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愛の不時着から始めたnote

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愛の不時着についての俵万智さんの記事「はにかみと思いやりのずらし話法」に触発されて、私もあのような素敵な文が書きたいと投稿を始めました。今は、韓国ドラマの他、自分の体験談や日頃思…
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2023年2月の記事一覧

今日ときめいた言葉ではなく猫24ー色鉛筆画

この猫、迫力があってすごいでしょう!写真ではなく色鉛筆で描かれていると知ってさらに驚きました。新聞に載った写真からの転載でもこんなに迫ってきます。タイトルは「いい天気」 (2023年2月21日付 朝日新聞 「猫の瞳に宿すリアル」音海(おとみ)はる氏の作品から) この猫の眼の透明感と質感。吸い込まれそうです。猫を描くときは、必ず瞳から描くのだそうです。 音海はるさんは、生まれつき右目がほぼ見えない。だから唯一見えている左目の視力が失われることを恐れているそうです。そんな思

私の愛するカレー、忘れられないあの味…。

インドの人に日本で我々が食べているカレー=どの家庭でも作る玉ねぎ、人参、ジャガイモ、肉に市販のカレールーを入れたあのカレー、を食べさせたら「おいしい。なんの料理ですか」とたずねられたという話がある。 「そうなのだ」日本人が思い描くカレーと本場インドのカレーはかなり違う。いや、インドと限定してはいけないかもしれない。マレーシアにもタイにもミャンマーにもカンボジアにもタンザニアにもモザンビークにも、と言うより私が旅した国のすべてにカレー料理は存在していた。そして、どこのカレーも

今日ときめいた言葉22ー「青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方をいう」

ーともすると漫然と生きている自分に気づかせてくれ、奮い立たせてくれる詩である。昔この詩を読んで感動した。その後、ずっと忘れていた。今日、またこの詩を読んで、この詩に心動かされる自分がまだいることを確認したー 青春    サムエル・ウルマン 作山宗久氏による日本語訳(角川文庫) 青春とは人生のある期間ではなく 心の持ち方をいう。 バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。 青春とは人生の深い泉の清新さをいう。 青

私たちはなぜ学ぶのか(10)ー「少しだけ知識があれば、見えないものも見えてくる」

(2023年2月12日付 朝日新聞 「知は力なりー海獣の知性から見える世界 東海大学教授・海洋科学博物館館長 村山司氏の言葉) 村山教授の話は目からウロコでした。ざっと記事に書かれていた海の動物たちの知性とは以下のようなことです。信じられますか⁈ ・数がわかるジュゴンがいる。 ・順序を理解するアザラシがいる。 ・ホッキョクグマは鏡に映った像を自分とわかるらしい(人間の赤ちゃんよりすご  い) ・イルカの知性がすごい。  ー三段論法ができるものもいれば、名詞を覚えたも

今日ときめいた言葉20ー「私たちの魂がたった一回でも、幸福のあまり震え響くなら、その一度のためにはすべての永遠が必要だった」

ニーチェの残した言葉だそうだ。 「あなたが人生の中で一度でも、生の大きな喜びを味わうことができたならば、あなたは苦悩に満ちたこの人生のすべてを、神や真理という虚構に頼らずとも肯定できる」 (竹田青嗣氏の解釈ー2023年2月2日付 朝日新聞「明日へのLessonーフリードリヒ・W・ニーチェ“ツァラトゥストラかく語りき”から) 私はまともにニーチェの本を読んだことがない。哲学の授業などで講じられた概略的知識しか持たず、「ニヒリズムの人」と勝手に自分で決めつけ今まで顧みること

今日ときめいた言葉19ー「のどかという日本語を忘れかけている」

のどか    谷川俊太郎 のどかという日本語を忘れかけている のどかと言える時も所もなくなったような気がする 全て世は事もなしはブラウニングだが 教わった中学時代呑気な詩だと呆れた 春の野原で今一人寝転んでいる 老いたのであとは死ぬだけ? 無事人生を卒業したと思いたいが 青空を見上げると宇宙ゴミがうようよだとか ウソもホントもごちゃ混ぜのこの世 のどかは今や憧れのユートピア (2023年2月1日付 朝日新聞 「どこからか言葉が」谷川俊太郎「のどか」) ああ、「の