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教育とは、学ぶとは、知識そして知性とは?

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日本の学校教育このままで大丈夫でしょうか。私たちは何のために学ぶのか、知識とは、知性とは、について考えていることを書いています。
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2023年6月の記事一覧

今日ときめいた言葉57ー「過去にどんなことがあったかなど、あなたの『いま、ここ』には何の関係もないし、未来がどうであるかなど『いま、ここ』で考える問題ではない」

この言葉は、「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健 著)の中に記されている。この本は、哲人と青年の2人による会話形式でアドラー心理学の考えを解説したものである。 タイトルの言葉は、人生を線としてとらえる従来の考え方ーーつまり、「いつどこで生まれて、どんな幼少期を過ごし、どんな学校を出て、どんな会社に入ったか」と言うように、人生を因果律に基づく物語としてとらえて、だからいまの私がいて、これからのわたしがいるという考え方(フロイド的な原因論の考え方なのだとか)ーーを否定して、発せ

今日ときめいた言葉56ー「孤独でいるために、まわりに人を必要とする」

(2023年6月11日付朝日新聞 「折々のことば 鷲田清一」から池内紀氏の言葉) 上記の記事によると、ドイツ文学者池内氏は自著の中で「音楽の都ウィーンのカフェは、孤独にふけるのにうってつけの場所である」と言っているそうだ。 「人々が無名のまま隣りあうこの場所でそっとおのれを解く(ほどく)。群衆の中に埋もれるかのように」と。 我々日本人が「孤独」と聞いて、イメージするのは否定的な意味合いを持った心理状態だろう。「孤独」について、tbsradio.comの記事が以下のように