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「愛の不時着」 「キム秘書はいったい、なぜ?」を見て気がついたこと、、、、、、(すべてネタバレ)

得体の知れないvirusの恐怖が世界を覆った2020年。その年の終わりに「愛の不時着」を見た。そして現在に至るまで、このドラマにはまっている。だから世間が重苦しい空気に包まれていても、私は毎日ときめいて過ごすことができた。人生の中でこんなに繰り返して見たドラマはなかった。このドラマのお陰で、私の記憶の奥底に眠っていた思春期の思い出や感情が蘇り、心がみずみずしくなっていくような気がした。(まさにオードリー・タンの言う「生物学的年齢からの自由」である。誰でもいつでもいくつになっても、同じ感情を持つことができることを実感した)

「愛の不時着」は、私が見た初めての韓国ラブコメ(と言える?)ドラマである。私は韓国ドラマについて、何の知識もない免疫力ZEROの人間だ。そして最近、全く何の情報もなく、何気なく選んだラブコメ2番目の「キム秘書はいったい、なぜ?」を見てまたはまった。でも既視感が気になった。似てる、「愛の不時着」に❣️もちろん物語は異なっている。「愛の不時着」のような「哀しみ」の通奏低音もなく、笑いが盛り沢山でメロメロの恋愛ドラマだ。が、物語を構成している要素に多くの共通性があるのを感じる。例えば、類似した設定、セリフ、シーン、ときめかすツボ、音楽など。どの韓国ドラマも使う常套手段なのか?ー

2つのドラマに共通する構成要素

「愛の不時着」本当によくできている。運命という出会い、魅力的な主人公の2人、素敵なセリフ満載。表情や仕草だけでときめくシーン盛り沢山。抱擁シーンやキスシーンはたまたベッドシーンなどのお決まりの手法を使わずとも、眼差しや仕草、素敵な言葉だけで、あふれる思いを表現しているこのドラマは別格だと思う。抑制的な手法が、むしろ見る者の感情をかき立てる。青春時代を追体験したような、懐かしいような気分にもなる。特に、北朝鮮編では。しばらく、いや長い間、繰り返してみる日々が続いた。

一方「キム秘書はいったい、なぜ?」も同じ構成要素で成り立っているものの、違うのは盛りだくさんのスキンシップがあることだ。「愛の不時着」は対照的でキスシーンが5回。抱擁シーンも数えるほど。あとは2人が向き合って見つめ合うシーンが多かった(私にはちょっと不自然にも感じたが)

「愛の不時着」12話のジョンヒョクがセリを後ろから抱きしめるシーンは皆んなが絶賛しているけど、「キム秘書はいったい、なぜ?」では、何度も出てくる。韓国ドラマの定番なのだろうと思った。世の女性の願望を盛り込んだのかな?

と言うことで以下、比べてみた。

要素❶  運命という出会い

「愛の不時着」は、7年前主人公の2人リ・ジョンヒョクとユン・セリは、スイスで出会っていた。ユン・セリがパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着し、それをリ・ジョンヒョクが助けることで再会する。だが、まだお互いのことには気づかない。各エピソードの終わりにスイスでの出会いのシーンが繰り返し映し出される。ユン・セリは、自殺をしようとしているところを、留学していたリ・ジョンヒョクにさりげなく助けられている。

「キム秘書課はいったい、なぜ?」は、主人公の2人イ・ヨンジュンとキム・ミソは、それぞれ9歳と5歳の時、共に3日間拉致監禁されたと言う過去がある。9年前、ヨンジュンの父が経営する財閥グループ会社で、キム・ミソは秘書として上司のヨンジュンと再会する。ここで「愛の不時着」と違うのは、ヨンジュンは、再会した時からミソに気づき、9年間上司の立場で彼女を見守り続けてきたという点。

要素❷ ひたすら尽くす男(「サランクン」とジュモクが言っていた❣️)

「愛の不時着」のジョンヒョクは、不時着したセリを無事に韓国に帰すために奔走し、命がけで彼女を守る。追っ手が迫ればパラグライダーで一緒に飛び降りる。迷子になればアロマキャンドルを掲げて探しに行き、夜遅くなれば前に乗せるためのクッションをつけた自転車で、偶然を装って迎えにいく。自分の視界から消えたセリを必死で探し回り、「自分の目の届くところにいてくれ、安全だから」と言ってセリをときめかす。そして、銃弾から彼女を守るために自ら被弾する。彼女を守るためなら、軍事境界線も越えて韓国にだって潜入してしまう。被弾して危篤状態になったセリの意識が戻るまで、食事もせず眠らず病室の前で立ち尽くす。意識が戻るのを見届け、そっと立ち去る。

だがこの人、強いだけではない。料理も作るし、コーヒーも豆から焙煎して入れる。そして元天才ピアニスト。彼のセリへの愛は、「生活が楽しくなって僕を忘れてもいい。それでも僕は構わないから。」とまで言う、無償の愛。セリを守るジョンヒョクを見て我々視聴者はトキメキ、癒される。

「キム秘書はいったい、なぜ?」では、ヨンジュンは9年前に再会したミソを秘書として自分の手元に置き見守る。が決して「あの時のお兄ちゃん」だとは明かさない。それは自分を思い出すことで、辛い過去の記憶も思い出させることになるからと、彼は1人過去のトラウマに苦しんでいる。

彼の外見は、利己的で、ナルシスト、完璧主義者で辛辣。でも中身は、とっても可愛いくていじらしい。だから、ミソが会社を辞めると言って以降、心は掻き乱されっぱなし。あらゆる手を尽くして退職を阻止しようと奔走する。その一喜一憂する様と俺様気質のギャップが面白くて可愛い。9年間もミソに片想いしてきた彼にとって、ミソの退職願いは青天の霹靂だった。彼には、退職の理由が思い当たらない。何度も友達のパク社長に相談するのだが、その勘違いぶりに笑わされる。ついには必死にミソにアタック🙏「俺は何度同じ女に振られたんだ❣️」と独り言するくらい。どんなに隠そうとしても、ミソへの思いがこぼれ落ちてしまう。ここでもやっぱり、ミソにやさしくするヨンジュンを見て、その健気さ、いじらしさに癒される。ミソの心を射止めて以降は、もうメロメロでみていられない。ジョンヒョクのすねたり、ムキになったりの可愛らしさとは、また違ったいたずらっ子のような可愛らしさで、母性本能をくすぐる。

おっと忘れるところでした。この2人イケメンなんですよね。2人ともスーツ姿、素敵でした。特に、ジョンヒョク、軍服からスーツへの変身は、セリでなくても目を奪われました。ヨンジュンの毎回違うスーツ姿もどれも決まっていました👍

要素❸ できる女の主人公

「愛の不時着」のセリは、実業家。実家の財閥グループからの支援を受けず起業し、上場企業を立ち上げた実力者。が、婚外子という理由で家族の愛を受けずに孤独な人生を送ってきた。ジョンヒョクに出会い、自分を思い、寄り添ってくれる人ができたことで彼女は救われる。ジョンヒョクもセリと出会い、セリを愛したことで過去の悲しみから解放される。セリは、自分を守るために韓国に来たジョンヒョクをかばい、自ら被弾する。彼女は守られるだけの女ではなく、守る女でもあるのだ。

「キム秘書はいったい、なぜ?」のミソは、猛烈な上司ヨンジュンに鍛えられ、有能な秘書として成長する。「マイフェアレディ」のイライザを見ているよう❗️が、ミソにとっては要求の多い上司で、私生活もまともに送れて来なかった。故に今だに「母胎ソロ」(恋の経験なし)。平凡な恋をして結婚したい。そして自分自身の時間を持てる人生を送りたいと言うのが退職の理由。最後には、ヨンジュンの自分を思う気持ちに気づくと共に、あの時の「お兄ちゃん」だと言うこともわかる。彼女は、辞めると宣言して以降、ヨンジュンの心を揺さぶり、彼の心に大きな変化を与える魅力的な女性である(これは、私の勝手な想像なのだがーちょっとうがった見方でもあるのだがー退職劇はヨンジュンを振り向かせるために彼女の仕組んだ一計じゃないか、なんて考えてしまったりして😅😅)

この2人の女性、できる女で、強くて賢い、でも優しい。しっかり自己主張し、相手を意のままにコントロールするスキルも持ち合わせていて、その手にはまる相手の男性を見るのも楽しい。ホント、できる女って素敵だ❣️❣️❣️

要素❹  脇をかためる愉快な人々

「愛の不時着」では、第5中隊の4人。彼らの出番は辛いシーンのあとにやってくる。見ているものは、そこでほっと一息する。韓流ドラマファンのジュモクと口げんかの相手ピョ・チスが重要なキーパーソンにもなっている。そして、舎宅村のおばちゃん達。とにかくお節介、でも優しい。ジョンヒョクにときめく様は、我々の代弁者のようだ😅

「キム秘書はいったい、なぜ?」では、秘書室のメンバーとパク社長。このメンバーが、笑いを一手に引受けている。お腹を抱えて笑った。特に、ポン課長とパク社長が際立っており、見ていて本当に楽しい。パク社長のヨンジュンへの恋の手解きは、実に的を得ている。この人、初めから全てお見通しだったんじゃないかと。

要素❺ 三角関係

両ドラマとも人間関係の中で、最も辛くて苦しい三角関係を盛り込んでいる。この手のドラマは好きではないので、あまり見たくない。3人の中で誰も幸せにならない気がするから。「愛の不時着」では、婚約者のソ・ダンが、「キム秘書はいったい、なぜ?」では、ヨンジュンの兄ソンヨンが第3者になる。

ダンは10年間もジョンヒョクの婚約者であったが、彼は元々彼女に好意を持っておらず、その態度は一貫して冷淡。セリに出会い初めて人を愛することを知り、あっさりとダンに結婚できないと告げる。だからジョンヒョクが心変わりした訳ではない。10年間愛されない婚約者であったことに同情するものの、登場しては不快な目に遭う彼女を見るのは辛いし、彼女の醜い言動を目にするのも不快だ。辛い場面を見るのは、心にも緊張が走り疲れる。ジョンヒョクとの場面はもっと短く切り上げて欲しかった。ただジョンヒョクは意外にあっさりしている。セリ一筋の人には、10年来の婚約者でも何でもない人になっちゃうのね⁉️

かたや、「キム秘書はいったい、なぜ?」のヨンジュンの兄ソンヨンは、誤った記憶を植え付けられていたことから、キム・ミソが運命の人だと思い込み一方的に恋心を抱き、求愛する。運命の人と言うだけで、人を愛せるものなのか⁉️その態度に彼女は当惑させられるが、ヨンジュンへの思いを確信した時、キッパリと拒絶するところが気持ちいい。でもいつまでも食い下がるこの人も何故かうっとうしい(これもうがった見方なのだが、この人、ヨンジュンから彼女を奪い、彼を不幸にしたいとの意図があったのでは😅きっとあった)

ときめくシーンと言葉

「愛の不時着」については、もう沢山の投稿がある。特に俵万智さんの「はにかみと思いやりのずらし話法 リ・ジョンヒョクの言葉」が素敵だ。私の拙文「愛の不時着 リジョンヒョクの言葉ー僕がいるから、そばにいなくても」、「愛の不時着 俵万智さんの話法解説によせてーときめきシーン❣️」で書いているのでここでは割愛する。どの恋愛ドラマもそうだが、お互いの愛を確認するまでの過程が一番ときめく。「愛の不時着」は7話の病院キスまで、「キム秘書はいったい、なぜ?」は8話でミソが好きだと告白するまで。

「キム秘書はいったい、なぜ?」で私が何故かときめいたのは、

(1)ドラマの最後から2番目の15話 ヨンジュンはぐでんぐでんに酔った状態で、ミソにポツリポツリと語りかける。ここで流れる「It’s You」のメロディが一層心にしみる。

「本当は9年前に君と再会した時、すごくうれしかった。君は俺に気がつかなかったが、それでもうれしかった。多分あの時からだと思う。俺が君を愛したのは」

To be honest, 9 years ago, when I saw you again, I was so happy. Even though you didn’t recognize me, I was so happy. Probably it was the moment that I fell in love with you(君に恋した瞬間だったと思うー一目惚れだったのでしょう、再会した瞬間に。)

ミソはここで、9年前から彼に愛されていたことに改めて気づく。自分が気づかずに過ぎた9年間の彼の思い・気遣い(considerate)に、胸がいっぱいになったのではないか🥺ああ、やっぱり「一途な男」は韓国ドラマの必須条件だ👍

俺様キャラの主人公の本心が徐々に明らかにされ、変わっていくと言う古典的な手法(古くは、「高慢と偏見」「ブリジットジョーンズの日記」とか、この手のものはあふれている)と知りつつも、作者の思惑に落ちる。9年もの間思い続けていたのかと、つい彼に感情移入してしまう。そして始めに戻ってもう一度確かめたくなる。

(2) 第6話ヨンジュンの家の書籍の整理をしていたミソが専務秘書に応募した履歴書のファイルを見つける。そこに9年前の自分の履歴書を見つける。だが自分以外の応募者の経歴がどれもすごいのに何故自分が選ばれたのかと疑問に思う。

ミソ   「皆んなすごいのになぜ私を」

ヨンジュン「君を選んだ理由を知りたいか?」(「はい」とミソ)

ヨンジュン 「ミソだからだ。キム・ミソだからだ」

(「どう言う意味か。私のことを前からご存知で?」とミソ)

ヨンジュン 「まさか」

この時のヨンジュンは、言えるものなら言ってしまいたかったでしょうね。「ミソだからだ」に彼の思いの全てが込められていました。でもミソは期待している答えは得られず、辛辣な回答がヨンジュンから返ってきます。ここで流れる”It’s you”が彼の切ない胸の内を思う私達の感情を一層かき立てます。

(3)4話 停電になった図書館でのヨンジュンのミソを見つめる表情。本の中の好きな一節を読み上げる彼女を見つめている彼は、無防備なほど優しい表情をしていた。完全に彼女に心を奪われていた。

「こんな恋愛がしたい。1分1秒が全てときめかなくても、一度抱きしめるだけで1日の疲れが洗い流されるような気分になる恋愛」(「すべての瞬間が君だった」から)

「どうです?」と聞かれ、「幼稚だな」と心にもないことを言って、自分の思いを隠す。さらに彼女が「幼稚かもしれませんが、これが私の望む恋愛です」と言うミソの横顔を見つめ、ヨンジュンの口からつい出てしまった言葉は(本心だと思う)、

「君にきれいだと言ったっけ」(「いいえ」と答えるミソに)しばらく見つめ合ったあとに、

「そう思ってないから当然だ」

と言って、彼女を不愉快にする。彼の本心と裏腹の返答をする彼が愛おしく思えるシーンでした(この後、「きれいだ」と素直に言えるようになるほど、彼は変わります)

(4)8話 残り1つのキャラメルを奪ったしまったおわびにと、箱一杯のキャラメルを届けにくるシーン。「それに、会いたかったから」の言葉を添えて。ミソばかりでなく見ている我々もキュンとする。その前に、ヨンジュンがミソの家の前で送ったメッセージがいい。

ヨンジュン「寝てる?」

ミソ   「目覚めたところです」

ヨンジュン「だから電気がついたのか」

にくい、この表現❣️❣️(「君の家の前にいるよ」ではときめかない)

(5)2つのドラマに共通するフレーズーー古今東西不滅の名セリフだと思う。何度でも出会いたいあなたに、どんなことがあっても。恋愛ドラマの定番です。

セリ  「時間を巻き戻しても100回巻き戻しても、あなたと出会い、あなたを知り、恋に落ちる。その危険で悲しい選択をすると私はわかっていた」

ヨンジュン 「もし昔に戻るとして、俺に選択権があるなら、同じことを選ぶ。君に会えるから」

要素 トリビアな共通要素

ラーメン 韓国では社会的な意味があるらしい。日本の「夜明けのコーヒー」に相当するのだとか。「愛の不時着」では、ク・スンジュンがダンに説明してた。北朝鮮では通じないようだ。「キム秘書はいったい、なぜ?」では、ミソが姉さんから、ヨンジュンがパク社長から教えられて初めて知る。2人とも恋愛未経験者だから知らなかったようだ。

母胎ソロ これも韓国では重要な意味があるらしい。「愛の不時着」では、セリがジョンヒョクに「少々屈辱的な単語ではあるわね」と言うシーンがあった。初恋の相手のことが言えずうつむくジョンヒョクの表情、少年のようでした😍「キム秘書はいったい、なぜ?」でも、主人公の2人が母胎ソロだと言うことが何度も語られていたけれど、セリの言うように屈辱的な言葉なのだろうか?

僕の彼女(ネヨジャ)  「愛の不時着」では、ジョンヒョクがチョルガンに対して使ったが、セリには直接言っていない。「キム秘書はいったい、なぜ?」では、ヨンジュンが街中で連呼するが、ミソはすごく恥ずかしそうだった。この単語も日本語訳通りでない意味合いが含まれているのだろうか。

指ハート セリがジョンヒョクに指ハートをおくった時、恥ずかしそうな仕草をした。ジュモクの言うように「愛の告白」の意味があるのか?「キム秘書はいったい、なぜ?」でもミソがヨンジュンにおくって恥ずかしそうにしていた。我々には分からない意味づけがあるのだろうか?

橋 これも重要なitemなのだろうか?「愛の不時着」13話でジョンヒョクが2人の出会いを明かすのが、橋の上でした(恐らく、スイスでの出会いが橋の上だったから) その同じ橋が「キム秘書はいったい、なぜ?」でも、ヨンジュンがミソに思いを告げるシーンとして使われていた。

酔った姿 セリがジョンヒョクに言う。「外では飲まないでね。酔うと余計に魅力的。他の女に見られると思うと不安で夜も眠れなくなる。だから家で飲んでね」「分かった(キカップシタ)」セリの可愛い嫉妬の言葉❤️

ヨンジュン「また酔い潰れたのかな。あの可愛い姿を他の奴らには見せたくない。」独り言だけど、こちらもセリと同じ心境!この要素も韓国ドラマには必須なの、かな?

まとめ

たった2つのドラマの比較から何かの結論を出すのは、早計に過ぎると思う。が、こんな構成要素の韓国ドラマが多くの視聴者(多分ある種の人種だと思うが🤔)を魅了していることは確かだ。それとoriginal sound truck がドラマを一層引き立てている。「愛の不時着」も「キム秘書はいったい、なぜ?」もメロディを聞くだけで、シーンが浮かび上がるぐらいドラマに溶け込んでいる。

感染状況が悪化して先が見えない日々、このきらきらときめくドラマに、もう少し浸っていたい😷😷😷


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