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愛の不時着から始めたnote

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愛の不時着についての俵万智さんの記事「はにかみと思いやりのずらし話法」に触発されて、私もあのような素敵な文が書きたいと投稿を始めました。今は、韓国ドラマの他、自分の体験談や日頃思…
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2021年4月の記事一覧

「愛の不時着」 ソ・ダンという女性についての勝手な考察ーその言動から検証してみる

(タイトル写真は、25ans.jpから転載) 『はじめに』 このドラマの中でどうしても好感がもてなかった人物がいる。リ・ジョンヒョクの婚約者ソ・ダンという女性である。 彼女について寄せられている感想、投稿、コメントの多くは、可愛いい、少女のよう、プライドが高く、不器用、強い女、でも嫌いになれないなどなど。好意的なものが圧倒的に多い。 このドラマの中では、リ・ジョンヒョクやユン・セリに比べて、彼女についての人物像や内面の描写がほとんどない。 そのために彼女の人物像が演

「愛の不時着」 このドラマに託された思い(?!)

このドラマについての私なりの感想です。北朝鮮と韓国という断絶された状況下にあって自由な行き来もできず、言葉も交わせないけれど文芸作品や音楽なら国境を越える可能性がある。だから全世界の人々が感動したこのドラマを彼の国の人々にも届けられたらいい。彼ら彼女らにも同じように感動してもらいたい。そんな思いが込められた贈り物なんじゃないかと。だからセリが第14話で北の5人を前にして言う: 「美しい世の中になって欲しい。そうすれば連絡ぐらいは取れるのに」 この願いは、きっとみな同じだろ

「愛の不時着」 リジョンヒョクの母の愛

第9話でセリがククスを食べながらジョンヒョクの母に、 「おかあさんに似て優しいんですね。リ・ジョンヒョクさんは」 と言う。セリの言うようにジョンヒョクの人格形成に与えたこの母の影響は大きいと思う。強権的で高圧的、名誉ばかりを優先する父の元にあって必死に息子達をかばって育ててきた母の来し方を思う(この母は父息子の間に緊張関係があることを察知している。完全版第5話)ジョンヒョクには父親のような高圧的、威圧的な要素がない。 第7話入院した息子を見舞った際、父親は烈火の如く怒り

「愛の不時着」 俵万智さんの話法解説によせて❣️

                         (写真はNetflix から転載) 素敵な分析ですね。はにかみと思いやりのずらし話法!名言です。そして、すごく納得。こんな風に考察できる俵万智さんやはりすごいです。(こんな考察いつか書いてみたいです)「言葉の国の人」の挙げるフレーズどれも心にしみます。 私には視覚的にしみたシーンがいくつかあります。このドラマ、アメリカ映画のようにキスシーンとか抱擁シーンとかほとんどないけれども、表情とかちょっとした仕草とかで、あふれる愛を