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[動画紹介] クーフィーヤ(Keffiyeh/كُوفِيَّة)とは? (Bisan from Gaza)

文・ひろこ

親パレスチナのデモやアクションでよく見かけるこのスカーフは、クーフィーヤ(كوفية/Keffiyeh)といって、アラブの国の男性が頭に巻いている布の総称です。

ヨルダンでは「ハッタ」と呼んでいたのですが、国や地域によって呼び方や柄や良く使われる色などが変わります。例えばヨルダンでは赤が一般的で、オマーンやクウェートなどは真っ白で柄がないもの…などなど。ヨルダンのお土産物屋さんにいくと、いろんな色の組み合わせがありました。

身につける方法も色々あって、男性は頭に巻いていることが多いですが、首巻いたり肩にかけたり色々できます。

おそらく砂漠や日差しの強い地域では、日除けや砂埃よけになって役に立つアイテムなんだと思います。(実際に砂漠で頭に巻いてみると、暑さがだいぶ和らぎました)。

しかし、パレスチナにおいては、ただ頭に巻く装飾品という以外に大きな意味を持っている、と紹介している動画があります。

紹介しているのは、ガザ在住のBisan Owdaさん(@Wizard_bisan1 on Instagram)です。

彼女は10月7日以降、激しい攻撃の中、ガザの人々がどのように生活しているのかをインスタグラムやYoutubeで発信し続けています。厳しい状況の中、彼女は時折笑顔でパレスチナの人々の素敵な一面や、パレスチナの文化を紹介してくれます。


[動画冒頭] クーフィーヤの意味とは?

クーフィーヤは伝統的なパレスチナのスカーフですが、人々はレジスタンスや土地に対する愛国心の象徴としてそれを身に着けています。

まずこの図柄は、パレスチナで最も重要な作物のひとつである小麦を指しています。

下の部分が小麦、上の部分が漁網を指しているそうです

もう一方は、漁網(ぎょもう/fishing net)を指しています。漁網はパレスチナで最も重要な工芸品のひとつです。

[動画後半] ガザの人々へのインタビュー「なぜクーフィーヤを身につけるのか?」

クーフィーヤ柄のTシャツを着ている男の子


1人目(クーフィーヤ柄のTシャツを着ている男の子)
「レジスタンスと、パレスチナ人の不屈の精神を表しているんだよ」

2人目(クーフィーヤを首に巻いている男の子)
「僕はレジスタンスの象徴としてクーフィーヤを着ているよ」

3人目(クーフィーヤを頭に巻いているおじいちゃん)
「これは私たちの民族や、伝統や、たくさんのものを象徴している。
なぜ私たちはまだクーフィーヤを身に付けるのか?
これは私たちのアイデンティティなんだ。パレスチナの国旗と同じなんだ」

動画のまとめは以上です。

この動画を見たとき、「じゃあ、ヨルダンやイエメンのクーフィーヤも小麦と漁網なのか?」と思って良く見たんですが…違いがあるような、ないような…。ほぼ同じデザインなので、色以外の特徴がわかりませんでした…。

とにかく、クーフィーヤに対するパレスチナの人々の思いが伝わる動画でした。実際の動画には、紹介した3人の他にもパレスチナの人の声が載せられています。興味のある方は是非ご覧ください!


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