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愛の不時着から始めたnote

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愛の不時着についての俵万智さんの記事「はにかみと思いやりのずらし話法」に触発されて、私もあのような素敵な文が書きたいと投稿を始めました。今は、韓国ドラマの他、自分の体験談や日頃思…
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#私たちはなぜ学ぶのか

今日ときめいた言葉28ー「為政者と対峙するジャーナリズムは憲法が求める役割 鋭い追求こそが政治記者へのリスペクトをもたらす」

この言葉、ニューヨーク・タイムズの政治エディター、デイビッド・ハルブフィンガー氏の言葉だそうだ(2023年1月25日付 朝日新聞 論座の一推しから) 記事は続けて言う。氏がジャーナリズムの世界に入ったのは、 「『番犬(Watchdog)としての監視』が重要と考えたから。記者が取材源と親しくなり過ぎてへつらうリスクを指摘し、為政者に執拗に問いを重ねる『根性』がないなら『この仕事はやらないほうがいい』」と。 アメリカの民主主義への脅威が高まっているからこそ、番犬の役割もより

今日ときめいた言葉27ー孫娘の“I’m a boy!”

この言葉、私の六番目の孫娘=長女の三歳になる末娘、の言葉である。ママと二人でかわす会話のビデオが送られてきた。その会話には、 ママ  (孫娘の名)、あなたは女の子? 孫娘  No, I’m a boy😱 ママ  他に男の子はだれ? 孫娘  Daddy and (お兄ちゃんの名前) ママ  (孫娘の名前)も男の子? 孫娘  Yeah! ママ  じゃあ、マミーは? 孫娘  Mummy is a girl. ママ  (お姉ちゃんの名前)は? 孫娘  She’s a girl

今日ときめいた言葉ではなく出来事26ー「やったね👍」

私の長女の7歳の息子は何かと問題があるようで、常にママを悩ませているようだ。四人のきょうだいの中でたった一人の男の子。私は娘三人の母親で男の子を育てたことがないので、経験的なアドバイスもしてやれない。 半年以上も字が読めない状態で過ごしてきたことを知ったママの落ち込みようは大変だった。それからカウンセリングやら学習支援、担任教師との連携といろいろ手を打ったものの、当の本人を勉強に向かわせるのはもっと大変だったようだ。 彼は好きなことには没頭するタイプで、恐竜の名前などほと

今日ときめいた言葉25ー「世のためにつくした人の一生ほど美しいものはない」

英語訳は、 There’s nothing as beautiful as dedicating one’s life for a cause. 上の日本語のフレーズは、「司馬遼太郎が日本の未来を憂いて小学生の国語教科書に書いた『洪庵のたいまつ』」からの引用文で、英文は依頼された人がそれを英語に訳したもの(洪庵とは緒方洪庵のこと。彼は優秀な若者を育てることに身を捧げたと言う話) (2023年2月26日付 朝日新聞 「窓」から) その教科書からの一文の翻訳を頼んだ人は、岩

半世紀後に知った真実ー「ずっと書き続けなさい」

思い起こせば、中学三年の国語の先生が書くことについての興味を私に植え付けたのだろう。小学生まではそれこそ夏休みの宿題の読書感想文でさえ書くことが嫌いであった。休みが終わる前日まで書けなくて父に手伝ってもらった記憶がある。 中学生になり読書感想文を書くことがほぼ日課のようになり、逃げられない状況下で、私は本のあとがきをうまくまとめて書くことを覚えた。そんな感想文がかなりたまり、あろうことか、それをニ年生の時の国語の先生にほめられた。それは、その後優秀(?)な作品として学校に保

私たちはなぜ学ぶのか(10)ー「少しだけ知識があれば、見えないものも見えてくる」

(2023年2月12日付 朝日新聞 「知は力なりー海獣の知性から見える世界 東海大学教授・海洋科学博物館館長 村山司氏の言葉) 村山教授の話は目からウロコでした。ざっと記事に書かれていた海の動物たちの知性とは以下のようなことです。信じられますか⁈ ・数がわかるジュゴンがいる。 ・順序を理解するアザラシがいる。 ・ホッキョクグマは鏡に映った像を自分とわかるらしい(人間の赤ちゃんよりすご  い) ・イルカの知性がすごい。  ー三段論法ができるものもいれば、名詞を覚えたも

今日ときめいた言葉19ー「のどかという日本語を忘れかけている」

のどか    谷川俊太郎 のどかという日本語を忘れかけている のどかと言える時も所もなくなったような気がする 全て世は事もなしはブラウニングだが 教わった中学時代呑気な詩だと呆れた 春の野原で今一人寝転んでいる 老いたのであとは死ぬだけ? 無事人生を卒業したと思いたいが 青空を見上げると宇宙ゴミがうようよだとか ウソもホントもごちゃ混ぜのこの世 のどかは今や憧れのユートピア (2023年2月1日付 朝日新聞 「どこからか言葉が」谷川俊太郎「のどか」) ああ、「の

今日ときめいた言葉18ー「当事者でないものが同情や共感などを表現するには相応の覚悟がいる」(この言葉に書くことが怖くなった)

(2023年1月27日付 朝日新聞 「斜影の森から」福島申ニ氏の言葉) 「遠くのできごとに人はうつくしく怒る」 詩人石川逸子の言葉だそうだ。自分から遠い理不尽や、遠い人の苦痛に対して、人はたやすく、美しい正義感を抱きがちだ。だからこそ、偽善と感じない偽善、感傷と自覚しない感傷の心地よさにとらわれてしまう」 新聞記者として、そうなるまいと福島氏が自戒してきた言葉だそうだ。氏はさらに作家山田詠美の言葉を続ける。 「ヒューマニズムは、自分と関係のない場合にだけ、熱く語られる

「子供が可愛い」と思える日が来るなんて・・・ね〜!!

独身時代も結婚してからも「子供が可愛い」なんて思ったことなかった。電車で騒いでいれば、これ見よがしにその子をにらんだし、レストランで子連れが隣にいたら席を替えてもらった。公共の場で子供を騒がせるのは親の教育がなってないからだ。そもそも連れてくるもんじゃない、なんて偉そうに。 結婚して3年後、夫と共にボルネオに赴任して、上司の秘書兼通訳として働いていた。バリバリ(?)働いていた時、妊娠した。これからと言う時に!ガーンと全てが閉ざされた思いだった。無性に悲しくて涙がこぼれた。お

今日ときめいた言葉15ー「自然の時間」と「レンタルさん」、孤独感から人々を救うのはどちらだろうか?

(2023年1月6日付 朝日新聞「ほっと幸せ『自然な時間』」霊長類学者 山極寿一氏の言葉) (2023年1月7日付 朝日新聞「ともしび わたしのよりどころ」ーなんもしない 頼り頼られーから) 社会が不安だらけになっているのは、「時間の使い方」に問題があるからであると山極氏は言う。 人類は、本来「自然の時間」の中で過ごしてきた。 「自由に動き、集まり、自分と違うものと対話することで、違う視点を得て、自分や社会の未来を作ってきた」 だが産業革命以後、時間を管理して効率的に使

今日ときめい言葉14ー大谷選手の言葉「どういう成長できるかな、どういう発見があるのかな、という楽しみの方が大きい」

(冒頭写真はNHK www3.nhk.or.jpから転載) (2022年11月12日放送 NHKスペシャル 「メジャーリーガー大谷翔平」〜2022 アメリカの新たな伝説へ〜から) 大谷選手「こういう結果を残したい、みたいなものは、あんまり考えてないです。逆にどういう成長できるかな、という楽しみのほうが大きい。バッターも去年結果が出たからといって、全部が全部同じようにやれるかといったら、そうではないので。もっとよくなるためにいろいろ試すし、どういう発見があるのかなと思って、

今日ときめいた言葉13ー「努力を続けるには、楽しむことが欠かせない」

(冒頭写真は、wowwowtennisworld.jpから転載) (2023年1月3日付 朝日新聞「フェデラーさんに聞く」からフェデラー氏の言葉) 「努力を続けるには、楽しむことが欠かせない。そして、打ち込むことによって楽しみを見いだせる。仕事を楽しめたら、義務的な苦痛から解放される。そうした感覚への到達は、必ずしも容易ではないけれど、『楽しむ』『打ち込む』のバランスにはいつも心を配ってきた」 昨年引退したテニス界のスーパースター、ロジャー・フェデラー氏のインタビュー記

今日ときめいた言葉12ー「勝てないけど負けないを目指す」覚悟が問われる時代

(2023年1月1日付 朝日新聞「『覚悟』の時代に」宗教学者 山折哲雄氏の言葉) 日本人が覚悟を求められるときに使う言葉 ー「死ぬ覚悟で」 「死」と「覚悟」が結びついたのはなぜか? 戦のなくなった世の中で武士が主君にどのように忠誠を尽くせばよいのかを強調するために、死が注目されたと山折氏は言う。さらに転機になったのは「葉隠」で「観念的に過激化させた思想」が、 「武士道というは死ぬ事と見つけたり」 である。しかし、「葉隠」には、勇ましい形で死の覚悟を促す生き方の他に、も

今日ときめいた言葉11ー「絶望を救うのは、日常そのものだけなのです。朝のコーヒーの一杯でもよい。何か人間らしいことによって、人は救われるのです」

(2023年1月1日付 朝日新聞 「誰もが孤独の時代 人間性失わないで」 スベトラーナ・アレクシエービッチさんの言葉から) 彼女は、「戦争は女の顔をしていない」で独ソ戦を戦った女性兵士の声を集めて戦場での生々しい現実を描いた作家で、ノーベル文学賞受賞者でもある。他にもアフガンに侵攻したソ連兵やその遺族、チェルノブイリの事故の遺族や被災者を取材して社会や時代の犠牲になった人々の声を作品にしてきた人でもある。 そんな絶望の淵にいる人々を見てきた彼女が、 「絶望を救うのは日常