカラーフィルムで白黒発色しかしないという変態フィルムでしたが、これが好きでした。撮影後は普通のカラーフィルム同様にラボにもっていって現像、スキャン、CDへの焼付をお願いして、当時5€でした。
ドイツにはRossmannとDMというドラッグストアチェーンがあります。過去にはそれぞれオリジナルのフィルムを販売して36枚撮り3本パックで3€以下で買えたりして大いに重宝しましたが、これもとっくに販売終了になっています。Rossmannはフジの、DMはコダックのOEM生産だったと、発色からそう睨んでいました。
わたしは自家現像しないしできません。それでC-41フィルムばかり使用していました。しかし現像、スキャン、CDへの焼付の価格が6割値上がりしました。行きつけのカメラ店のオーナーがかわりラボを廃止し外注での現像になってしまったからです。
最後の手段は自家現像を学ぶことです。しかし元来不器用で面倒くさがりのわたしには無理なこと。また使用した現像液を回収してくれる業者もおらず自分でリサイクル・センターに持参しなければなりません。また水で希釈して家の排水口に流すというやり方には同意できません。希釈したところで環境に垂れ流す有害物質の絶対量は同じですから。
以上2つの理由で、わたしのフィルム撮影は終了しました。
そしてなぜそこに戻れないか書きたいので、あと一回続きます。
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