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愛の不時着から始めたnote

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愛の不時着についての俵万智さんの記事「はにかみと思いやりのずらし話法」に触発されて、私もあのような素敵な文が書きたいと投稿を始めました。今は、韓国ドラマの他、自分の体験談や日頃思… もっと読む
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2022年8月の記事一覧

恋は「するもの」ではなく「落ちるもの」⁈

英語の表現がまさに、“Fall in love” 不可抗力。意思とは関係なく、脳が勝手に反応して引きずられてしまう。コントロールの利かない心の状態。こんな状態になって不平不満を叫んでいるドラマの主人公もいたっけ。 (なぜわたしにつきまとうの?)                      「僕に聞くな」 (じゃあ誰に聞くのよ)                  「自分に聞けよ。頭から離れない。ずーっと一緒にいるみたいだ。一体僕に何をした?」                 

10代の君へー「必要だったら自分から聞きなよ」(五味太郎氏の言葉)

(画像はAmazon.com.jpより転載) ー2022年8月22日付 朝日新聞 「10代の君へ」の五味太郎氏の言葉から。 五味氏は絵本作家である。冒頭写真は、彼の作品「きんぎょがにげた」の表紙の一部である。五味氏は、記事のタイトル「10代の君へ」の中で、「言いたいこと?全くないよ」と言いつつも、大人になった我々の耳に痛いことを言っている。 五味氏によると大人には大雑把に分けて2種類の人間がいるそうだ。 「充足した人間」と「そうでない人間」 それで若い人に指導したがった

㊗️仙台育英高校優勝!ー「白河の関越え!」

(写真はtabi-mag.jpから転載) 高校野球のニュースを見ていてこの言葉を聞いた。決勝戦で宮城の仙台育英高校と山口の下関国際高校が対戦予定で、仙台育英が勝てば「白河の関越え」だ、と。そんな悲願の言葉が東北の高校間で交わされていたことなど全く知らなかった。 そもそも白河の関とは、五世紀頃に蝦夷(えみしー大和朝廷に服従していなかった人たちのこと)の南下を防ぐ砦であったものが、その役目が終わりすっかり忘れられていたのを江戸時代白河藩主だった松平定信が再構したようだ。 古

「夏休みの宿題」「自由研究」って必要ですか?

小学生の夏休みにつきもののこの二つ必要でしょうか?夏休みは、何にもない開放感を思いっきり味合わせてあげればいいのにとずっと思ってきた。何かをしていても、いつも「宿題」のことや「自由研究」のことが気になっている、言わば「生殺し」みたいな気分で過ごす夏休み。こんな状態で日々楽しく過ごせるんだろうか? 「小人閑居して不善をなす」の発想でしょうか。「漢字100回」「計算ドリル100問」忙しくさせるだけのこんな宿題、もう肉体労働でしょう。昔、夜遅くまで塾に通う日本の小学生の行為を「児

今日ときめいた言葉4ー「亡くなる前だからこそ一緒にいてあげたい」(絶望の香港を撮り続けた監督の言葉)

「権力による歴史の書き換えだけではありません。人は、記憶しておきたいことは覚えているが、そうでなければ忘れてしまったり自ら書き換えてしまったりするものです。集団にせよ個人にせよ、記憶は事実とは距離があります」   (2022年7月16日朝日新聞 チャン・ジーウン「絶望の香港を撮る」から) これは香港の映画監督、チャン・ジーウン氏の言葉である。チャン氏は、香港が一国二制度を踏みにじられ、自由を失い、市民が沈黙を強いられるなかで、5年がかりで映画「Blue Island 憂鬱之

ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」(BBC版)を資本主義の論理と倫理の視点から見る😳

                     (冒頭写真はmusic.up からの転載) 「高慢と偏見」は若い頃にすでに本で読んでいた。詳細はすっかり忘れたけど、芯が強く才気あふれたヒロインとスノッブで堅物そうなヒーローが、お互いを誤解して見ていたことに気づき愛し合うようになり結婚に至る、という話と記憶している。文章が素敵で、イギリスの美しい田園風景を想像しながら読んだ。 この小説を読んだ時、ヒロインの言動を通して感じたのは、ジェーン・オースティンは自分の生きている時代に不満

「家事はお母さんだけの仕事ではない!」と思っていたけど...

「家事はお母さんだけの仕事ではない」と、数十年近く言い続けて、小さい頃から娘たちにも家事を分担させてきた。家庭生活が快適なのは、誰かがそうやって自分たちのために努力してくれているからだと言い続けてもきた。 娘たちも成長し、家を出て行き夫婦二人きりの生活になり、もう10数年が過ぎたというのに、今日、 「流しが汚れていたので掃除しておいた」 と夫に言われ、私はハッとして罪の意識に襲われた。何故か自分が家事を怠けているという後ろめたさを感じてしまった。そして、理性を取り戻し、

「風と共に去りぬ」考ー「僕の欲しいのは君の魂だ」と言ったレッド・バトラーに夢中だった❣️

                      (冒頭写真はeiga.comから転載) いまだにこの本を読む人がいるだろうか?こんな古典的な恋愛劇に感動する人はまずいないだろうと思いつつ、書いておきたい。私の恋愛観の原点だから😅 高校生の時、徹夜で読んだ。昔、河出書房という出版社が出していたグリーンブックというシリーズがあって、何度も読み返した。高校生までを過ごした田舎町の映画館にこの映画がやってきた時は、朝から入場し、続け様に3度見た。                 (

未来のためにできることー善き人間であろうと学び続けること

未来のために、たった一人でもできること。私にもあるだろうか?先がそう長いわけでもない私は、具体的にこんなことができると言えるものはない。でも未来のために何かできるとしたら、私は「学び続けること」と言おう。 日々映像で流される世界の悲劇ー貧困、死、飢餓、難民、国内では子供の貧困、虐待等々。こうした世界の不条理に苦しむ人の心が想像できる自分であるために学び続けたい。そして、少しでも違う世界を創造できる知性を身につけたい。 佐藤優氏が2022年7月23日付朝日新聞で「実際に戦争

「私たちはなぜ学ぶのか?」(2)ー「自分に見えないことがあると知ること」とは?

ー学ぶことの意義はたくさんありますが何より「自分に見えないことがあると知ること」だと思いますー(2022年7月6日付 朝日新聞 「私たちはなぜ学ぶのか」上田洋子氏の言葉) この言葉、前の同じタイトルの記事にサラッと書いたが、含蓄のある言葉である。「自分に見えないことがあると知ること」ー 哲学の父、ソクラテスの言う「無知の知」と言う意味だろうか?自分がいかにわかっていないかを自覚すること。学ぶことで自分の視野の狭さ、浅はかさに気づく。どんなに学んでも、まだ自分には見えていない